台ヶ峰   1502.6m  
                                             
                                      

   2017.10.14(土)


  雨     単独     才児峠より   行動時間:3H33M


@才児峠7:51→(57M)→A1350m付近で林道に出合う8:48→(14M)→B1330m付近林道終点地9:02→(47M)→C台ヶ峰9:49〜55→(45M)→D林道に乗る10:40〜41→(43M)→E才児峠11:24


   
才児地区より林道山室線へと入って行く。 @才児峠には峠表記は無い。尾根末端に踏み跡(写真中央やや右)がある。 峠の東にある1150m峰 尾根上には時折リボンが見られる。
       
1230m付近。尾根上には細い踏み跡が続く。 1250m付近。境界標柱が続く。 A1350m付近で林道が横切る。ここからは林道を東に伝う。 B林道の終点地。
     
B終点からの尾根にはフェンスが張られている。 尾根上には細い踏み跡がある。 1460m峰への最後。低い笹。 大きな切り株が目立ちだす。
       
台ヶ峰西峰の南側には切り株がかなり見られる。 西峰から東峰へと向かう C台ヶ峰 C三角点の周囲には、いくつもの石が置かれている。
       
C三等点 C東側にこのマーキングが残る。 C2.3mほどの高さにこれが見られる。 Cヤキソバパン
     
C紅玉を齧る 台ヶ峰西峰の山頂から 1460mの屈曲ピーク。 フェンス沿いを進む。
       
1420m付近でパーティーとすれ違う。 雨の中なので、パーティーはティッシュではなくキッチンペーパーでマーキングとしていた。 D林道に戻る。 1340m付近から尾根を間違えてしまう。往路の尾根に戻った場所。正規尾根には境界標柱が続く。
       
1200m付近から上側は、笹は低いが、幼木の切り株が多く何度も躓く。  E才児峠に戻る。駐車は1台。    




 甚太郎山から降り台ヶ峰へと向かってゆく。台ヶ峰は木曽谷の東側からもアプローチできそうではあるが、等高線の勾配から追うと西側から入るのが優しそう。ただし複雑に尾根が派生している里山らしい地形をしている。迷うだろう楽しみを含んでいそうな場所であった。才児地区から東に進み、カーブの場所からの林道山室線に入って行く。地形図には破線路も書かれてはいるが、その存在は現地ではよく判らなかった。そして才児峠に到着する。行政の標識などは一切ない場所であった。駐車余地は1台分。無理して2台分の袋になったスペースがある。

 

 峠から東を見ると、そこに細い踏み跡が見られた。そこから入山し1150mの最初のピークに駆け上がると、そこからの尾根には細く薄っすらと道形が続いていた。細いと言う事で獣道とも感じる筋であった。しかし1200m付近からは植林作業したような場所となり杣道に見えるようになった。ここは笹は低いものの隠れている切り株が多く、それらが見えてこないので何度も足先を小突いた。

 

 1240m付近からは境界標柱と思しきアングルが地中に打ち込まれ続いているのが見えていた。かなり明瞭な道形となってゆく。意外や藪の密度は薄く歩き易い部類。概ね腰下の笹の高さであった。こんな感じで進んでゆくのかと思い足を出していると、前方が明るくなり、1350m付近で林道に飛び出した。1401高点に進むように林道を跨いで進むのが順当のようではあるが、この時はまだ時間も十分あるので林道を調査してみようと思い、林道を東側に伝ってゆく。

 

 倒木があり跨ぐような場所はあったが、落石などは見られず、自然に戻っていない状態のいい林道であった。どこまで連れて行ってくれるのかと期待しながら進むのだが、途中から少しずつ標高を下げて行く事のみ気になっていた。下げると言っても超緩斜面な林道であり気にするほどでもないのだが・・・。

 

 地形図に1296高点が南麓に読めるが、その尾根の1330m付近に林道の終点地があった。Uターンできる広みがあり、林道の延長線上の薮の中にはマーキングが見られた。尾根にはフェンスが張られており、それに沿うように細い踏み跡があった。これは間違いなくフェンスに遮られた獣道であろう。それが為か特にこの尾根は獣臭が強い印象があった。上に進むと、幅が50mmほどの踏み跡になる。間違いなく獣道。

 

 1440m峰に登り上げ、そこからは低い笹の中を東進してゆく。この日は雨で纏わりつく笹だが、晴れて乾いていればほとんど邪魔にならない植生に思えた。1660m峰付近には切り株が多く、ざっと数えても20ほどの古い切り株が見えていた。ここで北進に変わる。登りの場合は屈曲点に対しそう気を遣うことは無いが、ポイントポイントにはマーキングをふって回収した方が無難な場所かもしれない。

 

 台ヶ峰の西峰からはやや高い笹の中となる。これと言った踏み跡は無いので適当に東に進んでゆく。そして日の入らない暗い台ヶ峰最高所に到達する。東側の立ち木に黄色と黒の絶縁テープが巻かれ、そこから東に見上げるような位置に緑のタグも縛られていた。後者は間違いなく冬季のものだろう。角の丸い三等点が愛らしく埋まっていた。ヤキソバパンで空腹を満たし、紅玉(りんご)で水分補給。止む予報の雨は依然降り止まず。

 

 復路は西峰の最高点にも寄ってゆく。こちらには人工物は皆無であった。下って行き1460mの屈曲点峰に戻ると、よく見ると進路を示すようにマーキングされていた。西進してゆきフェンス沿いを伝ってゆく。すると前方の笹が動き動物の気配を感じた。やや緊張したのだが、熊のような玄人ハイカー率いる7名ほどのパーティーが登ってきていたのだった。お互いのコースを確認するのだが、私の出した地形図を裸眼でしっかり見えていたことには驚いた。お年寄りの中では出しても見えない人も多い。御仁はしっかりコースを指で指示していた。その点でも日頃から地図に慣れ親しんでいる玄人と判る。

 

 パーティーはペーパータオルをマーキングにして雨の中藪漕ぎしてきていた。それをしばし伝いつつ1401高点側へと進む。林道の存在を判っているので、明るい南側にいつ降りてもいいのだが、往路に伝わなかった部分を復路は見ておこうと西へと主尾根を進んでゆく。そして1401高点の先で南西へと進路を変える。ペーパータオルは北側へと繋がっていた。

 

 林道へは崖マークの東側で降り立った。少し西に伝い尾根を跨ぐ場所まで戻る。そして再び南西の藪尾根へと降りてゆく。1340mの場所で進む方角を僅かに間違え違う尾根に入ってしまう。境界標柱が見えるはずだが、なかなか見えてこないので間違えに気付く。すぐに修正できると思ったが、微細尾根がいくつもあり、そのいくつもを乗り越え進み、やっと標柱の立つ尾根に戻る。間違った時に見えていた沢(谷)も伝い易そうであり、沢ルートで登っても良さそうに見えていた。

 

 1150m峰は南の獣道で巻き、才児峠東の1150m峰はしっかり登り返してから西に振る。ここはやや南東側から登ってゆくのでそのままだと北に下りたくなる場所である。下っても問題ないが、気にして西に下らねば峠に降り立たない。降りてゆく先に白い車が見えてくる。到着。






  
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