牛伏山        1990m       物見石山        1985.2m     
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.11.19(土)


  晴れ    単独      山本小屋駐車場から      行動時間:1H28M


@山本小屋駐車場7:14→(8M)→A牛伏山7:22〜23→(34M)→B物見石山7:57〜8:02→(40M)→C戻る8:42   
                                        


 
@山本小屋駐車場から。 霜柱が50mmほどに育っていた。在ってありがたい石畳。 A牛伏山 A同定盤は霜が降り、この通り。
       
車道を跨ぐ。道標は無い。 草地は道形が在るが、ザレ地に道形は無い。 エビのしっぽが育って 筆塚の場所まで進むと、やっと道標が現れる。しかし経路はこれのみ。そしてこの道標は麓側を向いていないので見づらい。
   
尾根から北北東に枝道が降りて行っていた。 手前峰から見る梓山 B物見石山 B樹脂製の標識
       
B三等点か B木製標識は退色が進んできていた。 Bヤキソバパンと 筆塚帰り
       
8時15分くらいからガスが取れ晴れてきた。 茶臼山側 美術館側 大きなケルンが並ぶ。踏み跡は薄い。
       
八ヶ岳側  木道から牛伏山。北アも綺麗に並ぶ。 物見石山を振り返る。霧氷で降雪したように見える。 王ヶ頭
       
C戻る     




 三峰山の後に物見石山に向かう。最短路は道の駅よりのアプローチであるが、あまりにも短いので山本小屋の駐車場からとした。だからって小沢ノ頭や白針まで行く元気はなく、一応公式ルートのある薮に関わらない範疇での行動とした。

 
 山本小屋の駐車場に着くと、置かれている大半の車が霜により凍てついていた。それ以外の霜に覆われていない車が本日到着のハイカーのものと判断できるが、好天予報の日にして7台ほどしかなかった。ビーナスライン走行中、若干の日差しも見えたが、まだここでは全方向で凍えた景色であった。

 
 7:14行動開始。登山道に入ると三脚を携えたカメラウーマンの姿があった。石畳の登山道であるが、土の場所には50mmほどに霜柱が育っていた。先に向かっているトレースは無く、石の上の霜に長靴のソール痕を残して進む。足底腱膜炎の要因が長靴と判断しているが、腰痛の中では屈んで紐を結ぶのが苦痛なので長靴を選んでいた。

 
 牛伏山到着。同定盤の上は雪が乗ったように白くなっていた。風もまだ収まらずに、雨具のジッパーは顎まで上げたままであった。展望はほぼなし。木道側へと進むと、一人のトレースが往復していた。木道を軋ませながら進んで行き、美術館敷地の横から木道を離れ、車道幅の道形に乗って進み舗装路を横断する。ここからはか細い道形が物見石山側へと進んで行く。

 
 草地の中には道形があるが、無毛のザレ地形には道形が無く、代わりにケルンが並ぶ場所もある。ただそのケルンは、昔の道の場所なのか、だいぶ南側に寄っている場所もあった。しばらく進むと左側に舗装路が見えてきて、やがてそれと出合う。ガスの中にニョキニョキと立つ石塔が異様で、これは筆塚であった。ここに来てやっと物見石山を示す道標がある。ただし登って来た角度では背を向けた道標であった。2004年に小沢ノ頭経由で白針まで行った時は、ここまで車を入れていた。

 
 つつじの園地の中を登って行く。地形の関係だろうか、東へ進むほどにエビのしっぽが育った木が多く見られた。牛伏山付近よりこちらの方があからさまに育っていた。先ほどのカメラウーマンに教えてやりたかったが、もうだいぶ離れてしまった。古い指導標の標柱のみあるが、筆塚以降で物見石山を指し示す道標は無かった。ガスの為、目指す物見石山が未だ見えていない。緩く下ってからの分岐を、右を選ばねばならない場所を左に進んでしまい、北から回り込むようにして進んで行く。

 
 物見石山登頂。初登は1999年、2004年が最後なので18年ぶりに立った。石積みの場所から、わずか10mほど南に進むといい感じに冬景色で、霧氷での樹氷が南東斜面に広がっていた。ヤキソバパンを迷犬と分かち合う。王林も持ってきているのだが、寒くて出さずじまい。既に8時を回っているが、未だ晴れてこない。大展望を楽しみに来たのだが、なんとも生憎の天気となっていた。しょうがないと諦め戻って行く。帰路は北に戻らず西進してゆく。

 
 筆塚を経て西進してゆく途中、やっとガスが取れだし晴れてきた。時間は8時17分だった。取れだすと一気に視界がよくなり、望んでいた大展望が楽しめるようになった。焦らしに焦らされたが、その甲斐もあっての奇麗な冬景色であった。牛伏山の後ろには、クッキリと北アルプスも見えていた。その左には、雲上に浮かぶ要塞のような王ヶ頭があった。これらが見え、腰が若干癒えてゆくような感じを抱いた。痛みなどには意識的な部分も加味されているって事だろう。

 
 帰路は南寄りのケルンを追ってみた。その延長線上に道形は無かった。草地を北に戻り道形に乗る。向かう先で子供の声がしていた。路肩に車を停め、霧氷の景色に感嘆の声を発していたのだった。車道を跨ぎ木道に乗る。7mmほど乗っていた霜は、もう完全に溶けてしまっていた。

 
 牛伏山再び。誰も居らず閑散としていた。山本小屋側へ下って行くと、一人のみがすれ違った。美しの塔側へのダート林道に目を凝らすと、走っているトレラン一人が見られた。そうか、ここはもう冬山なのかと理解した。オフシーズンに入ったという事だろう。駐車場に戻る。気にして置かれている車のタイヤを観察した。8割ほどはスタッドレスを履いていた。そろそろ換えねば・・・。




 
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