経塚山 (荒船山)       1422.7m          
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.10.10(日)


  くもり時々雨    同行者あり     荒船不動より     行動時間:3H32M


@駐車場7:13→(72M)→A経塚山8:25〜33→(39M)→B艫岩9:12〜20→(85M)→C駐車場10:45
                                               


 
@登山日和でなく、駐車場はがら空き。 垂れ込めたガスに大光量。 この日の登山道はヌチャヌチャ。足はドロドロ。 賑やかに遊びながら登る。
       
星尾峠通過 経塚入口分岐 最後の急登を這い上がる。 A経塚山到着。
   
A二等点 避難小屋 B艫岩はガスで高度感は無し。 経塚入口分岐帰り。青空も見えるが、ガスが取れることはなかった。
       
星尾峠帰り 渡渉点 C駐車場に戻る。




 三連休最終日のスポーツの日。通常なら帰省した息子らが早朝に帰路に発ちのんびりと過ごす日であった。しかし今年は、その前夜に「また山に登りたい」とリクエストがあり、若干戸惑った。個人的には金曜土曜と登っており、ほとんど登山欲が無かった。でも来るもの拒まずで、頼まれれば引き受ける。それが山となれば・・・。

 場所選びは、天気も考慮して荒船山とした。雨混じりで快適な日ではないが、それでも200名山を踏んでもらい、艫岩で大いにぶるぶると震えてもらおうと考えた。コースは最楽の荒船不動から。

 現地の不動尊の駐車場に着くも、7時にして天気の影響か1台のみだった。ラジエーター側に手をかざすとまだ温かい。出発して間もないようだった。霧雨でしっとり濡らされる中、急いで準備をする。内心であるが、降りが強くなれば撤退を考えていた。辛い山行をしてしまうと、児童らは山が嫌になってしまうから。

 7:13急こう配のコンクリート敷きの道を登る。不動尊は来るたびに寂れて行く感じで、人の手があまり入らなくなっている様子が伺える。回り込むように進み渡渉点。水場のホースを跨いで進み渡渉。右岸には大きなカモシカが2頭おり逃げて行った。この後は緩やかな見通しのいい登路で、児童連れには都合がいい。流れの音を右に聞きながら、この日もワイワイと登って行く。時折降りが強くなり心配するが、断続的で往なせる量だった。周囲はガスが垂れ込め、白く幽閉な雰囲気で、陽射しが入ると荘厳な景色となり皆喜んでいた。

 星尾峠の道標は判り辛く、絵図を読んで進めねばならなく初めての人はこの先を少し迷うだろう。左に折れてゆく。この先の傾いた橋はツルツルで、谷の中に入って児童らをサポートする。崩れた黒瀧山側への道が見えたら、そこから急登が始まる。歯抜け状態の階段が太腿に辛い。経塚入口からは、とりあえず最高所へと向かう。前夜からの雨もあってか足場はドロドロで、児童らの足許はもう凄いことになっていた。

 経塚山登頂。200名山であり期待していたのだろう。「展望は無いんだ」と言う者も。この挽回をするために艫岩に向かう。山頂台地のルートも水の溜まっている場所が多く。登山道の路肩を進んで行く。こんな日であるが、場所はさすがの200名山で、ちらほらとハイカーの姿があった。この地形のメサを児童に説明するが、あまり記憶に残らない語句なのだろう、「ふーん」と言うだけであった。避難小屋に2名居り、そこからコーヒーのいい香りが漂ってきていた。

 艫岩到着。全くのガスの中で展望ゼロ。よって高度感が無い。若干は左右の岩壁が見えるので、岩場の上に居るのが判る程度。こんな時は利器が便利で、スマホで晴れた時の状況が確認できる。そして向かいの神津牧場側から見たここも確認することが出来る。「へーこんな場所なんだ」と大まかには理解してもらえた。土曜日に続きこの日も展望なしの山行になってしまった。これも自然。

 往路を戻って行く。平たん路が長いので辛さが無いのだろう、児童らは周囲に迷惑なほどに賑やかに歩いてくれていた。経塚入口から下降してゆく。南の空には青空が見えるが、急激には好天にはならず、終始ぐずぐずした天気であった。星尾峠からの下降では、沢水を児童らに飲ませてみる。子供の味蕾数は格段に多い。「家の水よりおいしい」と言っていた。本音であろう。山栗を拾ったりトチの木の大きな葉で天狗のような真似をしてみたり、存分に自然を楽しむ。

 強い降りになったらと危惧していたが、幸いそこまでにならずに駐車場まで戻れた。出発時に見た車は無くなり、三河ナンバーが代わりに置かれていた。遠くの県外ナンバーが停まっている登山口、200名山ならではだろう。児童らの車は名古屋ナンバーであり、同郷であり向こうの持ち主もオッと思っただろう。

   
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