双子山        2224.1m          
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.7.9(土)


  晴れ    同行者あり     大河原峠より、双子池ヒュッテ経由林道での周回     行動時間:2H9M


@大河原峠5:37→(21M)→A双子山5:58〜6:03→(29M)→B双子池ヒュッテ6:32〜43→(49M)→C林道大河原峠線入口7:32 →(10M)→D大河原峠7:42   
                                        


 
@この日の大河原峠は空いていた。 若干足を濡らすが、概ね快適。 A双子山 A三等点
       
A彼は3度目の登頂。 Aガスで展望なし。でも外気温15℃で快適。 ホーロク平 ホーロク平以南は、登山道を覆うササを分けながら進む。朝はびしょ濡れ。
   
B双子池ヒュッテ。犬は下(南)側に降りられなくなった。犬連れはここまで。 B雌池 林道出合 2093高点の笹原
       
林道北進途中、北東に見える尾根の肩。 C林道大河原峠線入口。2049高点。 D大河原峠に戻る。




 前週は大量のマダニの付着に懲りたので、今週はそれらが居ない(少ない)場所選びをして、迷わず八ヶ岳とした。野生動物も居てダニが居ないことはないと思うが、八ヶ岳の山中でほとんど出会ったことがない。

 
 今季まだ大河原峠に上がっていないので、そこから双子山経由でお散歩程度に歩くことにした。昨今の暑さでは、陽が上がってから長く歩くと犬が辛い。白い被毛の犬ならまだしも黒いので、白に対し20ほど表面温度が上がるよう。そして犬は人間の5倍暑いと言う。地面に近い場所を汗腺が無く歩くのだから・・・。とまあ朝のお散歩に八ヶ岳まで出向く贅沢。

 
 3:41出発。佐久から蓼科スカイラインを伝いアプローチする。涼やかな日で、大河原峠では15であった。これが異常前の通常の高所の気温だろう。天気がいいはずだが、駐車場はまばら。路上駐車が連なる日と予想したが、まだ閑散としていた。

 
 5:37大河原峠を出発。流れを跨ぐ場所で少し靴を濡らすが、朝露でズボンを濡らすことなく伝って行ける。周囲はガスで展望なし。それでもこの涼しさは展望に勝る。下界の灼熱の中に居ると、この涼しさがとても貴重に思えた。

 
 双子山到着。まさしく散歩程度の時間で到着してしまう。まだ静かな時間で、山の雰囲気を存分に楽しめる。同行者の足が揃ったら南に進んで行く。ホーロク平を経るのだが、最初に登頂した時は南からのアプローチだったので、ホーロク平の祠が在る場所を山頂だと思い、そこで三角点を探してしまった。今はもうそんな過ちはしない。今回で4度目の登頂だった。

 
 ホーロク平からの南斜面は、登山道をササが覆い朝露でビショビショになる。途中二人のロートルとすれ違うが、彼女らも「ササ酷いね」と口にしていた。と言う事はこの先にもっと長く漕ぐ距離あると言うことになる。降りて行くと確かに長い。先のパーティーが露払いしてくれているからいいが、登山道が見えない区間が多く両手を使って分けて進まねばならなかった。笹が多いと、前週のトラウマとなるが、迷犬には1匹のみ確認できただけで、全く負担にならなかった。ヒュッテから近距離であり、どうして藪漕ぎ風味のまま推移しているのかが判らなかった。向かう先にヒュッテの銀屋根が見えてくる。

 
 双子池ヒュッテ到着。先に雌池を観て、その足で雄池に進んだ。すると、ヒュッテ前を掃き掃除していた女将から声がかかる。「排せつ物が雄池に入ってしまうので、犬は降りてはダメです」と。以前来た時、雄池の柵にペット進入禁止とあったので、そこまでは行けるのかと思っていたが、それ以前にヒュッテ下の地形全て禁止になったとは知らなかった。まあ知らなかったで済まされないのが法律であるが、今回のルールは何処が発信源なのだろうか。白駒池の周囲も犬の排せつ物対策で「禁止」になっている。ここも似たような事なのだろう。池の水を上水として利用しているからだろう。シカや野生動物の排せつ物はいいのだろうか。また、ヒュッテには犬が飼われている。この日も居た。屋内で飼われているのでペットシートで受けているとは思うが、日々の散歩は林道だろう。となると林道でしたら、その流れの行きつく先は雄池となるだろう。しらびそ小屋のように、以前は居たけど現在は居ないと言うなら何も思わないが、飼っていながらの注意は・・・なんか違和感を抱いた。まあそれほど自然保持に気を使っていると言う裏返しであろう。飲用にするなら相当気を使わねばならない。昔の山小屋は糞尿の垂れ流しが多かった。富士山に見る、あのトイレットペーパーの見える斜面がそれ。ここ双子池だってそんな過去が在ったろうと思う。時代が移り変わり、人間が汚さなくなったので犬に気を配れるようになったって事にしよう。

 
 さて進路をどうしよう。亀甲池に寄ったりと天祥寺平経由を思っていたが、とりあえず急いでヒュッテのある上段側に上がり、同行者が来るまでの間にこの後の進路を再考せねばならなくなった。女将はまだこちらをチラチラ見ている。疑いの目を向けられているかのようで居心地が悪い。「大丈夫だって、もう下に降りないから・・・」と言ってあげればよかったかもしれない。地形を見ても下に降りなければ亀甲池側にも行けないし、天狗の露地側にも行けない。残す進路は、戻るか東進しかなくなってしまった。そういう事なら大河原峠に、アナウンスする掲示をして欲しかった。池を観ながら朝食をと思って来ていたが、圧のかかったとても居心地の悪い場所となってしまった。林道を東に伝って行く。

 
 林道を登りだすと、降りてきた小屋主とすれ違う。ポリタンクを持って降りてきた。小屋主のランクルがあり、その先100m辺りに真新しい刈り払い跡があった。小屋主はここの作業をして戻ってきたようだった。駐車スペースを確保するのに15畳ほどササが刈られていた。国定公園内、6ヶ月以下の懲役又は50万以下の罰金に処せられる可能性がある。法律や規則やルールは、事故がある度に厳しくなる。そしてモラルやマナーも低下してくると、厳しくせざるを得ない。

 
 T字路となり、大河原峠と雨池を示す道標が立っている。左折して大河原峠へと戻って行く。ヒュッテの車も北からアプローチしているようで、分岐にはそんな轍になっていた。少し進むと2093高点の笹原がある。ここから北進してゆくと、右側に目立つ無毛地帯が見えてくる。地形図を見ると2010mの尾根の肩で、ちょっと行ってみたいと思えた。なにか日向山の高みのようで、そこへ行くルートがあるんじゃないかと思った。市町界辺りからと思ったが、付近は胸丈ほどの笹原で獣道を含め道らしきものは無かった。

 
 2049高点の場所で蓼科スカイラインに出会う。ここには道標は見られず、入り口ではなく出口で使いなさいと言っているようだった。車道を往来する車に気遣いながら登って行く。春日渓谷からの道も林道幅で見られるが、伝っている人はいないのだろう薮化していた。富貴の平へは、この付近からの湧水を導水しているのか、黒いホースや貯水升も見られた。グリーンシーズンはいいけど冬は凍ってしまうだろう。

 
 駐車場に戻る。8時近くなっていたが、駐車スペースは7割ほどの利用率だった。迷犬を連れての山歩きでは、もう双子池には行くことはないだろう。




 
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