吹返峰    1015m  
                                             
                                      

   2017.12.24(土)


  晴れ     単独    河内神社駐車場より往復    行動時間:1H42M


@駐車場6:35→(15M)→A河内神社6:50→(36M)→B吹返峰7:26〜34→(43M)→C駐車場8:17


   
@駐車場から歩き出す。ゲートのワイヤーを跨いで進んでいる轍が見える。 林道終点。パラグライダー用のモノレール。 A河内神社に参詣してから進む。 A神社の天上絵を見ている人は少ないだろう。綺麗な状態で残っている。
       
登山道を進む。獣の足跡がかなり見られる。 朝焼け 来光 この標識の場所からルートを離れる。
     
B吹返峰 北峰 B南から北 B南峰から見る北峰 B北峰に戻りヤキソバパン
       
追母峰の祠 テプラ標 パラグライダーの離陸場。大展望。 モノレール終点
       
C駐車場に戻る。




 木曜日に帰宅すると、またまた訃報の知らせが届き葬儀の週末となった。なんて不幸の多い年となったのだろう。これで4回目である。不可抗力だとは知ってはいるのですが・・・。

 

 13:30からの葬儀に合わせ、その前に登って帰宅できる場所として、落穂となっていた吹返峰に行くことにした。三峰山に登った時には、気が付かずに目的地としていなかった。でも、こんなことでもないと再び三峰山に登ることは無いので、二度楽しめるのでうっかりも悪くはないのである。今回は前回と違うコースでとも思ったが、時間の制約もあることからギャンブルはしないこととした。

 

 3時に家を出る。河内神社の駐車場への山道は凍っている場所もあり、そろそろと上がって行く。駐車場にはかなり雪が堆積しており、ハイカーの足跡がちらほらと残っていた。いつものように深夜便を聞きながら夜明けを待つ。ブランケットを忘れてしまい、暖房をかけつつ時間の経過を待っていた。外気温はマイナス4℃だった。

 

 6:35駐車場をスタートする。前回からやがて6年ぶりになろうかと言う日数が経過しているが、現地に変化は無かった。林道終点地から参道の山道を登って行くのだが、その入り口にある不安定な丸い石が懐かしく思えた。地震でもあったらグラッと行きそうだが、ちゃんと岩の上に着座していた。深く堆積した落ち葉を踏みながら、ザクザクと進んでゆく。

 

 河内神社に着き、参詣してから左側の山道へ進んでゆく。忘れていたがパラグライダーのフライト場があり、そうだった先ほど見たモノレールはパラグライダー用だったと、記憶と現地が繋がって行く。先に進んでゆくとFMーOZEのアンテナ塔があり、その先が追母峰となり、ダラットした高みがある。二つの祠に挨拶してから進んでゆく。

 

 驚いたことに、既にスノーシューのトレースがあった。驚くこともないのだが、まだ出番には早いような印象があるが、必要となったのだから早いも遅いも無いとは思う。あとはたくさんの獣の足跡が残る。林道を登ってくるときにも2羽のウサギを見た。相当数おり、この山塊のメサ形状が、野生動物にとっての居心地のいい場所で、外敵が少ないのだろうとも思えた。

 

 三峰沼への道を左に見つつ進んでゆく。ほぼ平坦な地形であり雪の負荷が無かったら本当に楽な場所であろう。前回も雪の上なので、ここでの無積雪期を体験していないのであった。1000mの高みを越えて進むと、その先に三峰山頂まで2.6kmの道標がある。ここからルートを離れ西側へと進んでゆく。先人も居るようで、ピンクのマーキングが乱打されていた。こんな東西の狭まった地形にマーキングが必要なのかとも思うのだが、かなりこまめにつけられ、そこからは慎重な行動が読み取れた。北側の尾根に乗り、南に戻るように進んでゆく。

 

 吹返峰には一切の人工物は無かった。なにかあるだろうと予想したが、裏切られたことが好印象なほどに自然のままの場所であった。北と南に高みがあり、南の高みも一応踏んでおく。大きなシカが西へ逃げてゆく。ここで猟をするなら単独で出来てしまうだろう。北峰に戻りヤキソバパンを翳す。閉所感は無いものの、展望もないので長居する場所ではなかった。

 

 吹返峰からは真東に降りてゆく。スキーに適した雪と勾配があり、板を履いていれば心地いいだろうと思えた。そして再びトレースに乗る。こんな山歩きでいいだろうかと思うのだが、こんな場所もあって山。バラエティーに富んでいるから面白さがある。追母峰を越えたらパラグライダー場へと進んでゆく。程よく風があり、誰かいるかもと思ったが、それは無く拓かれた場所から大展望を楽しむことができた。

 

 河内神社に戻り再びの参詣をする。彫刻を見るのに上を向いていたら、そこにカラフルな色彩が横から目に飛び込んできた。社殿の天井絵であった。擦れておらず全て綺麗で見栄えのするものであった。通過する場合は、ぜひ上を見上げよう。今回絵に気づけたことに、再び訪れて良かったとも思えた。参道を下って行く。

 

 誰か登ってくるかもと思ったが、最後まで静かな山を楽しませてもらった。駐車所に到着し、早々にこの日の山旅を終える。今年これで最後になるか、もう一座ほど真っ当に登りたいような気もするが・・・。


 



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