上城山        197.8m          
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.3.19(土)


  晴れ    単独     山上碑駐車場より周回     行動時間:1H


@駐車場5:51→(5M)→A山上碑5:56〜57→(22M)→B上城山6:19〜24→(17M)→Cふれあいの森入山口6:41→(10M)→D駐車場6:51
                                                                                                                                               


 
@新設された駐車場 入山口 木製の階段路 急階段路
       
A山上古墳 A山上碑 山名城址分岐 南側の散策路から見る根古屋城址(上城山)。
   
自然歩道案内図 各分岐には全ての方向をカバーする道標が立つ。 石碑山路 直下の東屋
       
榛名側 赤城側 B上城山 B一等点
       
B一等点と B建立から249年経過している石祠。 C山名貯水池の奥の、ふれあいの森入口。東屋とトイレがある。 山名貯水池
       
大山祇神社 D駐車場に戻る。  




 7時に来客予定があり、普通なら動けない日となるが、こんな時のために残しておいた場所があり、それが根小屋城址として知られる上城山であった。ここには一等点が設置されている。群馬県における一等点設置場所の最低山で、高崎市の里山である。ササっと登って戻る魂胆であった。

 最短路は北側からだろう。地形図を見ると、里山らしく破線路があちこちから見える。そんな破線路を伝って撮影したようで、Googleのストリートビューで山道の様子が判ったりする。通常は車での撮影だが、歩行で撮影しているのがその映像から見える。そのうち、山に対する登山道もストリートビューで見れてしまうのかもしれない。と話が逸れたが、駐車場を思うと南麓からがよく、山上碑と言う史跡があり2カ所の駐車場があり使いやすい。

 現地入りすると立派な駐車スペースが設けられていた。東の方はストリートビューで見ると、まだ駐車場整備されていないので、高崎市が買い上げ整備したよう。西の方もアスファルトが新しく休憩舎も立派なものが建っていた。

 5:51出発。入山口には案内図があるが、これはかなり退色していた。進むとすぐに、霧降高原の木道路のような階段路が造られ、寂れた場所が観光地化されていた。途中立派な東屋も立ち、そこからは古からの急階段が待っている。登り上げると、真正面に古墳の入口があり、その西側の建物内に山上碑があり、スイッチを押すと照明が灯りライトアップされる。

 古墳を右から巻きこむように進んで行く。関東ふれあいの道のようで、よく整備され、各分岐には明瞭な道標が立っていた。山名城址への分岐路を右に見ながら左側へと進んで行く。石碑が連続し、初めて知るような歌人の作品が彫られていた。この時季に歩くにはちょうどよく、こんないい場所が在ったのに今まで知らなかったことを後悔した。麓に住んでいたならば、毎日歩きたいような、そんな場所が続いていた。丘陵の頂部でそこそこの明るさがあり、西上州の山々や赤城や榛名を望むことができた。進行方向右手に目指す根小屋城址の山体が見えてくる。

 分岐から進路が北進してゆく。進んで行くとまた立派な東屋が現れる。ここからの進路は右回り左回り路と分かれるが、注意したいのは山頂へ向けての最後の道標がないこと。ここまでがしっかりあったので、あるものと思い伝っていると、ぐるっと一周してしまい、最後は適当に岩混じりの斜面を這い上がって山頂台地に乗った。

 上城山登頂。山頂部は広く平で城址らしい場所だった。西端には東屋が在ったようだが、今は基礎だけが残っていた。紅白の椿が見ごろで、その根元に安永2年と読める石祠があった。一等点は東側に埋設され、このような公園山にある点としては珍しい無傷の姿で待っていてくれた。北側にはベンチが並び、憩いの場な雰囲気であった。時間の制約があるので踵を返す。

 往路に、西進から北進になる分岐点からは、南西に降りてゆく山道に入ってみる。地形図に読める場所なのでそれを伝って貯水池側に降りる予定だった。ただしここは里山、幾重にも道形があり、どれが書かれた道なのか判らず適当に進む。すると「高崎里山の会 ふれあいの森」なる看板が立っていた。関東ふれあいの道としての国からの補助と、市民の森としての高崎市のインフラと、山の会までもが整備した場所なのだった。

 道が多すぎ迷うので、適当に狙いを定め梅畑の中の踏み跡を降りてゆく。すると進む先に東屋が見え、北側には簡易トイレも設置されていた。道標を見ると、ここが市民の森としての入山口のようであった。ここからの道は細いものの舗装され、進んで行くと山名貯水池の脇に出る。私有地のような場所に、場違いなほど立派な池名が彫られた石碑が建っていた。

 高崎市内でありながら、この地域は廃墟が多い。中心街へは車でわずかな距離であるが、思い切り山村な場所でコンビニも無い。静かでいい場所とは思うが、こんな場所でも若い人は街側へ出て行ってしまうのだろう。大山祇神社を左に見たら、その先がスタート地点の駐車場だった。

 ちょこっと散歩するのに、いい場所を見つけた。ルートが幾重にもあるのでいろんなルートどりが出来る。西には国内最大級の自衛隊の弾薬庫がある。危険な場所のすぐ近くに、こんないい場所が在るとは・・・。危険な場所をカムフラージュさせたかったのかもしれない。





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