斑山  1115.1m      

 2008.4.19(土)   


   曇り時々晴れ     単独     北側の林道峠付近から      行動時間:1H45M


@林道峠付近9:45→(11M)→A尾根道に乗る9:56→(32M)→B最高点10:28→(4M)→C斑山三角点峰10:32〜47→(32M )→DAの場所帰り11:19→(8M)→E林道に降り立つ11:27→(3M)→@駐車 11:30


cyuusya.jpg  kaidan.jpg  one.jpg  onenoyousu.jpg 
@峠付近南側の駐車余地。 @峠付近、斜面にこのような階段がある。 A尾根に乗ると、いきなり明瞭な道が現れた。 ヤシオツツジを愛でながら尾根道を進む。
yashiotutuji.jpg  tocyuukara.jpg  semakunaru.jpg  saikouten.jpg 
付近一帯は最盛期であった。 途中から斑山を見る。三角点峰は右側の高み。 途中で切り開きが狭くなる場所がある。 B三角点峰の東にある最高点峰。
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三角点峰への最後の斜面。 C斑山三角点峰。山頂部にはアンテナ施設があった。 C三角点。 C新ハイの標識。
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C小屋内部。使われなくなったコロンビアのアンプが残る。 C山頂から金ヶ岳。背中側には八ヶ岳だが、樹木が邪魔する。 品のあるマーキング。山梨県に相応しくの葡萄をイメージさせる D Aの場所の帰り。ここから北側に切り開きが降りていた。
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刃物痕が多々残る切り開かれた尾根道。やや急峻。 E林道に降り立った場所。林道の東側に水源施設のような物がある。



 当初は兎藪だけで十分と思っていたが、あまりにも簡単に踏めてしまった為に、もう1座と近くの斑山狙うことにした。しかし何処から取り付けばいいのか判らず、山を見ながら右往左往していた。情けないが斑山側の地形図を持っていなかったのだった。兎藪への林道が始まる根小屋地区から北に少し進むと、馬場地区があるのだが、ここから山側に一本道が上がり、その途中に史跡があるようであった。とりあえず史跡見物でもと入って行った。すると史跡への分岐の先で、林道を示す表示があり、舗装路が奥に繋がっていた。これ幸いにそれに伝って行くと、峠のような場所に何か水源施設のような物があり、そこから下津金へ下って行っていた。峠を挟んで南北側に少しの駐車余地はあり、南側のフェンスの前に駐車する。ここからカーナビでみると山頂まで1.5キロ。他から狙えばもっと近いところはあるだろうが、林道で高度を稼いだので、高低差はここが一番無いであろうと踏んだ。

 

 峠の所には山手側に5段ほどの階段があり、そこから取り付く。階段こそあったが。その先は特に道があるわけでなく、適当に駆け上がってゆく。ポツポツとムラサキヤシオが見え、なかなか気持ちの良い斜面であった。ひと登りすると尾根に乗るのだが、驚いたことにそこから見える真正面の尾根上に道が切られていた。なぜにここから道が有るのか判らなかった(道の存在は帰りに調査)。西側が綺麗に伐採され、歩き易い道であった。1025高点から南進して行く所などは、まるでヤシオツツジの回廊と言えるほどに花が多かった。ここは隠れた穴場かもしれない。これを見られただけでも、今日のこのルートの選択は正解であった。

 

 藪山を思っていたのだが、完全に登山道のある山であった。ただ、一部不明瞭な場所もあり、しっかりとした登山道と言うわけではないが・・・。全行程のちょうど中間部の尾根で、やや掻き分け進むような場所もあるが、ここも地面にはしっかり道は見えている。

 

 北緯35度50分上に登り上げると高度計は1119mと示した。兎藪同様にこちらも東側のピークの方が高いようだ。緩やかに下って行き、再び登りあげると、予想外に山頂部に小屋があった。小屋の横には強固な八木アンテナの設備が組まれ、この時点でテレビの受信施設と判った。小屋の中には年代物の受信アンプが残っており、1962年製のわりにはくたびれた様子であった。この施設があることで、登路が切られている意味が判った。小屋内部は1畳ほどの広さがあり、壁に書かれた落書きを読むと「津金」の文字があり、おそらくは北の津金地区の建てたアンテナ施設のようであった。アンテナの下には三角点があり、そこから垂直に3mほどの棒が立てられ、その先に赤い旗が二枚結ばれていた。そしてその棒には新ハイの標柱が結わえられていた。

 

 南側尾根にもはっきりした道形がある。さらに北側にもそこそこの道形がある。周囲を取り巻くように集落があり、各方面から登路が切られている山のようである。標高もそう高いわけでなく、その点からも里山として無数に道があるのであろう。木々の間から八ヶ岳や南アルプスが見える。しっかり晴れていればいいのだが、今日は各高みにガスがかかり遠望はいまいちであった。

 帰りは往路を戻るのだが、往路で1025高点の東側で道にいきなり乗った所が気になった。現地でよく見ると、二本巻かれた絶縁テープの場所から北に向けて道が降りていた。やや急斜面であるがしっかり切り開かれている。伐採痕が鋭利に上を向いているのでローカットの靴の場合は注意が必要かもしれない。伝ってゆくとどんどん高度を落とし、北にある貯水池の方へ真っ直ぐ進んで行っていた。登山口を確認したいところだが、車は峠に置いてあるので、適当な所から登山道を離れ車道に向けて下って行く。降り着いた場所は、スタート時に見ている水源施設らしい場所の少し下辺りであった。結局のところ峠付近を出発地にした場合は、いずれにせよ道の無い斜面の登下行があることになる。

 

 ここは、里山ハイキングには打ってつけの山であった。今の時期がこの山の一番の適期と思うが、素晴らしいヤシオツツジと出会えることとなる。他のルートを知らないのでここばかりを推してしまうが、それほどに多く、見栄えのするところであった。

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