水ヶ森 1553.1m
2008.9.20(日)
曇り 単独 水ヶ森林道夕張峠西側から 行動時間41M
@水ヶ森林道夕張峠西側9:55→(3M)→A尾根に乗る9:58→(1M)→B夕張峠9:59→(18M )→C水ヶ森10:17〜23→(11M)→D夕張峠帰り10:34→(2M)→E林道に下りる10:36
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
@水ヶ森林道から水ヶ森を見上げる。 | @カーブミラーの30mほど先から取り付く。 | A尾根に乗ると明瞭な道がある。 | B夕張峠。西北西の高成川からの道が合流している。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
急斜面の様子。 | C水ヶ森山頂。大きな標識がかかる。 | C三等三角点 | C中央に白く見えるのが達筆標識。縦10cm×横20センチほどの鉄板が木に取り込まれてしまった。 |
![]() |
![]() |
![]() |
|
D夕張峠帰り。峠の林道側は一斗缶などのゴミが多かった。 | E車道に降り立つ。ここも駐車余地が少なく苦労をする。 | 水ヶ森のすぐ西側では、林業作業中であった。 |
今回の一番の目的地はここ水ヶ森であった。ここには「達筆標識」が特異な形で残っているからであった。以前にどなたかが投稿したものを見た時は、木に標識が取り込まれた状態であったものの、文字も判読できまだ充分標識としての機能をしていた。その自然と同化した標識を拝みに上がる。
乙女高原の山をつらつらと登り、水ヶ森林道を降りてくる。夕張峠を右にして、林道にはあまり適当な余地が無い。少し下ってゆくと谷側に余地があるのだが、前後して柔らかい地質であり、停める場合は注意となる。見上げる水ヶ森は、さほど鋭利に見えないのだが、ここからの登りは急登が待っている。
少し林道を登り返し、カーブミラーの場所から取り付こうかと思ったが、上までは3mほどの壁。登って登れないことはないが、林道を30mほど登り返すと、山手側はやや登りやすい斜面となった。上にあがると古い残置物が多く、一斗缶なども目に入る。尾根に乗ると明瞭な道があり、それを伝って東に進む。
少し開けた所に出ると、そこが夕張峠であり、高成川からの道が左(西)の方から登ってきていた。この分岐には古い空き缶が付けられており、その先から急登が始まる。暗い樹林の中をゆっくりと足を上げてゆく。背中側では工事の音が聞こえ、林道のどこかで工事が始まっているようであった。
山頂に着くと、大きな茶色い標識と三角点が待っていた。しかしどこを探してもお目当ての「達筆標識」が目に入らない。おかしいのでさらに北東側に行くがいつしか下り勾配になり、山頂から下りだしてしまった。踵を返し全ての木に気配りをしながら再び三角点の場所に戻った。足許には朽ちた木の残骸もあり、切られてしまったのかと落胆した。そして腹を決め下降としたその時、何気に現存する標識を手で捲ってみた。するとそこに見えたのは紛れも無い「達筆標識」であった。これほどの状態でお目にかかれるとは、これはこれで運がいい。自然がこの状態にしてくれるまでは年月が必要であり、ある意味自然造形美でもある。達筆標識は10×20センチほどが常々の大きさであるから、それを見事に木が取り込み、見えているのは中央部の500円硬貨ほどの大きさしかない。あと数年で完全に見えなくなってしまうであろうが、見るなら今のうちかもしれない。目標を達成し、大満足で山頂を後にする。
車に戻り林道を下ってゆくと、駐車余地から300mほど先の谷川斜面でコンクリートを流すような作業をしていた。林道にはコンクリートミキサー車が行き交い、狭い林道ではすれ違いがやや困難であった。土曜日まで仕事であり、工事中は日曜日に出向く方がいいのかもしれない。