水無山   1139m        尾越山  1098.9m        大峰   1420.7m                                                                                      
   2017.8.26(土)


  くもり    単独    東麓上和田地区より   行動時間:5H25M

 上和田地区内はバイパス敷設工事中で、余地はあるが工事関係者用となり、停める場所がなく入山口まで上がる。


@上和田地区最上部入山口5:34→(71M)→A主尾根に乗る(下降点)6:45→(3M)→B水無山6:48〜49→(15M)→C尾越山7:04〜06→(21M)→D下降点再び7:27→(61M)→E大峰(社:地形図)8:28〜36→(16M)→F大峰(三角点峰:泣坂ノ頭)8:52〜53→(17M)→G大峰(社)帰り9:10〜15→(42M)→H下降点三度9:57→(39M)→I入山口10:36


   
上和田地区最上部の民家。途中にUターン場所がなく、住んでいないこのお宅の敷地を借りて麓側に車を向ける。 @入山口。真ん前の防火水槽の所に余地1台分。大型車は無理かも。 植林斜面の様子。やや不明瞭な道形が多い。 山の神に挨拶してから入山が好ましい。九十九折りの途中にある。
       
尾根に乗ると共同アンテナの跡らしきこれらが見える。 分岐。尾根側を選ぶ。帰りは山腹の道を辿ろうと思ったが・・・。 尾根の途中。終始下草は無い。 A大峰からの主尾根に乗る。
     
A行政の道標が立つ B水無山 B達筆標識が残る シロオニタケ。毒。
       
途中踏み跡を逸れて高みへ C尾越山最高所。三角点は僅かに下った場所に埋まる。 C三角点の場所は上が開けている。 C三等点
       
C意匠登録しているKUMO氏は、これをみてどう思っただろう。 水無山再び D下降点再び 1298高点に向けての尾根は樹木が覆う場所が多く分けて進む。
     
途中の鞍部には大きな炭焼き窯の跡が見られる。 大峰山塊に入るとタマゴタケがたくさん見られる。 E大峰(地形図)の社 E行政の標識もここで大峰
     
E西側へ降りてゆく。 F大峰(山名事典) F三等点 F泣坂ノ頭とふられている。
   
往路に道形が無いと思ったら、帰路に北側を伝うと切られていた。 G大峰(地形図)再び Gヤキソバパン。今回は初めてイカ天風味を選ぶ。不味いとは思わないが、添加されない方がいい。山では(笑)。 1298高点通過
     
1298高点は西沢ノ頭とある H下降点三度 つま先が痛くなる下り 分岐帰り
       
植林帯斜面で、塞がれている場所もある。進む側のルートがモシャモシャになっているからかも。 I入山口に戻る。駐車風景。ここしかない。 I入山口のところにはクマの捕獲器も見られる。  





 前日の金曜日は日本海側が大荒れで、大雨により家から外に出られない人も居たよう。北信方面もそのようであり、信越など北寄りは諦め上州より西側で遊び場を探す。

 
 大月市は七保地区の大峰。以西の大樺ノ頭と唐松立までは西側から踏んでおり、以東にある大峰がポツンと残ってしまっていた。ここにJCA氏がヤマランルートコメントにUPした水無山と尾越山を抱き合わせる事とし、半日ほど遊べる行程としてみた。

 
 上州から向かうには奥多摩を抜けてゆくのが近い。しかし、6月17日の記録に書いたように、奥多摩はハイシーズンで何かと煩い。ここは遠くなるが奥多摩を回避したルートで行こうと決め、野辺山周りで20号を伝って大月に行くことにした。夜の野辺山は伝えずにもいいと思うが、夜の20号も高速道路並みに流れがいいのだった。遠いけど、時間換算ではそんなに遠くない選択なのだった。

 
 1:00家を出る。窓を開けて走るのに心地よい外気温の中、いつも通り2時間ほどで韮崎の船山橋北詰で20号に乗る。週末の3時くらいの20号は、トラッカーも少なく走りやすい。新笹子トンネルに潜るまで、そんなに時間はかからなかった。ただしまだヤキソバパンが入手できていなかった。1軒目のセブンでフラれ、2軒目で入手する。装備も整ったところで139号へと入って行く。

 
 快調に進んでいたものの七保町瀬戸の上和田地区に到達すると予想外の事態になっていた。付近はバイパス敷設工事がされており、余地が工事車両の駐車場所や回転場所になっており、一切の余分な土地が無いような状態であった。行って戻ってまた行って、実際に5往復位しただろうか、大峰への道標のある分岐入口を中心として、前後500mくらいを行き来しつつ余地を探す。上和田小学校は廃校になっているのかまだ存続しているのか、校庭の余地があるのだが、子供の遊び場を思うとそんな身勝手な駐車はできない。さりとて、もう逆さにして振っても置き場所は出てきなそうであった。最悪ここでの登山はやめようかと思った。JCA氏が停めたバス停脇も、ここも工事車両用の余地になっていた。

 
 “いや待てよ、押してダメなら引いてみな”と、まだ集落上の入山口の様子を見ていないことに気が付いた。最初から国道から歩こうと思っていたために上を気にしていなかった。狭い狭いコンクリート舗装路を登って行く。回転半径の大きな車だと切り返しをしないと回れないようなカーブがあり、切り返しながら登って行く。最後、入山口側へ進む分岐が勾配が強く、登れるのかどうかと気にしつつアクセルを踏んで登っていた。進んでゆくと右側に入山口が見えるのだが、さて困った。登ったはいいがUターンができない。する場所がない。登山口でエンジンを切り、その先へと歩いて行く。住まいされていない雨戸を締め切った家屋があり、広い敷地の場所だった。助かった。車で登って行きUターンして戻る。入山口前には防火水槽があり、そこに1台分の余地があった。もうここしかなかった。軽四や小型車なら停められ、中・大型車は停められないようなスペースであった。

 
 下には住まいしている民家があり、開け閉め音にかなり気遣い準備をする。標高からして暑いのは覚悟の上なのだが、そう判っていながら準備が悪く扇子を忘れてしまっていた。刺し虫に出迎えられた場合、俎板の鯉状態になる。一応虫よけスプレーを露出部に纏った。登山口の右の方にドラム缶の構造物も見えていた。スタート時にはこれが何か良く判っていなかった。

 
 最初の階段地形を登ると、その先には野草が茂りルートがあるのか無いのか判らないほどになっていた。植林帯の斜面には杣道なのか道形が上がっており、入ってすぐに植林帯の中を登って行く。こちらもハッキリしておらず薄い道形で、九十九折が変則的で長さが一定していないのも判りづらい要素であった。それでも途中には山の神があり、それにより山道としてはこれで合っていると思えた。当然のお参りをしてから上に進んでゆく。

 
 判らないながらも尾根に乗ると、そこにケーブルテレビのアンテナ施設があったような場所が現れる。ここから2分ほど進むと、分岐点が現れ、一方は山腹に、もう一方は尾根に進むような道形になっていた。実際には尾根側の方がかなり薄く、自然と進みたくなるのは山腹側であった。尾根側へと進むのだが、こんな場所でやぶ蚊に刺された。蚋の経験は多く納得なのだが、蚊の出迎えに不覚と思ってしまった。淡々と尾根を登ると、蚊の次はスズメバチの歓迎を受け、これが長く15分ほどで付きまとわれた。長くて5分ほどの経験が多いが、15分ほどはかなりしつこい大歓迎ぶりであった。JCA氏が鉄砲登りと表現した通りの尾根で、やや勾配のある中を一気に登って行く尾根であった。一切の下草はない。

 
 大峰から南に繋がる主尾根に乗ると、そこにはスコップの立てられた分岐があり大月市の道標も見られた。東側に進むと、突然目の前に達筆標識が現れ水無山の登頂となった。大月市としての山名標識も見られる。またここに戻ってくるので先に進む。進む尾根はたおやかで快適なまま続く。クッキリとした道形はなく薄いまま続いていた。途中、尾越山の所で道は山腹を進んでゆくので、ここで道形を離れ高みに進む。

 
 尾越山の最高所には何もなく、やや下った東側に三角点が埋まり、山頂標識も見られた。少し空が開け明るい場所に三等点が埋まっていた。誰のものかシェラカップの持ち手のステンレスが落ちていた。踵を返し来た道を戻って行く。水無山の達筆を右に見ながら、往路に登りあげた分岐点に再び到達。

 
 分岐下降点から20分ほどは快適に進めるが、以降で急に道形を樹木が覆うようになる。植生の種類からくる密生のようではあった。5分ほどの我慢でここは抜けられ、その先は再び快適のまま尾根筋が続く。1298高点の場所は南側が開けており、南西側の尾根にも道形が入っている感じであった。北に進むのだが、地形図に見られる破線の道を探していたものの、いっこうに判らなかった。急峻地形に切られていたので流れて見えなくなったのだろうとは思えた。大峰に近づくと、タマゴタケが一帯にたくさん見られた。

 
 大峰山頂には社が安置されていた。大月市もここで大峰として道標を立てていた。やや大休止をした後に西側へと進んでゆく。大きく下る斜面にもタマゴタケがたくさん見られた。登って行き、三角点峰の肩の場所に乗るも、そこからの道形が尾根頂部に見えてこなかった。どうしてだろうと不思議に思いつつ三角点峰に到達した。

 
 三角点峰には泣坂ノ頭と標識が出ていた。三角点名が大峰となるのか、地形図の大峰は先に踏んだ東側なのだが、パソコン上でカーソルをこの山頂に合わせると、大峰と出てくる場所でもあった。一応両方踏んでおけば間違いはない。基準は地形図と山名事典なので、両方全うするように行動しておきたい。予定していた3座終了により戻って行く。道形は尾根の北側に切られていた。往路に伝えなかった場所の在処が判った。ビバーク用にフリースをビニール袋に入れてあるのだが、中身を出してタマゴタケを少々いただきつつ戻って行く。

 
 大峰(地形図)再び。ピークの東側に進むと、そこから北側にも東側の尾根にも道があるようであった。ヤキソバパンを齧り自分なりの儀式とする。以前は不特定多数を相手に無線に興じていたが、応答する時間が読めないために足踏みする時間が長かったが、ヤキソバパンにかかる時間は1分もないので楽なのだった。南に降りてゆく。

 
 1298高点北で、つぶさに破線路の道形を探ってみるが、やはり判らないままであった。上から判らないのだからよほどと思い、麓側から伝わなかったことを幸いに思う。見えてこないので諦め往路の尾根で下ることにした。1298高点には、往路では気が付かなかった西沢ノ頭と書かれた標識がついていた。ここからの尾根をやや分けつつ進み、わずかに登ってスコップの下降点分岐に三度到着する。

 
 時計はここで10時。当初は12時より営業の大月市の温泉を利用しようと予定していたが、この進度だと1時間ほど開店を待つことになり、それならと帰りは奥多摩経由で小菅の湯に浸かろうと決めた。そんなことを思いながら尾根を下って行く。靴下が薄くなったのか、靴のインナーがへたったのか、なにせつま先が痛い。靴の両サイドのエッジを利用しひっかけるようにして降りてゆく。向かう先のバイパス工事の音がどんどん強くなる。勝手に工事周辺の余地に停めようかとも思ったが、停めずによかったと思える。

 
 分岐まで戻り、山腹の道を伝えなかったことを残念に思う。今日は決まりきったルートしか辿っていない。ここから先は上からだとよく見定められるので、道形をしっかり追って進む。途中道を塞いでいる場所があり、ここから左折すると山の神側へと進む道となった。恐らく塞いでいる側に進むと野草の茂る場所へと進むのだろうと思えた。山の神に無事の下山を挨拶し登山口に戻る。

 
 登山口からドラム缶を見ると、入り口上に扉が立っていた。クマの捕獲器と判った。しかしクマの気配は一切ない場所でもあった。代わりに山の神付近には狸が走っていた。

 
 大月市で管理しているルートのようであるが、人気があまりないのか、歩かれないのだろう道形が薄い場所が多い印象であった。藪山と登山道のある山との中間な感じ。道標が一切なかったら前者寄りに思ったかも。なお、大峰から北に降りる側の道標は外れていた。もしくは歩かれないので外されたのかも。着替えるのに靴下を脱ぐと、足の指の爪が3箇所で割れていた。負荷がかかっていたのは間違いないよう。対策しないと・・・。





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