前山    1684m          杉ヶ峰   1744.7m        屏風岳    1825m             
 
 南屏風岳     1810m       不忘山    1705.0m          水引入道    1656m  

     
  後烏帽子岳    1681m        前烏帽子岳     1432m                                                                                                                                        
  
                                        

   2017.6.17(土)


  曇り    単独    刈田峠より不忘山まで進み、戻りながら水引入道ピストン、前烏帽子まで下り股窪経由で戻る。   行動時間:10H14M


@刈田峠5:17→(29M)→A前山5:46〜47→(17M)→B杉ヶ峰6:04→(47M)→C屏風岳6:51〜56→(27M)→D南屏風岳7:23〜24→(26M)→E不忘山7:50〜51→(58M)→F水引入道コース分岐8:49→(37M)→G水引入道9:26〜35→(43M)→H水引入道コース分岐帰り10:18→(21M)→Iろうづめ平への分岐10:39→(33M)→Jろうづめ平11:12→(31M)→K後烏帽子岳11:43〜44 →(28M)→L前烏帽子岳12:12〜25→(44M)→M後烏帽子岳再び13:09〜12→(20M)→Nろうづめ平帰り13:32→(25M)→O股窪十字路13:57→(40M)→P峠ノ沢渡渉点14:37→(39M)→Q清渓小屋分岐15:16→(10M)→Rエコーラインに出る15:26→(5M)→S刈田峠駐車余地15:31


 
@刈田峠より。駐車余地は東側30m付近に3台分。 避難小屋分岐。前山側に進むと赤い屋根が見える。 最近刈り払いされた様子。 朝のうちは晴れていた。次第にガスの中となる。
       
A前山通過 北側より杉ヶ峰を望む B杉ヶ峰 B杉ヶ峰標識
   
B杉ヶ峰三等点 B杉ヶ峰より刈田岳側 オヤマリンドウのブルーが綺麗 屏風岳(左)と南屏風岳(右)
       
杉ヶ峰より芝草平 芝草平通過。霜で木道はツルツルだった。 ろうづめ平(後烏帽子岳)への分岐。復路はここから東進。 C屏風岳。標高点の場所には人工物は無く通過点のよう。三角点の場所に山頂標識が立つ。
       
C古い方の標識。 C一等点 屏風岳と南屏風岳間は、刈り払いされておらず雨具を履いて進む。 水引入道コース下降点。復路はここから水引入道をピストン。
     
屏風岳側より南屏風岳 D南屏風岳 D南屏風岳標識 D南屏風岳より西側
     
南屏風岳以南は刈り払いされていた。オヤマリンドウもバッサバッサ。 南屏風岳側より不忘山側 南進してゆき、見えるこれが不忘山かと思ってしまう。ここは水分(みくまり)の神の座。山頂に祠(屋根)あり。 水分の神、蔵王大権現。
     
E不忘山。南進はここまでで踵を返す。 E古い標識の他に、立派な石柱がある。 E三等点 不忘山と南屏風岳間の鎖場。地盤が緩いようで支柱が抜けている場所が多い。
     
南屏風岳に戻る。 F水引入道コースへと降りてゆく。 こちらも刈り払いがされている。最初は急峻でタイガーロープが欲しいような場所だが、敷設は無い。 水引き平の池塘
       
G水引入道山頂 G水引入道の標識 G山頂から大日向側を見下ろす。 G山頂から馬ノ神岳側。太く濃いハイマツで見ただけで意気消沈で諦める。
       
G山頂には、ちょうどいい石のベンチと、倒木でのベンチがある。 水引き平より屏風岳側 H縦走コースに戻る。 屏風岳帰り
       
Iろうづめ平(後烏帽子岳)側へと縦走路を離れる。 途中から急下降する場所が現れる。 急下降の先は、階段状になった歩き易いルートに変わる。 Jろうづめ平三叉路
   
テン場のような場所を経由して後烏帽子岳へと登ってゆく。 K後烏帽子岳。孫を連れたパーティーが居た。タバコ臭くて速やかに通過。 K後烏帽子岳の山頂標識。 後烏帽子岳北側の分岐点から東進してゆく道へと進む。
        
L前烏帽子岳山頂。人工物は一切なく刃物跡があるくらい。 L最高点から東側へと進むと、スキー場への下降点がある。この南側に大岩あり。 L大岩の場所。岩の隙間に標識が落ちているのが見えたが判読できなかった。烏帽子岩って事か? 戻る途中で、オヤマリンドウの白花発見。
       
M後烏帽子岳再び M後烏帽子岳より屏風岳側 後烏帽子岳側より杉ヶ峰側 Nろうづめ平再び。股窪側へと進む。途中の小屋には立ち寄らなかった。小屋への分岐道はハッキリしているが道標は無い。
       
O股窪十字路。ここから刈田峠側は玄人好みのルートかも。 途中にある沢の出合の場所は、鋭角に戻るように進み渡渉する。マーキングが導く。 流れを跨ぐ(左の写真の沢) ルート上で小沢を跨ぐ回数が非常に多い。細かいアップダウンが繰り返される。
       
昔の道標も残る。いくつかは地面に落ちていた。 流れの無い枯れ沢を跨ぐ場面も多い。  P峠ノ沢渡渉点。飛び石が苔むしている。水量がちょっとでも多いと、その飛び石は水没するだろう大きさ。 左岸に移るも少し複雑進路。中州的な場所を進む。白川村は白水湖奥の湯谷を歩いているような雰囲気。マーキングに導かれないと進路が見えてこないような場所もある。
       
左岸の様子。道形が笹に覆われる場所もある。途中に獣の内臓が大量に落ちていた。 Q清渓小屋への分岐。古い道標は「井戸」とまで読める。 Rエコーラインに出る。小屋用だろう薪が大量に積んであった。 S刈田峠の駐車余地に戻る。




 3連休に離島の旅を計画していたが、台風の動きが「命中」となったため、取りやめ東北へ逃げることとした。つらつらと未踏の場所を探すと、南蔵王がすっぽりと抜け落ちており、連休で楽しむにはちょうどいいと思えた。月曜日には西上州も台風の圏内に入るようであり、3連休を2日で切り上げて帰れる企画として、1日目に南蔵王、2日目に泉ヶ岳とした。

 
 南蔵王の地図を見ながら掃討作戦を練る。馬ノ神岳は冬季の山であり無積雪期の記録がない。そこに穴をあけてやろうと企んだが、さて結果はいかに。後半に後烏帽子岳側と考えたため、スタートを大黒天の場所として、帰りを楽にしようとも考えてみたが、金吹沢沿いの登路もあることから、結局刈田峠を基点とすることにした。

 
 23時に家を出て高速にすぐに飛び乗る。2週続けて東北に向かうのも珍しい。離島の船旅や飛行機に比べたら、高速料金の方が安いことになり気兼ねせず(笑)出かけてゆくのだった。それでも台風の進度は何度も確認していた。急にスピードを上げた場合は、1日で予定を切り上げてくることも考えていた。福島に入ると気温は14℃といい感じに秋めいていた。白石ICで降りて途中のセブンに2軒寄るも、重要装備品のヤキソバパンを入手することはできなかった。車通りの少ない蔵王エコーラインを登って行く。

 
 大黒天の場所では4℃を示していた。ハイラインの有料分岐の場所には路肩余地があるが、刈田峠には公的な場所がなかった。東に30m付近の場所に3台分ほどの余地があるが、カーブの場所で出難いような気がし躊躇したのだが、峠からはここが最短なので突っ込んで仮眠とした。場所は悪くないとは思うのだが、スマホを操作させるのに電波の入り難い場所であった。シュラフに包まる。

 
 100名山目的なのだろう、有料道路側へのエンジン音は聞こえるが峠経由での車は少なかった。少し白み始めたので準備をする。依然4℃で、久しぶりに薄手の手袋をした。夜露が気になるところだが、状況をみて対応しようと雨具は履かずにスタートすることにした。まずは不忘山まで、そこで次のステージを考えることとする。

 
 5:17刈田峠をスタートする。最初は少し濡らされたが、途中から真新しい刈り払いの跡が見られた。雲の上からやや遅い日の出を見て一日の安全を祈る。刈田岳側を振り返ると、ちょうど駐車スペースが見え、さらに途中にある避難小屋の赤い屋根も見ることができた。九十九折りの有料道路を登って行く車の姿もあった。

 
 30分で前山を通過する。わずか南に進んだ場所には西側に下る下降路もあった。先の方に見える尾根に繋がっていたのだろう。過去形にしたが、入り口が塞がれていた。次の杉ヶ峰に向かってゆくのだが、“杉なんて一つも見えねぇぞ”と心の中でつぶやく。ハイマツだらけなのである。

 
 杉ヶ峰の山頂は、よく踏まれた為だろう泥団子の表皮の様な地表をしていた。その中央に三等点がニョキッと生えている。ここからは刈田岳の向こうに熊野岳の山容が見えるようになっていた。進む先には屏風岳よりのなだらかな稜線が連なっている。峠には不忘山まで7.5kmと書いてあった。残り5km。杉ヶ岳から南に下って行くと、芝草平の暖色が緑の中に映えていた。緩やかなルートではあるが、石がごろごろしている場所もあり、夜露に濡れて滑るものが多くよく滑る。ソールが硬くなってきているとも言えるが、よく歩いているので痛みが速いのもある。

 
 芝草平の木道は霜が降りてツルツルになっていた。すり足をするように慎重に進んでゆく。屏風岳が近くなると、進行方向左に顕著な高みが見えてくる。後烏帽子岳で間違いないだろう。となるとその先が前烏帽子となるか、主稜側から見ると距離があるように見えるが、何とか今日踏んでおきたい場所ではある。この時はまだガスに邪魔されず展望を楽しめていた。

 
 屏風岳は1825の標高点ではなく三角点の場所で山頂としていた。ここも泥団子の様な山頂で、その隅っこの方に一等点がひっそりと埋まっていた。嫌なことにこの先は刈り払いされておらずモシャモシャしているのが見えた。思い切り濡らされるのが判ったので、ここで雨具を履いて進んでゆく。履いて大正解で、進んでゆくと新品の雨具でもずっしりと重くなるほどに濡れた。

 
 下ってゆく途中に、水引入道コースの下降点分岐がある。後から伝う予定なので気にしつつ進む。展望としては屏風岳から南屏風岳の風景がとても綺麗に思えた。これから色づきもっと綺麗になるのだろうけど、その時期になると登山者が多過ぎて、それはそれで別な煩わしさも出てくるのかもしれない。よく踏まれた登山道にそのことも判る。

 
 しっかりと濡らされ南屏風岳に到着する。と、その先は刈り払いされていた。峠から進んだのが屏風岳までで、不忘山側から刈り払いしてきたのが南屏風岳で停まったという事なのかと解釈した。空白区間は何故だろう。再び歩き易くなった登山道を伝って進む。すると前方からツルツル頭の男性が登り上げてきているのが見えた。その御仁とのすれ違いざまに驚いた。裸足にサンダルであった。忘れたとかではなく敢えてそうしている様子が判る。拘りなんだろうけど、痛かったり傷ついたり、靴を履いた方が楽なのではないのか・・・。裸足だが手袋をしていたアンバランスが気になった。

 
 向かう先に剣峰が見えてくる。不忘山はアレかと思いつつ鎖場を通過してゆく。さあ着いたと思った場所は、蔵王大権現の場所で、目指す高みはその先に見えていた。ガスが巻いていなければここまで惑わされなかったのかもしれないが・・・。水分の神様を拝んでから通過してゆく。

 
 不忘山到着。展望のいい場所のようであるが、残念ながら何も見えず。こんな時も多いのか山頂の石に黄ペンキで山名が書かれているのが見える。濃いガスの時はこれらは役立つ。黒御影石での立派な標石と、古い味のある標識が立つ。南端の予定座は踏んだので、これからは北に戻りながら主稜から派生する山を踏んでゆくことにする。時計はまだ8時前、予定帰着時刻は夕刻を予定しているが、まずまずの時間で歩けていると判断していた。

 
 南屏風岳を経て水引入道コースの分岐に戻る。そしてためらうことなく下降開始。これが結構な急峻で、タイガーロープでも流しておいて欲しいような場所を降りてゆく。それでも刈り払いがされており、いちおうは良く管理されている場所でもあった。急峻が終わり少し痩せた尾根を伝うと、その先が水引き平となる。「水引」と「水引き」の表記をしているが、現地に「水引き平」と記述してある背景がある。こじんまりとした池塘がいい雰囲気の場所であった。

 
 水引入道にはハイマツに隠れそうな場所に山名標識が立てられていた。すぐに馬ノ神岳側に進もうとトライするが、ゴン太のハイマツが密生しており、足を着けて分けて進めるような場所ではなく、ハイマツに乗って進まねばならないような場所となっていた。悩むことなく今日は無理、そこまでの根性を出そうと思っておらず、分けて進めるくらいなら行こうと思っていた場所。冬季の記録しかないのが現地でよく理解できた。南東側には禿げた場所が見えるが、そこが大日向となろうか。撤退も清々しく、来た道を戻って行く。

 
 水引き平から急峻を膝を胸に付けるようにして登って行くと、3名のパーティーが下ってきた。みやぎ蔵王白石スキー場からの周回と見ていいようであった。縦走路に戻り、屏風岳を経て芝草平南の分岐からろうづめ平側へと分岐してゆく。分岐までの間に5パーティーほどとすれ違っていた。やはり人気の場所のよう。北東に進む緩斜面に切られた道は、刈り払いの手は入っておらず、自然な感じがしてそれが心地よかった。

 
 1730mからの等高線の密な場所の下りは、こんなのが続くのでは困ると思いつつ、流されたロープに掴まりながら降りてゆく。危惧したものの途中から階段状の石まで敷き詰められた道に変わる。この状況の変化には驚いた。途中単独行者がすれ違った。階段を歩き始め10分ほど経過すると三叉路に到着する。

 
 ろうづめ平到着。股窪側は道らしく見えるが、後烏帽子側は踏み痕に入って行くような感じの場所で気持ち躊躇してしまう。東に進んでゆき、1505高点付近にはテン場の様な平坦地があり、テントのロープを結わえるのにちょうどいい大きさの石が散見できた。この上側のルートがやや広くなり判りづらいが、そこはマーキングが導いていた。やや狭まった登山道を登って行くと先の方から声が聞こえてきた。

 
 後烏帽子岳到着。先客が4名居り、おじいちゃんと孫な感じであった。既にビールが開いている。休憩の邪魔をしては悪いのと、たばこの臭いが嫌で足早に山頂を抜けてゆく。東側の直下に分岐点があり、えぼしリゾートへの道を左に見ながら前烏帽子岳側へと進んでゆく。緩やかな道が続くが、2回所ほどで倒木が進路を邪魔していた。こちらも親子で登ってきているパーティーが見られた。蔵王山塊はハイカーで賑やかなのだった。

 
 意外や前烏帽子岳はメジャーなピークと思っていたが、その場所に到達したものの人工物は一切なかった。それならと三角点側に進んだものの、途中の下降点の場所に山名標識が出ており、その南側に大岩が折り重なっていた。その大岩の間に標識が落ちていたのだが、判読はできなかった。この岩で前烏帽子岳としたのか烏帽子岩としたのかは不明。先ほどの標高点の場所に戻る。何かないかと探すと、刃物跡が立ち木に見られた。

 
 さて登り返して行く。途中、往路では気が付かなかったがオヤマリンドウの白花を一株見つけた。分岐に近づくと、先ほど山頂に居た孫連れのパーティーが賑やかに下って行くのが聞こえていた。静かになった山頂か、もしくは親子がいるのかと半信半疑で進んでゆくと、誰も居ない後烏帽子岳で、幸いにも少しガスが晴れ遠望が利くほどになってきていた。既に13時を回っていた。残りのコースタイムを足し算して帰着時間を確認する。暗くなる前には戻りたい。状況によっては大黒天側に出てしまおう。

 
 後烏帽子岳からろうづめ平へと下って行く。向かう先に杉ヶ峰の山容がある。やはりそこに杉などは見えない。それでもここも、紅葉時期はとても綺麗だろう事が判る。ちらほらと色づき始めている様子からも・・・。時折パラパラと小雨が当たるものの雨具を着るほどではなかった。

 
 ろうづめ平に戻る。北に進路を取り、緩斜面をやや速足で進んでゆく。途中、西側の沢側へと降りてゆく道形が見られる。道標が無いのでパスしたが、それが蔵王山岳会山小屋への道だったよう。この小屋は後烏帽子側からは見えていたが、通過する登山道からは見えてこなかった。どこにあるのかを知らないので、見えるのだけど見なかっただけかもしれない。登山道の足跡を見るも、最近の単独行者の跡のみが見えるだけであった。あまり使われない場所のようであった。

 
 思っていたより長く歩かされ股窪十字路に到着する。時計は14時。日没まで3.5時間ほどはあり、迷わず刈田岳と書かれた西側の道形へと入って行く。刈り払いはされて居らす、少し下草が膝下を撫でてくる。3分ほどで沢の出合地となり変則地形となる。これまでの進路のままだと沢の中となるが、ここは鋭角に南に戻るようにして西側への対岸へ渡って進むルートであった。マーキングがコースを導くが、道が途絶えた瞬間はドキッとするのだった。

 
 このルートは予想外の小沢の多さであった。ここまで多い場所も初めてで、大小合わせて15か所ほどあるのではないだろうかと思われた。最初のいくつかと思って数えることも撮影もしなかったが、しっかり数えれば15は越えているのは間違いないだろう。その途中には森永キャラメルの古い番号標識も掲げられていた。これは地面に落ちているのも数個見られた。小沢は流れのある場所もあれば、枯れ沢の場所もある。

 
 72番の場所が峠ノ沢の渡渉点で、エアリアには飛び石に注意とある場所である。確かに苔むしており滑りそうな石が見える。そしてわずかに増水すれば、水没してしまうような石にも見えた。先日に買った携帯用の長靴の試用にはちょうどいい場所であったが、こんなところとは知らずに来ているので持ってきていなかった。左岸に渡り、ややクネクネと進んでゆくのだが、知っていないとルートが判らないし、マーキングが無かったらかなり戸惑った場所に思えた。

 
 途中中洲的場所を進んでゆく。ここの雰囲気は白山山系の白水湖の湯谷の雰囲気に似ていた。流れがあって自然味があって心地いい。そして笹の多い九十九折に入って行くのだが、毟られたような毛皮がいくつも落ちていた。最初はウサギの毛かカモシカの毛かと思っていた中で、少し上に行くと大量の内臓が落ちていた。獣の捕食痕のようでもあり、私の出没に一時避難してどこかからこちらを見ているのかもとも思えた。グロテスクでもあり、それが自然界とも理解しながら見て通過してゆく。斜面を斜行するようなルートにはタイガーロープが流され、掴まないと足場が悪く足が流れそうでもあった。

 
 分岐が現れ、そこに見える標識に井戸の文字が見えた。清渓小屋への分岐で間違いないだろう。小屋を見ておきたかったが、標高点の場所に建っているので300mほど距離がある。往復600mは端折った。スカイライン側へと進んでゆく。上の方からエンジンの音が聞こえてくるようになる。階段状の登山道を上がって行く。

 
 蔵王エコーラインに飛び出す。そこには小屋用だろう薪がたくさん積まれていた。国定公園なので現地調達ができないため持ち込まねばいけないのだろう。自然の中で不自然な感じがするが、これらがあって付近の自然が守られているのだろう。車道を西に向け歩いて行く。有料への分岐には3台の駐車が見られた。もう大半が登山を終えて帰った後のようであった。私と同じ駐車余地にも停まっていると思ったが、並ぶ車は無かった。到着。

 青根温泉に入ってから泉ヶ岳へと向かってゆく。


 







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