赤雪山 620.6m
仙人ヶ岳
663.0m 知ノ岳
561m
2022.1.8(土)
晴れ 単独 松田湖畔キャンプ場を起点に周回 行動時間:3H40M
@松田湖畔キャンプ場5:59→(8M)→A赤雪山登山口6:07→(44M)→B赤雪山6:51〜57→(59M)→C623高点峰7:56→(29M)→D仙人ヶ岳8:25〜37→(26M)→E知ノ岳9:03→(36M)→F駐車場9:39
@松田湖畔キャンプ場より反時計回り。 | A赤雪山登山口 | 491高点峰。 | 手前鞍部から |
B赤雪山 | B標識 | B記念撮影 | Bこの日の来光 |
B南東側 | Bベンチが多く公園山のような雰囲気。 | B三等点は無傷 | 快適尾根を進む。 |
590m峰 | 途中からプラズマ加工のステンレス道標が現れる(以後続く)。 | 祠ピーク。地権者が個人で設置したもののよう。 | C623高点峰 |
タイガーロープが流してある急登。 | 仙人ヶ岳の弧を描く山頂部。 | D仙人ヶ岳 | Dこちらは等級が判らないほどに割られている。 |
D私設標識がベタ打ちで淫ら | Dヤキソバパンと | Dネーミングがいい。5分だとけっこう先に思え進まなかった。 | 熊の分岐 |
E知ノ岳 | 展望場から松田川ダム | キャンプ場の駐車場俯瞰。 | 筑波山側の山並みが見事。 |
富士山側は右側に樹木が邪魔する。 | 最初これを無視して尾根を進んでしまった。引き返して林道へ。 | 林道への急下降路はタイガーロープで迷路のよう。 | 林道出合 |
堰堤上で軽く渡渉。 | 登山口。再び渡渉。 | 左岸を進み橋で右岸へ | F駐車場に戻る。 |
Fキャンプ場に対してだろうけど。時計回りだと少しハードルが上がる。 |
東海のTAI氏が西上州を通過し東毛へと向かっていた。どこに向かうのかと聞くと、「赤雪山」と伝えてきた。赤雪山ってどこだろう。2000年代初頭の事、近い私が知らずに400kmほど離れた人の方が知っていることに恥じた。氏は5万図から次年度の山行計画を纏めて練るタイプ。急な思い付きではなく既に決まっていた山行の実行日だった。そんなこんなのこの時に、赤雪山の存在を知ったのだった。
赤雪山を検索すると、抱き合わせで仙人ヶ岳との周回記録がほとんど。里山にしてはしっかり歩かされる場所のようで、楽しみに今回計画してみる。駐車場所はダム湖の下流とキャンプ場と選べるが、暗いうちから動くとなると、キャンプ場からすぐに山に入ってしまった方が車道歩きの危険が無いと考え時計回りの計画をした。
4時に家を出て、北関東道を太田桐生まで乗って129号に入って行く。積雪を思って四駆で出向いたが、全く心配無用だった。赤雪山の登山口を右に見て進み、ダム湖西岸のキャンプ場に到着する。注意書きが多い駐車場で、その中の一枚が気になった。「ペット同伴はご遠慮ください」とある。キャンプ場利用者に対してなのだろうが、拡大解釈すると登山者にも言っているようだった。登山愛好者の中のペット警察のことが頭に浮かぶ。このままCWで周回すれば判って犬連れで進入したことになる。ここは下山側で使った方が無難と、急遽CCWでの周回に変更した。
5:59駐車場を出発。通過してきた外周道路を戻り赤雪山登山口から入山する。外気温はマイナス5℃を示していた。入山してすぐに迷犬が滑落した。何か匂いに誘われたようだが、下が車道で助かった。登山道は終始歩き易く、九十九折を多用し直線的なルートを少なく作道してあった。その九十九折りの途中にキジを撃った痕があり、1分程先にも同様にテッシュを伴って残されていた。同一人物のようであるが、登山道上でするってどんな神経なのだろう。出物腫物ところ嫌わずではあるが、モラルもへったくりもない感じ。せめて登山道くらいは避けて欲しい。
登山口から20分ほどで491高点峰に到達し、道標に見える残り距離は0.7kmとある。入山口には赤雪山まで1.7kmとなっており、地形図から読める位置関係からは歩いてきた経路が0.7kmではないかと違和感を抱いた。そんな距離の違和感などはどうでもいいほどに登山道の条件がいい。登山道と言うよりは散策道とでも言えそうなほどに負荷が無い。これなら子連れ登山にもちょうどいいように思えた。登山靴を履かずともズックで登れる場所。
赤雪山には、登山口にあったのと同じ行政設置の道標が立つが、なぜがそれには山名標識が無い。在ったのが取れてしまったのか、それがために私設標識が二つ付けられていた。ちょうど東の空からの来光があり、その明かりの様子を見て、積雪時にこの山が赤くなるので赤雪山なのだろうと思えた。上からではなく冬の横からの太陽光は赤い光が多くなる。小中学校のプリズムの勉強で習ったと思う。ここは関東平野側に遮るものが無く、遠くから長い波長の濃い赤色で照らされる場所。現地入りしてハッキリとそれを体感した。東屋の中には記帳ノートがあり、各登頂者のホッコリする言葉が書き詰められていた。北進してゆく。
赤雪山から北側は、直線的な尾根が続き見通しがよく快適。アップダウンが増えてくると、これまでが楽だっただけに脹脛への負荷が心地いい。590m峰には道標が立ち、皆沢地区への道の存在がいたずら書きされていた。さらに、仙人ヶ岳まで3.5kmとあるところを2.65kmといたずら書きされていた。誤記に対する添削と思いたいが、これでは誤差が大きすぎる。連続するアップダウンを楽しく進んで行く。
ずっと行政の標識が導いてきた中で、途中でステンレス構造の道標が現れた。これは仙人ヶ岳を経てダム側へと続いていた。プラズマ加工で文字が書かれており、これなら腐ることはなく退色することもないので永久に道案内を続けるだろう。今回の周回で信心関係のものは、途中に見た祠が唯一で、設置年号を読み取ろうと思ったら、それらは判らず、代わりに個人の苗字らしくものが読み取れた。その北側には植林地があり綺麗に枝打ちされていた。
623高点峰は東を巻くルートも在ったが、折角なのでピークを踏んでゆく。山頂部にはこれまで同様の標識が立ち、1.3kmに対し1.0といたずら書きされていた。最初にいたずら書きを見てから3本目の道標であるが、同じ差異で書かれているなら納得したいが、都度差異幅が異なっている事実に、どちらかがミスしているとかどうでもよくなってきた。
松田川ダム北側にのびる林道への下降点を経て、仙人ヶ岳への最後は急登斜面にタイガーロープが流してあった。残雪があるだろうと思って出向いたのに対し、あまり湿気が無いようで、砂埃が立つルートでズボンが白くなっていった。霜柱が全コースでほとんど見られなかった。間違いなく尾根上は湿気が少ない地質なんだろう。仙人ヶ岳はバナナのカーブに近い弧の描き方で東西に長く山頂部があった。
仙人ヶ岳山頂。突出した高みは無くダラッとした山頂部で、その尾根筋の中央部に山頂標識が立てられていた。赤雪山の綺麗な状態の三等点に対しこちらは、無残にも割られ等級が読み取れなかった。あと、足利最高峰だからだろうか、足利百名山だからだろうか、私設標識が短冊のように付けられていた。県境ラインには道が進み、西側に進んでみると「女仙人」なる景勝地があるようで案内板が結わえられていた。ヤキソバパンを食べ、シナノゴールドで水分補給したらダム湖へ下山となる。
仙人ヶ岳登山口を示す側へと降りてゆく。落ち葉の中に天蚕を見つけ、その自然な色を愛でたりもした。この時間帯になると、冬と言うより春の暖かさで、乾いた登山道からさらに砂埃が酷くなった。迷犬が先行している為でもあった。熊の分岐に到達。ここまでの経路は地形図に一切の記載がない。そこからはまだ新しい道とも考えられるが、改訂や更新が無い地形図もあり、たぶんここは後者であろう。地形図を見て歩きたい方なので、ここの各ルートも記載が欲しかったりする。どこに連れて行かれるのかが判らず不安でもあった。この場所の道標に見える猪子峠ってどこなのだろうってほど無知で、下調べは疎かだった。ソロの男性がすれ違う。
知ノ岳の先で、下界展望が得られる。誰か登ってくるかと駐車場を見るも、まだ当家のマイカーのみだった。ここからの筑波山側の景色は、山並みの重なりようがとても綺麗であった。一方富士山も見えるものの、西側の大木が邪魔をしていた。幅の狭くなった登山道を降りてゆくと、「尾根・林道」と読めるステンレス道標が現れた。林道は利用しなくてもいいと思い、林道側への道を右に見ながら尾根筋を進んだ。しかし道形はあるものの進むほどに貧弱になっていった。ルートミスをしたと判断し、分岐まで戻って林道側へと下って行く。ここからの下降路は急峻で、長くタイガーロープが流してあった。
林道に降り立つ。使われなくなった林道で、現在はとても車両が入れる状態ではなかった。ここで複数名の人の声を聞いた。ハイカーが上がってくるものと思ったが、なぜか姿は見られなかった。不思議でならない。進む先に堰堤が見え、その上流側で流れを跨ぐ。そして堰堤を越えたら右岸から左岸へと再度跨ぐ。小橋でキャンプ場内に入って行き駐車場に戻る。
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