御陵山  1822.5m           
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.10.7(金)


  雨    単独    馬越え峠より    行動時間:2H32M


@43号カーブ5:40→(3M)→A馬越峠(41号カーブ)5:43→(46M)→B鉄塔6:29→(27M)→C御陵山6:56〜7:01→(66M)→D馬越峠8:07〜08→(4M)→E43号カーブ 8:12  
                                        


 
@43号カーブの余地からスタート。 A馬越峠 フェンス脇を登る。 最初のロープ場。犬は登れず南の巻道で進む。
       
細尾根上の露岩帯を進む。 付近の紅葉が始まりだしている。 二カ所目のロープ場。ジグザグに登る場所。 1679高点
   
露岩帯が終わると、たおやかな尾根に。 1700m峰(肩)より北に道形が降りていた。 B鉄塔通過。 御陵山祠ピーク(展望場)
       
解説 C御陵山 C私設標識 C八ヶ岳
       
C三等点 Cヤキソバパンと C東の中窪側へもたおやか。 祠ピークを東から見る。
       
祠ピークから御座山 祠ピークから天狗山側。右に小さく男山も見える。 1720高点 東側のロープ場。彼は岩場が降りられず東を巻き降りる。
       
1647.5mの四等点は野草の中。 西側のロープ場帰り。帰りは飛び降りてくれた。  D馬越峠に戻る。 D峠の石仏 
       
Dザックが残されていた。事件か事故か、ただ単に忘れたのか。  E43号カーブに戻る。     




 体育の日の三連休などと言うと、昭和生まれがバレバレな感じであるが、スポーツの日の三連休に息子家族の帰省予定があり、そこで「登山がしたい」との要求があった。その予定があるために、前日はそこそこの山として馬越峠を選んだ。山でなく峠。男山にしようか御陵山にしようか迷いに迷って、あまり天気が優れないので御陵山に決めた。

 この日は小海から北相木経由で南相木に入って行く。広い道で進めるのはおそらく川上村経由だろう。南相木からの道はしばらく工事をして不通だったが、それも終わったようなので決行となった。久しぶりに滝見の湯から右折してゆく。立原高原キャンプ場までの道は、畑の土が雨で流れて、路面は長い区間泥田のようだった。上に行くにつれ道路幅が絞られる。Googleのナビを使っていたのだが、馬越峠の場所ではなく記念碑の立つ場所で馬越峠として案内を終了した。まあ大した距離ではないから”ここでいいや”と碑の場所の余地に入れる。

 5:41出発。2分ほど歩いて馬越峠に着く。天狗山側へは道標があるが、御陵山へは無い。か細い入山口が見えるだけであった。21年前は小さなプレートがかかっていた記憶があるが、見える白い文字の消えたプレートがそれだったのかもしれない。落石防止のフェンス沿いに斜上して行き尾根に乗る。野草が茂り尾根道を覆い隠す最初であるが、すぐに露岩帯となり下草は無くなる。

 最初のロープ場の岩壁の段差は、迷犬は乗り越えられずに南側の巻き道を利用する。巻く人が多いのか踏み跡はしっかりしていた。しばらく露岩帯で、1679高点の手前が二つ目のロープ場で、ここは岩棚が九十九を切っているので迷犬も登って行けた。1679高点を越えるとたおやかで細尾根歩きが心地いい。標高1700mの高みからは、北側に道形が降りて行っていた。おそらくは北麓の地形図の実線路と繋がっているのだろう。

 この尾根には送電線の鉄塔が立つ。しかし馬越峠には巡視路道標は無く、経路にもそれらしいものは無い。と言う事は並ぶ鉄塔から追うと、北側の林道1490m付近から巡視路があることになる。公式ルートは峠からのようだが、北麓からアプローチするのが伝い易い最短路になるだろう。この辺りからはもう御陵山が進路右手に望めていた。

 祠のある、山頂標識のある場所に立つ。ここは展望がいい。しかし地形図の山頂はこの先。知らずに来たら、ここで引き返してしまうだろう。知っているので迷わず先に進む。それより、三角点も展望のいい場所の方が過去の測量に都合がいいとは思うが、展望のない方に埋まっている。

 御陵山登頂。21年ぶりであるが、変わらぬマイナーさが心地いい。まあ祠の方があるからだろう。ただし三角点の角は割られていた。こんなものを割って持って帰って、分別して整理しているのだろうか。収集癖も困ったもんである。二つある私設標識のうちの一つは、八ヶ岳のマイナーピークによく見る赤いものであった。中窪側への尾根も歩きやすそうだった。ここと中窪間は未踏であった。ヤキソバパンを分ちあったら西へ戻って行く。

 祠の場所から見る天狗山は、ガスが垂れ込め山水画のよう。天狗の右に、ちょこんと男山の姿も確認出来ていた。次は向こう側に登らねばならない。多くの音は南側から聞こえてきていた。南相木より川上の方が村中心部に近いからだろう。

 鉄塔の通過では尾根から巡視路を探してみる。鉄塔の南西側にマーキングがあるのが見えた。だからって降りてゆく元気は無かった。ロープ場は登りと下りが逆になると、迷犬は東側のロープ場が降りられず南を巻き、西側のロープ場は飛び降りて通過していた。

 静かな馬越峠に降り立つ。観光案内板がある余地をふと見ると、赤いザックが置かれていた。膨らんでおり中身は詰まっている様子。どうしたのだろう。雨で濡れているので、しばらくこのままだったよう。車に積むのを忘れたのか、事件事故か、置いてあることが何かのサインになっているのか、ただ単にデポしてあるのか・・・と色んなことを考えてしまった。

 峠が41号カーブで、駐車したのは43号カーブであった。「完通記念」と彫られた石碑が立っていた。峠であるが、トンネルのような石碑に感じたのは私だけかもしれない。



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