物見や城   1122.4m  
                                             
                                      

   2017.7.22(土)


  曇り    単独     休み平から   行動時間:1H24M


@林道分岐8:01→(5M)→A休み平8:06→(34M)→B林道終点を跨ぐ8:40→(7M)→C物見や城8:47〜55→(26M)→D休み平帰り9:21→(4M)→E戻る9:25


   
@一帯を藤沢山と呼んでいるよう。物見や城への散策路も記載されている。 @最初に車で入ったが、休み平は伐採作業がされていたのでここまで戻る。 A休み平。見えるのは伐採作業をしている方の車。 A道標はちょっと目立たない。
       
途中の使われなくなった建物 分岐。林道幅をここで離れる。☆1 緩斜面が続いたが、途中から急斜面に。ただし緩やかな九十九折がある。 B林道終点地を跨いで進む。ここまで車で上がれば、残り10分ほど。
     
途中の分岐。北側の林道からの道。 C物見や城山頂 C行政の標柱 C東側の展望
       
C三角点は野草に埋もれており、探そうとしないと見えてこない。 C四等点 林道に戻る。☆1の写真の麓側。 休み平の水場は枯れていた。
       
C伐木された杉が積まれている。現在の休み平は進入禁止。 D藤澤川沿いの林道に戻る。




 かんてんぱぱガーデンを北から南へと通り過ぎ、藤沢川を跨ぐ藤沢新橋の南から山手に入って行く。ここには「休み平」と書かれた小さな標識がある。やや狭い林道で、対向車が来たらどうしようかと思いつつ先に進んでゆく。小さく流れを跨ぐ場所、その先で大きく流れを跨ぐ場所があり、水しぶきを上げながら通過してゆく。九十九折の下には「山紫水明」と彫られた大岩がある。しばらく進むと分岐点があり、そこに藤沢自然休養園と書かれた案内看板があり、その中に物見や城への道も見える。

 

 分岐には「伐採作業中 立入禁止」とある。とりあえず進んでみると、休み平で大々的に伐木がされていた。今日は土曜日であり作業がされると判断し、分岐の場所まで戻る。準備をしていると、上伊那森林組合の車が現れ、休み平へと登って行った。降りてきてよかった・・・。それにしても腰痛が酷い。歩幅は40センチほどでひょこひょこと歩いていた。まるでジジイ。年相応かもしれない。

 

 ストックを頼りに休み平に再度登る。そして律義にも作業員からこう告げられた。「今日はここを一日切らせてもらうので注意して通過してください」と。お釈迦様と会話したかのような感じであった。仕事であろうが、「切らせてもらう」とは腰が低く頭が低い。常に山を神聖な場所と思っているのだろう。そして言葉選び一つで意識が変わる。なかには「あんちゃん あぶねぇぞ」なんて言い放つ作業員だっているだろう。心地いい余韻を感じながら、分岐道標が示す物見や城山頂へと向かってゆく。この分岐の場所の水場は枯れていた。

 

 ダート道を登って行くと、すぐに赤い屋根の大ぶりな建物が見えてくる。使われなくなってどれほど経過しているのか、使わないのがもったいないような特異なデザインの屋根であった。ここから5分ほど登り、林道幅を離れて右の登山道へと進む。伝いやすい状態のまま道形は続き、その先は勾配の強い斜面になる。ここも緩やかに九十九折が切られ高度を稼ぐことができた。

 

 北から来た林道が終点になっている場所を跨ぎ、さらに先の登山道へと進んでゆく。道の状態は一級路のままで野草に足を濡らされることもない。手前に小ピークがあり、その先で北の林道からの道だろう登路が合流し、分岐点となっていた。その先の高みが目的地であった。

 

 物見や城は城でもあったようだが、狼煙台があったとのこと。これらが解説版に書いてあった。その解説版に狼煙のやり方に関して書いてあるのだが、その中に書かれる竹が、焼け焦げた状態で山頂に転がっていた。いつの季節か判らぬが、祭事があるように思えた。東側に進んでゆくと、開けた場所があり展望地となる。ただし、南アルプス側もガスに覆われ、連なる景色とはなっていなかった。暑く長居する場所ではなかったのですぐに下山に入ろうかと思ったが、いや待てよ、ここは三角点があるはずと、見えないそれの事に気が付いた。

 

 辺りを探すと標柱の立つ横の草の中から見つかった。四方を守られた四等点であった。気づいてよかった。そして気にしないと全く気が付かないほどに現地に同化しているのだった。四等点なので、小さい事も理由なのですが・・・。

 

 往路を戻って行く。山中からは乾いたツーサイクルエンジンの音が響いていた。それも二つ。休み平以外でも作業がされているようであった。目線あたりで飛び立つセミが多い。それこそセミの鳴き声のシャワーを浴びながら歩いている感じであった。林道に戻り、直線的に降りてゆくと、作業員はグラップル付きのバックホーを上手に操っていた。一応頭を下げつつ休み平を通過してゆく。

 

 舗装路を降りてゆき、車のある分岐点に到着する。藤沢川に飛び込みたいような心境だが、もっと汗して謙虚に働いている人を見てきたばかりであり、ぐっと堪える。


 

  
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