松ノ峰   1220m (三角点ポイントは1211.7m) 
                                             
                                      

   2017.3.27(土)


  曇り時々小雨      単独     大赤沢新道側より   行動時間:2H24M


@枝林道分岐点5:46→(8M)→A二本の廃林道分岐5:54→(66M)→B松ノ峰7:00〜21→(43M)→C917高点の場所で林道に出る8:04→(6M)→D戻る8:10


   
国道405号は見玉地区で深夜通行止めで、朝5:00に開門。夜間工事をしていた。 @大赤沢新道側の分岐点から入山。コンクリート舗装路を入って行く。 A途中の分岐。二本在り、手前が谷の右岸へ。奥側が左岸に向かう道。奥側を伝う。 右岸への道の3mほど高い場所に見出標。
       
左岸の道の、林道幅の終点地からの山道。おそらく実線路と繋がっているよう。 廃林道の終点 廃林道の終点から谷を見下ろす。 960m付近から斜面に取り付く
     
1000m付近で尾根に乗る。はっきりと判る道形があった。 杭も続く。この杭は帰路に通った谷の中にも見られた。 ブナに巨大ナメクジが二匹 北尾根の1120m峰の上には標柱が埋まっている。
       
1120m峰から見る南側。明瞭な道が在る。 二つ目の1120m峰の北側で道形は西側に降りて行き、ここからは藪漕ぎ。 二つ目の1120m峰北側の西斜面は針葉樹が立ち並ぶ。針葉樹側へと道は降りている。 1130m付近。地形図では細尾根が終わり尾根が広くなるが、崩れやすい痩せ尾根がまだ続く。
       
途中から東の谷を見下ろすと雪渓が残る。復路はここを通過。 崩れやすい痩せ尾根にはミツバツツジがたくさん見られた。 松ノ峰を通り越して50mほど進んだ場所。 B松ノ峰。1220m付近
     
B大岩が3つ並ぶように存在する Bヤキソバパン 往路側の尾根に入るのに、熊の爪跡のあるブナが目印になる。 北尾根の東側の谷の源頭部。山側を見上げている。
     
雪渓の中を伝ってゆく。大岩がごろごろしており穴も多い。 下り一辺倒でなく緩やかなアップダウンがある谷。 急下降してゆく。この下側から大岩が増え、青木ヶ原樹海の中を歩いている感じ。 植林帯の場所まで降りてくる。
     
途中の湿地帯 C917高点の場所で林道に出た。 C林道を挟んで北側にはこの分岐があり道が続く。 ここで一周。
      
D駐車風景      




 SK氏がデジカメを落とした松ノ峰。遅まきながら拾いに行こうと計画する。


 2007年の厳冬期に、横山と抱き合わせて出向いたが、豪雪地帯は甘くなく横山のみで這う這うの体で降りてきた。これにより松ノ峰がポツンと残ってしまった格好になった。これだけを残すとなかなか足が向かない。そう長い藪漕ぎの場所でもなく、他と抱き合わせにしないと時間が余る。今回は金城山とその他付近の山と抱き合わせることとした。


 1:00家を出る。関越道を湯沢まで走り、セブンでヤキソバパンを仕入れてから十二峠をトンネルで潜って行く。津南に出て、405号で秋山郷に向かってゆくのだが、予期せぬ通行止めがされていた。見玉地区でゲートが作られ夜間通行止めで5時まで開かないとのことであった。時刻は4時。あと1時間だが、既に夜が明けてきている。幸いにもと言うべきか雨が降っているので、あがるのを待つにはちょうどいい時間かとは思えた。北に少し戻り、そこにある広い駐車場に突っ込む。ゲートに居るおじさんが、そこで待つよう推奨してくれた。


 5時5分前にゲートの所へ行くと、5台並んでいた。開門すると皆速い。たぶん、おそらく山菜採りなのだろう。我先にと急ぐふうが感じられた。大赤沢新道は2度入っているので迷うことなく分岐から突っ込んでゆく。実線路が分岐している場所を基点と思っていたので、そこを目指して進む。その分岐からの枝道もコンクリート舗装されており、昔はゲートがあった名残が見えるが、今は自由に入って行ける状態となっていた。分岐より30mほど下に林道の広くなった場所があり、そこに路上駐車する。


 当初は北尾根を伝うつもりでいたが、コンクリート舗装路があまりにも状態がいいので伝ってみることにする。枝林道は状態がよく荒れている場所は見られなかった。分岐から8分ほど進むと、向かって左側に2本の道が並ぶように分岐していた。これは、手前が谷の右岸側に行き、奥側の枝道が左岸側を進む道であった。判らないが左岸側の道に入ってみる。しかし3分ほど進むと行き止まりとなった。ここからは歩道幅でマーキングを伴って実線路側に道が続いていた。向かう方向が違うので、山手方向へ行く道がないかと探すと、ものすごい古い道形があり藪を伴って続いていた。入って行ってみると、谷全体を見下ろすような場所で終点となった。なにか別荘地でも拓こうとしたような地形があるように見えた。


 藪斜面を木々を掴みながら登って行く。晴れの乾いた中を藪漕ぎする予定だったが、早々に濡れネズミとなってゆく。時折杉も生えているが概ね雑木が生えたやや急な斜面で、登り易い場所ではなかった。古い伐採痕も見られるが、その作業道は既に消えていた。南に小尾根があるはずであり、横にずれてゆく。そして尾根上に乗ると、何のことはない道が切られていた。940m付近まで枝林道を進み、そこからの小尾根の末端から道形が上がっているようだ。


 尾根上の道形を追ってゆく。やや不明瞭な場所もあるが、あまり歩かれないから道として明瞭にならず植生に負けてしまっているようだった。そして1120m峰まで上がると、そこから道形は南へと向かっていた。このまま松ノ峰まで連れて行ってくれるのではないかと期待してしまう。しかしそう甘くはなかった。次の1120m峰手前で道形は西側へと降りてゆき、その先の尾根は強い藪尾根となった。


 地形図通りの痩せた尾根があり、その東側には雪渓の見える谷もある。細尾根が終わるように地図では読み取れるが、その先も小さな細尾根が続く。這い上がって行くのだが、足場の緩い地形もあり崩さないよう注意しながら登って行く。その細尾根が終わるとブナの目立つ斜面となり、この右側がSK氏がカメラを落とした場所となる。ブナ林の下草は薄いが、斜面が広い。好意として探したいと思っていたが、一見して難しいと思えた。細い谷の中のような場所なら線として探せるが、これだと面として探さないとならない。探す目的もあったものの、ちょっと登山と別なものになってしまいそうで諦める。ガスが濃く近場しか見えないことも理由ではあった。

 やや急な場所を這い上がってゆく。帰りは気を付けないとどこを通過してきたかが判らない。目印になりそうな大木を上から見下ろして、その繋がりを頭に叩き込む。尾根の肩に乗り上げ、さらに高い方へと進んでゆく。ここで既に松ノ峰に到達しているのだが、まだ高みがあるので自然と先に進んでいた。しかし勾配は緩やかに続き終わりがない。ここで気づき戻ってゆく。50mほど行き過ぎていたようであった。

 松ノ峰の座標は、日本山名事典では三角点より東側の場所でとっている。標高と合致しないのが不可解ではあるが、1220mとしてナビにプロットしてきていた。この時ちょっとうっかりしており、この場所に三角点があるものと探し出す。あるわけもないものを探すのだから出てくるはずもない。かなり広範囲を探し、本点まで軌跡からは僅かな場所まで探していたが、結局見ていないのだった。ヤキソバパンで登頂記念として下山に入る。

 やはり北側に下るのは難しく、往路での注視が役に立ち下って行けた。北尾根の東側にある源頭部から谷に入って行く。雪渓が見えたので楽に伝えるかと思ったが、流れが発生しないだろう谷で、池のような地形に雪が溜まっているのだった。そんな地形が2箇所あり、アップダウンしながら通過してゆく。その先で急斜面になり、その下は大岩がゴロゴロする場所が続く。大岩があるので穴も多い。伝うのに疲れる場所でもあった。その岩が少し緩和されると、こちらにも黄色い杭が見られる場所があった。

 自然木にしては整列しており、植林したにしては揃っていない針葉樹帯が出てくる。湿地も現れ、その湿地の中に丸太がたくさん置かれていた。どこに出るのかと気にしていると、向かう右側が土手のようになっており向かってゆくと、そこが舗装林道であった。出た場所はちょうど917高点の場所で、林道を挟んだ向かい側には、大赤沢に向かう道が見られた。麓側に舗装路を戻ってゆく。

 当初目的のデジカメ探しは出来なかったが、これで気になっていた落穂が拾えた。




 
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