兀岳   1636.6m        夏焼山   1503.3m      
                                             
                                      

   2017.7.29(土)


  雨     単独    大平峠より    行動時間:2H27M


@大平峠東入山口5:14→(25M)→A1510m分岐5:39→(27M)→B兀岳6:06〜20→(33M)→C入山口に戻る6:53〜54→(24M)→D夏焼山7:18〜23→(18M)→E戻る7:41



   
飯田峠通過 水道屋前通過 大平峠到着 @雨とガスの中スタートする。
       
最初の流れの場所(帰りに撮影)。 ルートは一級路でよく管理されている。 A1510mの屈曲点 B兀岳到着
     
B朽ちて倒れている。 B御料局の点はすぐに見つけられるが・・・。 B三角点は探すのにしたたかかかった。この中にあった。濡れていたので探し辛かったのもある。 Bやっと見つけた三等点。
       
B少し明るくなるが、今度は蚋が黒だかりとなって襲ってきた。 B南側のルートは笹が覆い藪漕ぎ。15mほど進んでみた。 1510m屈曲点帰り C入山口に戻る
       
C道を跨いで水場の場所から入山。 C流量は太くキンキンに冷たい。 最初の分岐 ステップがつけられた場所もある。
     
ガスの中からいきなり犬が現れ驚かされる。すれ違い麓側に降りて行った。 二つ目の分岐 D避雷針が見えたら山頂。 D夏焼山
     
D標識 D道標 D四等点 Dヤキソバパン 
       
下山していると、先ほどの犬がまた登ってきた。飼い主を探しているよう。エンジの首輪が付いている。 E戻る。他にも登山者が来ていた。    




 またまた中央アルプス界隈に出向くことにした。新潟方面も構想にあったのだが、梅雨明け後にそれこそ梅雨らしい天気となり、北に上がるとあまりよろしくないようであり、反対に南側で予定を立ててみる。でも実際は・・・。

 

 兀岳は大平峠からサッと登れる山。よって抱き合わせに大平高原側の夏焼山が登られるよう。二つ合わせてもそう時間はかからず、さらに他にないかと探すが、汗した体を考慮すると、近距離で抱き合わせに出来そうな未踏座が見えてこなかった。ちょっと楽過ぎるが、後半に柿其渓谷で久しぶりに観瀑をしようと考えた。夏には夏らしく楽しまないと・・・。

 

 1:00家を出てすぐに上信越道に飛び乗る。更埴から長野道に入って行くと予期せぬ雨になり、かなり強く降られながら中央道に入って行く。雨予報じゃなかったはずだが・・・なんて思ったのだが、実際に降っているのだからしょうがない。飯田で降りてカーナビを見ると大平峠まで24kmと出ていた。山道でのこの距離は長い。2007年に風穴山に登った時以来なので10年ぶりに大平街道を走ることになる。雨は止む様子がなくワイパーを動かしたままだった。途中のセブンでヤキソバパンを仕入れてから、松川ダムを経て大平街道へと入って行く。

 

 見覚えのある石仏が何体かあり懐かしむ。夜間なのでヘッドライトのみが頼りなのだが、対向車の存在も向かってくるヘッドライトで分かりやすく、昼間より走りやすいと思える。深夜便の人工知能の講演を聞きながら快調に進んでゆく。飯田峠を越え大平地区に入る。丸三荘の前後には突如たくさんの車が置かれているのが見えびっくりする。15台ほど数えられた。経路ですれ違った車は2台のみで、大平峠に到着。トンネルを潜って西側の東屋のある兀岳の登山口に到着する。依然雨は降り止まず、辺り一帯は濃いガスに包まれていた。もう5時になろうかと言う時間だが、明るくなりそうな気配はなかった。視界は15mほどだった。だからって躊躇するわけではなく粛々と出発の準備をするのだった。

 

 5:14入山口から出発。トイレ舎の中が暗く、何か出てくるのではないかと思い足早に山中に入って行く。大平街道の峠道を右に見たら、すぐに流れの中を登って行く。日ごろはどのくらいなのか、今日は雨だからこんな様子なのか、日ごろからこのくらいの流量なのか、ジャブジャブと通過してゆく。この先は一級路が続き、快適な道を伝ってゆく。トンネルの東側からの登路などがあるのかと思ったが、それらしい合流点は無かった。

 

 1510mの市町村界の場所で東に屈曲してゆく。南木曾町と阿智村の町村界尾根にも立派な道が続いていた為にそそられたが、今日の進むべき方向は逆。緩く下り込み、その先で登りに変わる。途中に北からの道が合流してきていた。横目に通過し、しばしで兀岳に到着する。

 

 兀岳に着いたが、ガスは濃いままで視界は無かった。待ってましたとばかりに蚋が寄ってくる。すぐさま三角点探しに入るのだが、それを邪魔するかのような蚋で、扇子を出し仰ぎ、防虫ネットも迷わずに被った。この時の扇子を山頂に落としてきてしまった。拾った人には差し上げます。なかなか見つからない三角点に、盗まれたんじゃないかと思ったほどだった。濡れながら藪の中を探すのだが、結局14分かかって見つけ出した。御料局の点の僅か南東側の笹の中に隠れていた。道形は山頂を乗越して先に進んでいたものの、かなり藪漕ぎ状態の道となっていた。

 

 往路を戻って行く。追ってくる蚋を振り切るようにスピードを上げてゆく。ガスは依然濃く周囲は暗いままだった。峠を通過する車の音が一帯のセミの鳴き声を時折遮っていた。最後はまたジャブジャブと沢の中を通過してゆく。この天気にも好事家が来るかと思ったが、峠を通過する車が行き交うだけであった。

 

 車道を跨ぎ東屋の北東にある水場に進む。ここからの急階段を上がると、その先はなだらかな散策路と言うべき道が続いている。最初の分岐の場所から見る東側への道は、ややもしゃもしゃしているように見え、あまり歩かれている様子が無いようだった。この先の階段状の場所を進んでいると、ガスの中から突如犬が現れかなり驚かされる。違う獣でなくて良かったが、視界の悪い時は近距離でこんなことがあるので注意したい。犬に声をかけたが、目を合わせたくらいで麓側に降りて行った。飼い主とはぐれたようであった。

 

 二つ目の分岐を過ぎ5分ほどで夏焼山山頂に到達する。ガスの中から塔のようなものが現れ、それは避雷針であった。その先が山頂。やはりここでも、残念なことに展望はなかった。風が少し出てきたことで、蚋をどこかに追いやっていてくれヤキソバパンの撮影も急かされずにできた。この後は県民の森内の散策ってこともできたが、ガスの濃さがそんな気持ちにはさせなかった。四等点を拝んでから下山となる。

 

 山頂から4分ほど下ると、先ほどの犬がまた登ってきていた。今度は立ち止まり見定めている。しかし「こいつじゃない」と直ぐ判ったようで悲しそうな表情のままであった。眼球が白く、だいぶ老いているのも見えた。麓へ降ろしてやりたいが、飼い主が探しにくる場合もある。そのままにしておいた。

 

 水場まで戻り、流れで汗をぬぐう。湿度100パーセント、大汗もいいところで豊富な水が冷たく心地よかった。駐車スペースを見ると、もう一台増えていた。途中で出会わなかったので兀岳に向かっているのだろう。

 

 この後は、柿其温泉に浸かり、柿其渓谷を楽しんでから帰路に就く。








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