甚太郎山   1332m  
                                             
                                      

   2017.10.14(土)


  雨     単独     岳見峠ゲートより   行動時間:1H38M


@岳見峠ゲート5:54→(9M)→A造林小屋6:03→(18M)→B歩道入口6:21→(25M)→C甚太郎山6:46〜49→(17M)→D林道に戻る7:06→(26M)→E岳見峠7:32


   
@ゲート前に1台分。 @ゲート北の分岐点は岳見峠 分渡沢白川林道へと進んでゆく。 A途中の造林小屋。
       
Aドコモ×となっているが、現在は通話圏内。auは不明。 分岐は右へ 林道の先に甚太郎山らしき山容が見えてくる。 B甚太郎山歩道入口
     
B木組みがツルツル。 Bハッキリと読み取れ見逃しは無い。 流れを跨いだ先から急登となる。歩道は新しい刈り払いの痕が見られた。 峠。北側へ道が降りて行っている。
       
峠から甚太郎山側。山腹にも枝道が分かれていた。 尾根上に乗った場所。大木が連なる。 大きな切り株も残る。 C甚太郎山到着。周囲は伐採木(枝)が堆積している。
       
CSK氏のいたずら書きが唯一の山名表記。 C西側の様子。西も下草は薄い。 北側に目立つ倒木があった。切断したような断面。 コウヤマキが辺りに多い。
     
尾根からの下降点の場所がやや不明瞭。 新しい切断面もある。 D林道に戻る。 林道歩きが主体なので雨に対し傘で対応した。
       
小屋帰り E岳見峠に戻る E林業作業車の往来があり、ゲートは開いていた。  




 あまり天気が優れない週末。なんとか雨は回避できそうな予報の、阿寺山地にある甚太郎山と台ヶ峰を計画する。距離から追うと、先に台ヶ峰を踏んだ方が体力的にもいいと思ったが、雨の残るであろう早朝に林道歩きのある甚太郎山を踏んでしまう方がスマートに歩けるかと考えた。SK氏の詳細記録が見られ、現地状況を学ぶ。道があるようだ。

 
 0:45家を出る。小淵沢から杖突峠へと進もうかと考えていたが、雨模様の中なので、八ヶ岳の南面は濃いガスが予想できた。和田峠経由で塩尻に出ることにした。内山峠を佐久側に下って行くと、対向車のトラックに追われたシカがこちらにまっすぐ向かってきていた。そして寸でのところで山側にターンしてゆく。距離にして15mほど。こちらは下りなので時速80kmほどは出ていた。ブレーキを踏むと、アンチロック機能により車が壊れそうな音を発していた。

 
 中山道の笠取峠を越えて和田峠経由で行く。新和田有料の620円をケチったのだが、くねくねと進む旧道の方が好きだったりする。時間的にも違って10分ほど。ただ、こちらも濃霧でハイビームでは走れないほどであった。塩尻に出てトラッカーに尻を突かれながら19号を進んでゆく。外気温は12℃を示していた。コンビニのコーヒーで暖を取りつつ向かってゆく。元橋で19号と判れ、橋渡から上松御岳線へと分岐してゆく。才児地区に入ると、中尾神社の明かりが暖かそうに見えていた。ほか住まいしているお宅の明かりも3軒ほど見えていた。雨であり暗いこともあり、林道に突っ込むのは明るくなってからと、才児赤沢の出合分岐で仮眠とした。

 
 薄明るくなって林道に入って行く。よく踏まれた林道で、轍などが少なく状態がいいのには驚いた。これなら暗い中に突っ込んでも問題は無かった。そしてゲート前に到着する。ゲートには南京錠がかけられていた。その手前に1台分ないし2台分の余地があるだけだった。土曜日であり、往来を気にして余地に入れるようにして停める。雨は依然降り続いている。傘を持ってのスタートとなった。

 
 ゲートの先はすぐ分岐で、股の場所には岳見峠と彫られた標柱が立っていた。鋭角に曲がるように分渡沢白川林道へと進んでゆく。南に進んでゆくと、その南にある池が眼下に白く見えてくる。林道が西進となると造林小屋が現れる。前室がありこの日のような雨の日には雨宿りするのにちょうどいい造り。ただし使われていないだろう雰囲気が強かった。小屋はあるが水は無いのかと思って耳を凝らすと、林道を挟んで南に沢の流れがあった。小屋には通信可能箇所とあり、ドコモは使えない表記となっていたが、自分のを見ると普通に通話圏内であった。

 
 進んでゆくと大きな分岐が現れる。本道側にも枝道側にも分渡沢白川林道とあり、現地では迷うが、地形図通り西に向かう道へと進んでゆく。すると、進む正面辺りに甚太郎山であろう山容が見えてきて、向かうに際しいい雰囲気となる。林道の山手側には大岩が見える場所があり、よく見ると面白い造形をしているようにも感じた。


 先ほどの分岐から12分ほどで、山手側に「甚太郎山歩道」の標柱が見え、そこから山道が入っている。木組みの梯子が小さくあるのだが、雨でもありツルツルであった。小さな沢横を進む道で、少し泥濘地もある。沢を跨いだ場所から急登が始まるのだが、新しい刈り払いの跡も見られた。

 急登を終えた先が峠になっており、道形はそのまま峠を跨いで北側に進んでいた。甚太郎山への道形は薄く、それより南側山腹に続く道形の方が濃く見えていた。甚太郎山歩道としては南北の林道を結ぶ道のようにも感じたが、ここに毎年のように管理の手が入っている事にも驚かされる。甚太郎山へと向かってゆく。


 北側が明るくなり主尾根に乗り上げる。ガスで見えないが御嶽が望める場所でもあるよう。大木が並ぶ尾根を進んでゆく。薄い道形があり伝ってゆけるのだが。入口に標柱があったものの、経路には全く見られなかった。大きな切り株が見え、ここが木曽であることを感じさせてくれる。山頂が近くなると付近に伐採木が積まれているのが見え、枝打ちされた様子もあった。


 甚太郎山到着。SK氏の絶縁テープが無ければ、山頂とは思わないような、そんな場所であった。北側に2mほどの高さで折れたのか、切断されたのか、目立つ檜があった。状況からして、このまま卒塔婆山まで行っても良さそうな植生にも見えていた。台ヶ峰との抱き合わせの予定であったが、ここで卒塔婆山と抱き合わせればよかったかとも思えた。一日使うならこのまま南進してもいいだろう。展望は無い場所であり、立ち止まると冷たく寒く、往路を戻ってゆく。


 尾根からの下降点がやや不明瞭で、往路に伝っているので判るが、西から進んできた場合は判らないだろうと思えた。峠からの下りは滑りやすく、二度ほど足を取られ、その時に手をついたらグサッとやってしまった。林道に降り立ち、標柱にデポしておいた傘をさして戻ってゆく。


 池の西側まで戻ると、林道を走る大きなディーゼル音があがってきた。停めてある車が邪魔をしてはいないかと、少し速足になる。土曜日であり、やはり作業がされるよう。安心して入るには日曜日なのだろうとも思う。ゲートから先のこちらも、とても状態のいい林道で歩き易かった。林業作業が継続されている様子が伺える。


 岳見峠に戻りゲートを見ると、開門していた。そして車に到着すると、そこに木材を運び出す大型車両が通過していった。一応挨拶は忘れない。アウェイの立場なので。山旅姿そのままにして、次の台ヶ峰へと向かってゆく。



  
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