北沢山        1653.2m       飯盛山        1643m       大盛山        1650m
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.5.4(水)


  晴れ    同行者あり     平沢峠より     行動時間:2H5M


@平沢峠11:18→(35M)→A平沢山11:53〜55→(13M)→B飯盛山12:08〜12→(12M)→C大盛山12:24〜40→(39M)→D獅子岩13:19→(4M)→E平沢峠13:23
                                                                                                                                               


 
@平沢峠より A北沢山から北側 A北沢山の標識 A三等点
       
途中から飯盛山 鞍部は休憩者で賑やか B飯盛山 B八ヶ岳
   
B南麓の牧草地 B南アルプスの連なり C大盛山 標高は地形図表記とは異なる。 C大盛山から飯盛山
       
C大盛山から平沢山 C大盛山から野辺山 C大盛山から鞍部 犬連れも多い
       
D獅子岩  E平沢峠     




 漢字表記が同じ山として福島の方が有名であるが、登山対象の場所としては野辺山の方に軍配が上がる飯森山。福島が「いいもりやま」で野辺山が「めしもりやま」となる。福島が血を流した場所であるのに対し、野辺山の方はご飯を盛ったというファニーな印象の場所、そこに初めてハイシーズンに出向いてみる。

 
 最初に登ったのが23年前。その後にスキーで2004年に入山しているが、それ以降なので久しぶりとなる。ゴールデンウイークとなれば、いつもなら残雪期の山に入るのだが、事もあろうに連休前半から足底腱膜炎が悪化し、歩くことも儘ならなくなった。初めてこの痛みを感じたのが、2000年の秩父七峰縦走ハイキング大会に参加した時だった(16位)。ずっと何の痛みか判らず、歩き過ぎなので腱が断絶でもしているのだろうと思っていた。そしてすぐ治るだろうとも。それから22年の足裏の痛みとのお付き合い。それでもこれまでは痛いながら歩けたが、今回は痛みに伴い脹脛から太ももにかけてしびれがあり、鈍痛が続き全く気分が山に向かなくなってしまった。調べると治癒には安静が一番とある。でも動いて治したい性質なので、斜度の緩い場所を選ぶ中で、飯盛山ならこのコンディションでも大丈夫だろうと踏んだ。

 
 陽がだいぶ高くなってから家を出る。天気の良さからは八ヶ岳に登りたいような日であったが、白き峰々を右に見ながら野辺山を走り平沢峠に着く。駐車場は満車で路上にもあふれ出していた。幸い昼近くで下山者も居る頃合い、少し待っていると帰って行く車があった。ハイシーズンのここはこれほどの混雑になるのかと知ることとなった。家族連れが多く、観光ハイクな感じで入山しているようだった。

 
 11:18 平沢峠を出発する。痛い右足を引きずるようにして足を進めて行く。マスクをしたハイカーがたくさん降りてくる。登山にマスクは常識になってしまうのだろうか。炎症しているのだろうか、すぐに足の裏が熱を持っている感じとなる。長距離を歩くと常にこの感じとなるが、スタートから僅か5分程でも体感出来た。今は長駆したほどに疲れた足の裏の状態なのかもしれなかった。分岐をまずは平沢山側へと進む。

 
 平沢山登頂。既に大絶景で、飯盛山まで進めばさらに絶景が楽しめることが見える。一帯は遮るものの無い草斜面、古墳のようでもあり、公園山のような雰囲気であった。三角点は無残にも割られてしまっている。旧漢字を使ったいい基石なのに・・・。以前は整備されていなかったと記憶するが、飯盛山本峰の北東の標高点を取っている場所にも標柱が見える。まずは飯盛山へと進んで行く。山頂は狭いので、鞍部の分岐点で休憩している人が多かった。ちらほらと犬連れの人もいた。当家の迷犬に対し「かわいいけど大きいからやっぱり怖いよね」とすれ違い後に聞こえる。本音意見として真摯に受け止める。

 
 飯盛山登頂。日差しが熱いが風があり快適だった。南麓の牧草地には牛が点在している。南西麓にはゴルフに興じる方々が見える。日本第二高峰が白く高く、連なる鎧のような名峰も登山日和の場所に見えていた。撮影スポットのようになった山頂は、撮影の順番待ちの列が出来ていた。登頂ラッシュ時間帯であったならば、もっと並んでいただろう。並ぶことが好きな日本人。足はどんどん悪化し、しびれも強くなってきていた。選んだ場所がここでよかった。往路は終わり次は帰路。その前に気になっている標高点峰へと向かう。

 
 鞍部からは鹿よけのフェンスを潜って行く。ここも御多分に漏れず食害に悩まされているらしい。ザレたルートを進むと芝生を敷いたような肩があり、ここにもたくさん休憩者が居た。ふと気づいた。休憩中はマスクをしていない。マスクをするのは歩行中のみ。自然とそんな行動になるようだが、身内や仲間は大丈夫と言う前提からだろう。

 
 1643高点峰には、「大盛山 1650」と書かれた標柱が立っていた。「めしもり」に対し「おおもり」とは楽しい山名でニタッとしてしまう。で標高だが、地形図が誤記と言う事だろうか。飯盛山本峰には、標柱に1643mとある。何が正解で何処が間違っているのだろう。地形図読みでは、ここは1640m台の場所である。そんな細かいことを思うが、「大盛」の文字が登頂したら細かいことを気にするなと言っているようだった。

 
 ここからは北への道も在るが、フェンスゲートには南京錠がかけられ開閉できないようになっていた。南にズレて往路側へと進んで行く。当然こちらのフェンスゲートは開閉できる。山腹の道を水平に進んで行くと、次々と犬連れとすれ違った。ブームとなっているように思える。さて下降路、踵で踏ん張れないので最高に不便。日ごろどれほど踵異存なのかが自分でも分かった。ようは酷使してきたってことになる。痛みに耐えだましだまし足を降ろして行く。こんなことをしていて良くなるのだろうかと、自問しつつ・・・。

 
 平沢峠に降り立つ。痛いならやめておけばいいのだが、獅子岩にも寄って行く。高いところを踏んでおかないと我慢できない別の病気を持っているようだった。ごつごつとした最高所に上がったら、以前訪れた記憶が蘇った。前回来た時は北側の1460m地点まで進んでいる事を思い出した。

 
 平沢峠に戻る。13時を過ぎ、駐車場はかなり空いてきていた。今回は「大盛山」に出会えたことが嬉しい。ただ治癒には向かず悪化したようだった。

 
    
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