金城山     1360m (三角点ポイントは1353.8m)     

 
   2017.5.27(土)    


   曇り    単独    見倉トンネル北口から   行動時間:2H53M 

                 


@見倉トンネル北口8:30→(96M)→A金城山三角点10:06〜12→(5M)→B金城山10:17〜20→(63M)→C登山口11:23


     
@見倉トンネル北側の登山口 風穴にも寄ったが、どこが風穴だか判らなかった。たぶんここか。冷気の場所のみ雪が残っていると判断した。 風穴の脇の分岐だが、不明瞭でトンネル上の尾根まで進んでから戻ってきた。分岐を入ってすぐに右折するのも間違えて道のない斜面を登ってしまった。 尾根筋に入るまでは薄い九十九折。
       
尾根に乗ると明瞭。 1060mから緩やかな尾根筋。 残雪も残る。 山頂の一角に達すると標識が見える。
   
A三角点の場所だが、見つからなかった。 A三角点側から見る最高所側。 B金城山最高所。 登山道途中ではタムシバが最盛期。
          
トンネル上のブナ林 登山道脇のヤグルマソウが見事。 Cトンネル出口の駐車場に戻る。




 松ノ峰を降りたら金城山へと向かう。ここは大赤沢から東秋山林道が伝えるので、登り口のある見倉トンネル北口まではアクセスが良かった。トンネル北側には広い駐車場と東屋も設備されており、登山口の雰囲気がある。

 
 すぐに準備してスタートする。入ってすぐに水平道があり、道標に見える小松原方面に右へ進む。するとすぐに風穴の標柱があり登路が上がっている。帰りでもいいと思ったが、先に寄って行く。しかし・・・登ったものの穴がない。あるだろう場所には雪が堆積していた。別の場所かとも思ったが、他にそれらしい場所が見えてこなかった。水平道に戻り西側へと進むと3mほど先に小松原への分岐が現れた。かなり朽ちており道形も不明瞭なので、そのまま水平道をトンネルの上を跨いで西に進んでゆく。尾根末端側に新しい道があると予想したからで、でもその場所に行ってみたが、それらしい道は無く先ほどの道だと判り戻る。

 
 分岐道標から登り始めるが、そこには丸太が縦になって登山道を覆っていた。そのせいかも知れないが、その丸太の延長線上に進んでしまって道を見失ってしまった。判らないまま西の尾根側へと進んでゆくと、薄い道形を見つける。九十九折をしながら登る道は落ち葉に埋もれる感じで見出しづらい。それがいったん尾根に乗ってしまうと、そこは間違えようのない一本道となる。ブナの新緑でとても心地いいルートであった。

 
 今日は晴れるはずだが一向にその気配がない。尾根を1060mまで上がると進路が東に変わり、ここから緩斜面のさらに心地いいルートとなる。ややガスが濃くなり体中が濡らされる。松ノ峰で濡れたので雨具は車に置いてきてしまっていた。発熱するように少しスピードを上げる。麓側の不明瞭さが嘘のように一級路が続く。途中途中にはコシアブラも見られる。ネマガリタケもあり一本齧ってみたが、ここのはあまり美味しいものではなかった。広葉樹の下となり恐らく日当たりが悪いのだろう。

 
 山頂台地に乗ったのか古い金城山の標識が見えた。ここからはまず最初に三角点側へと進んでゆく。頭が出ているかと思ったが、まだまだ残雪は多く気配すらなかった。5分ほど歩き回り粘ったものの、無いものは無い。諦め山頂側へと進んでゆく。雪の堆積がありどこが山頂だか判らない感じであるが、現時点の最高所を伝いながら進んだので間違いなく踏んでいる。そして南側の高みまで進むと夏道が出ている場所も確認できた。

 
 河内晩柑を食べながら往路のトレースを戻って行く。ここは広い山頂で、ガスがもっと濃かったらリングワンデリングでもしてしまいそうな場所に思えた。現に三角点を探している時に方角が判らなくなってしまった。先ほどの標識に、0.5km先に「石穴の峯」があることになっており、それがどの高みを指しているのかと、気にして下ってみたものの良く判らなかった。

 
 イワウチワが淡いピンクを見せ、タムシバは花盛りであった。緩斜面の尾根が終わり北西に進路を変える。東秋山林道の音なのか国道405号の音なのか、よく聞こえる場所であった。登山口が近くなるとブナ林の美しい場所となる。出掛けに迷った場所なのだが嫌な印象が全くないほどに美しい。そして水平道に乗ると、そこにはヤグルマソウがたくさん並んで生えている。余談だが、植物学者の木村久吉先生のお弟子さんで、私の師匠は、このヤグルマソウが好きで庭に植えているほど。

 
 登山口に到着する。そこには老齢なご夫妻がおられ、「この上に大木があるのだけど、道はあるのかい」と聞いてきた。それらしい大木は無かったので、「見倉側にあるんですかね、見なかったです」と返答する。聞いたからには行くのかと思ったら、東屋にお弁当を広げだした。ただ聞いただけのようであった。いや出発前の腹ごしらえと思いたい。


 帰路に見える見倉の集落は、のんびりとしており古さが見るに値する集落であった。


 

       

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