屋良部岳  216.5m      

 2008.4.30(水)   


   小雨     単独       屋良部林道から        行動時間13M


 @入山口8:58→(6M)→A屋良部岳山頂9:04〜07→(4M)→B下山9:11


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林道に居たサキシマハブ? @入山口。1台分のみ駐車スペースがある。 いきなりの急登。最初は腕で這い上がる。 明瞭ではないが道幅はある。
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A山頂にはダンダラ棒が立つ。 A山頂からテラス2側。 Aテラス1から御神崎側。 Bテラス1から底地側。
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Aテラス1から東側。 Aテラス1から見る山頂。 A三等三角点。 B駐車の様子。



 79号線を離れ崎枝地区から御神崎の方へ進むと、途中に
崎枝中学校があり、その手前から左折して70mほど進むと右側に入る林道があり、そこから屋良部林道が始まっていた。舗装された道ではあるが、すれ違いようの余地が時折ある狭い林道であった。目の前をアカショウビンの鮮やかな赤色が横切る。しばらく行くと舗装路上に、蛇の姿が確認できた。すわっハブかと思って、すぐに車から降りて駆け寄ると、それが八重山に来て始めてみるサキシマハブであった(と思う)。こちらの動きを見てかま首を擡げたが、すぐに近くのグレーチングの中に隠れてしまった。その長さ2mほどあり、胴周りも直径4cmほどはあった。その姿をドキドキしながら見入っていた。距離にして40センチほどの距離間であったが、その間にグレーチングがあることで、こちらはやや優勢。向こうも少々威嚇しているのだが、自然界ではやるかやられるかであり当然の行動であろう。さーハブが居ることが分り、かなり緊張の度合いも増してきた。もう半そで半ズボンなどあり得ない。目指す屋良部岳を右に見ながら林道を進むと、今度はセマルハコガメが路上中央にいた。驚いたことに、猫の反応のようにカメが180度進行方向を変えた。こんなに俊敏な生き物だとは思っていなかった。

 

 屋良部岳を見上げると、山頂付近に展望台のように水平に張り出した大岩が見える。これがテラス2と言われる大岩である。あそこに立ってみたいと誰もが思うであろう。林道は山腹東側を巻き込んで南に向かっていた。山頂からしっかりした尾根が南側に下りているのだが、そこと林道が一番近接する場所が一番の取り付き場所と思い、林道から尾根上に這い上がってみるが、道らしき跡は無く欝蒼としていた。少し北側に林道を戻ってみると、車1台が停められるスペースがあり、そこからジャングルの中に踏み跡が発見できた。よく見ると黄色い絶縁テープもある。すぐに雨具を着込み、足もとも雨除けと言うより蛇除けのスパッツを着けた。最初はかなりの急登で腕で登って行く。足許の滑りやすい斜面を5mほど上がると安全域になり、くねくねと曲がりながら切り開きを追って行く。

 

 山頂に着くと平たい大岩があり、その横にダンダラ棒を従えた三角点があった。林道から見えていたテラス2は、北東側の少し下の方に見えていた。そちらにも切り開きが進んでいたのだが、それより明るかったのが北西側のテラス1で、こちらはしっかり刃物が入れられ、山頂に居ながら御神崎が見えるほどになっていた。少しその方向に足を進めると、こちらも岩場の展望所で、底地ビーチを一望できる素晴らしい展望台であった。そしてその岩の北側から下に向けて踏み跡が下りていた。これが山渓に紹介されているメインルートであろう。付近は刃物が入っていて展望はいいのだが、切り口が鋭利に上を向いている。何か針の筵のようにも見えた。ローカットシューズの場合は注意をしたい。

 

 来た道を急いで降りる。どうしても先ほどの大蛇が脳裏から消えないのであった。普通に居る蛇だと思えばそれまでなのだが、慣れないものに対しては、それなりに警戒心を抱いてしまう。距離こそ短いが、ここでも濡れ鼠になってしまった。

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