赤倉山   1256.8m  
                                             
                                      

   2017.10.28(土)


  くもり    単独     東麓の林道より   行動時間:1H31M


@林道途中1050m付近5:42→(5M)→A取付く5:47→(8M)→B1130峰(進路ミスあり)5:55〜6:00→(18M)→C1230村界尾根屈曲点6:18→(12M)→D赤倉山6:30〜37→(10M)→E1230m帰り6:47→(26M)→F戻る7:13


   
片品村は山崎地区からの林道を進むと、キャンプ場の先でゲートが待っている。軽四なら片側の開閉で通過できる。 @林道途中、標高1050m付近からスタート A林道が尾根を巻き込む場所から取付く。 5mほど登るとこの標柱が見られる。
       
尾根を作業道が横切っており、しばし南側へと伝ってゆく。 作業道が下りになった辺りから斜上する道形に乗る。 B1130m峰。最初間違えて北尾根を進んでしまう。5分ほど無駄足。 下草の無い快適な尾根を進む。
     
植林地に出る。 植林地を眼下に、日光白根を遠望。 途中で植林地が東西反転する。 Cまもなく1230m村界屈曲点。
       
赤倉山三角点は最高所の手前20m付近に埋まる。よって実際の標高は異なる。 三等点 D赤倉山山頂には大ぶりな石が二つ見られる。 DSK氏のいたずら書きが残る。
       
D南西端にG標が落ちていた。抜け落ちた場所に打ち込んでおいたが、また落ちてしまうだろう。 D早い朝食 帰路途中、水行寺山(右)と皇海山(左)。 尾根上に大木の倒木が2カ所ある。その一方で注意。
     
潜れそうな場所にハリギリが生えている。餌食になってしまった。 尾根から外れ東側に降りてゆくと作業道のような棚地形が出てくる。 最近刈り払いされた様子が見られる。しかし南東側に伝ったものの行き止まりとなっていた。 林道に降り立つ。
       
降り立った場所から上側。見えるカーブの場所(道形の見える最後は右カーブ)から往路は取付いた。 往路に尾根を横切ったのは、ここからの右に上がる枝道だったよう。 E駐車余地に戻る。車の右下側にも作業道が降りて行っている。 1020mからの作業道。ここから入った方が短時間で往復できるよう。
       
ゲートの帰り 林道はこのような箇所が4カ所ほどある。300mmほどのクリアランスが見えるだろう。     




 前週、川場村の宮田館さんへ忘れ物をしてしまった。電話をすると29日の日曜日は不在とのことで、都合土曜日に行かねばならなくなった。この事により付近から未踏座を探す事となった。連週での週末台風で各地の天気が優れないようだが、早出行動すれば沼田エリアは降られずに遊べそうであった。

 
 赤倉山は片品村から川場村へと、東麓と南麓を通過する林道が通っている。これを使わない手はない。重鎮氏は川場ルートとして長い林道歩きをしている。川場村からの林道には入り口にゲートがあるのだった。一方、片品村側からのアプローチでSJJ氏やSK氏が記録を綴っている。ゲートはあるが進入は可能のよう。非力で楽をしたい性質なので北側の片品村から林道に入ることにした。

 
 1時に家を出る。最近は平地でヤキソバパンブームとなっており、容易に入手できるようになっているのはありがたい。ただし、これは食べ続けている人しか分からないだろうけど、最近のは以前より小さくなっている。以前の大きさに戻してほしかったりする。山での主食なので・・・。17号から120号へと入り、沼田インターを過ぎたら下久屋町交差点から川場村へと折れてゆく。前週通過しているので記憶に新しい景色が流れてゆく。

 
 背嶺トンネルを潜り片品村に入り、緩やかに下り込んでゆくと、片品南小の東側に林道への入り口があり、そこにはキャンプ場を示す看板も掲げられていた。林道へと折れるとすぐに綱沢川を渡る。畑や別荘地を見ながら進むと、その先にキャンプ場があった。直線的な道をススキに撫でられながら進むと、銀色のドブ漬けメッキされたゲートが現れる。これは施錠は無く閂を操作して開閉ができる。軽四なら片面の開閉で通過できる大きさでもあった。


 ここまで状態のいい林道だったのであまり気にしていなかったが、ゲートの先は予想以上に掘れた場所が出てきた。すかさず四駆に切り替えたが、オンロードタイヤでは通過は厳しいほどになっていた。幸いグリップのいいオフロードタイヤに替えていたのでぐいぐいと登って行く。でもどう見ても荒れてきている。厳しい場所の手前には余地が作られ駐車できるようにもなっていた。突っ込むのはここまでにしようかとも思ったが、夜明けまでに時間があり、ちょっとトライアル的に楽しもうとデフロックをかけながら強引に進む。現状からだと、二輪駆動の乗用車ではゲート手前に停めたほうが無難であり、入っても大して進めないだろうと思えた。あとは、暗い中なので昼間より陰影が強くなっているために、より悪い道にも見えていたってこともある。


 1020mの所からはハッキリと判る道形が山中に入っていた。これをSJJ氏が伝ったようである。私の今日の計画は村界の峠まで車を上げてしまおうと思っていた。しかし、1060m付近で林道が斜めになっており、尚且つ掘れていたのが見えてきたので、バックで1050mの林道が広くなっている場所まで戻って停めた。ここからは南東側に下る道形も切られていた。北を見下ろすと鍛冶屋地区のだろう灯りがポツンと見えていた。夜明けまで深夜便を聞きながら待つことにした。


 少し暗さが取れてきた頃に出発とした。引き返した場所は歩いてみると車でも通過できそうな場所で少し後悔したが、引き返したので安全にいま歩けていると思うことにした。その先で右カーブとなり、その先は樹林帯の中の道となった。村界の場所まで樹林帯は無いのかと思っていたが、ここでその中がかなり暗く感じてしまい、それならと尾根に取付いてしまうことにした。


 急斜面を登ると群馬県のコンクリート標柱が見られ、その上側で明瞭な道幅と出合った。車が通過できるほどに状態が良く、少し伝ってみようと南側へと進んでゆく。緩い登り勾配であったので気をよくして伝っていたが、途中で下り勾配になり、その付近にある斜上する道形に乗って上に向かってゆく。杣道なのか獣道なのか無数に道形がある。登りあげた場所が1130m峰で、この時に登っていたのは村界尾根で、登ったら右へ進む尾根へ行けばいいと思っていた。しかし実際登っていたのは村界尾根に対し南尾根で、右へ進むと村界尾根を下ることになるのだった。伝いながら尾根の連なりようがおかしいのでコンパスを見ると南東に下っていた。凡ミスである。暗く視界が無い中で動くとこのリスクがある。


 1130m峰に戻り北北西に進んでゆく。快適な尾根筋で下草もない。漕ぐのかと思って雨具を履いてきたが暑いだけであった。前方が明るくなった場所で、植林地の上に飛び出す。東側に杉の植林がされ、西側には広葉樹があり紅葉していた。開けた場所なので、日光白根や皇海山をそれ同定することもできていた。途中倒木が尾根を塞いでいる箇所が2か所あり、その一か所で潜って進むと、グサッとした洗礼を受ける。ハリギリが生えているのが見えておらず、強引に体を入れたら左腕を刺され、同時に分けた手のひらにも突き刺した。急いで幹部を確認し、体内に残っていないよう絞り出す。残っていた時の厄介さは既に何度も体験していた。


 北に進んでゆくと、今度は東に広葉樹、西に針葉樹となり植生が反転する。この辺りから針葉樹に赤ペンキがされているのが見えるようになる。広葉樹と針葉樹の境を登って行くのだが、これまで続いていた道形が薄れる場所でもあった。登りあげると1230m付近で、ここは帰りには注意したい場所であった。村界線から離れ南に進んでゆく。こちらも緩やかな快適な尾根であった。


 進んでゆくと三角点がポツンと現れる。すぐさま空を見るのだが、上が開けている場所でもなかった。測量に使っていたのだろうかと疑ってしまうほどの中途半端な場所であった。ここから15mか20mほど南に進むと赤倉山の最高所があり、そこにSK氏の絶縁テープが見られた。重鎮氏の記述からはG標が有ることになっており、それを探す。Gさんの控えめな性格は知り得ており、たぶん目立たない場所にあるのだろうと、南端まで緩やかに下って行くと地面に落ちているG標が見つかった。もともとどこに在ったのかと周囲の立ち木を探ると、東側の立ち木にそれらしい跡があり、木ネジの穴ピッチを確かめると完全に一致した。力技でビスを押し込んで留めてはみたが、この後の降雪でまた落ちてしまうだろう。最高所に戻りヤキソバパンを食べてから下山となる。

 
 赤倉山からの帰路、地形通りに辿ると東側に導かれる。まんまと導かれ、左側に尾根が出てきたので訝しく思い確認すると進路を間違えていた。北に修正し、次は間違えないよう1130mの所はよくよく東側を注視しながらその場所を見ていた。往路には気が付かなかったが、屈曲点付近の立ち木の南側に、しっかりと赤ペンキがされ導いてくれていた。足場の緩い斜面を2度ほどスリップしながらズリ降りてゆく。ここは針葉樹林の中を下ってしまったほうが歩き易いのかもしれない。

 
 再び紅葉の中を進んでゆく。倒木の場所は往路の件があるのでよく注意しながら進んでゆく。ハリギリのある場所が一番通過しやすいのが玉に瑕なのだった。1120m峰に登り返すのが面倒なので、その北側から東に降りてしまうことにした。棚地形があり、それを伝えばどこかの道形に行きつくと予想した。その棚地形に降りてみると、真新しい伐採痕が多数残っていた。そして棚を南側に進んでゆく。しかし行き止まりとなっていた。北側から南に進んできていた道形のようであった。しょうがないので植林帯の中の藪を降りてゆく。刃物跡はあちこちに散見出来て、広範囲に雑木を刈ったのが見えていた。


 降りた場所は尾根に取付いた場所の30mほど北であった。林道を戻って行くと、西側に分岐している枝道が在った。往路に伝ったのはここからの道のように思えた。これだけ真新しい刃物跡があるのが見えていると、土曜日も作業がされるかとも思えるのだが、さすがにあの荒れた林道を登ってくるのは腕が必要。作業車も登ってこないだろうとも思うのだった。


 駐車場所に戻り林道を降りてゆく。暗い中で登ってきた場所だが、明るい時に登った方がいいと思えた。ライン取りがしやすいのだった。“ここでスタックしたらJAFも上がって来れないだろうなぁ”なんて思いながらローギヤでエンジンブレーキを使いながら下って行く。

 ゲートを越え、次の雨乞山へと向かってゆく。


  



                                  戻る