小天狗        2178m        大天狗        2445m          
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.9.2(金)


  雨のちくもり    単独     サンメドウズPより     行動時間:4H31M


@サンメドウズ駐車場3:38→(14M)→A入山口3:52→(73M)→B小天狗5:05→(54M)→C大天狗5:59〜6:08→(47M)→D小天狗帰り6:55〜56→(59M)→E入山口帰り7:55→(14M)→FサンメドウズP8:09         
                                        


 
@サンメドウズの1番駐車場からスタート。 サンメドウズのゲートは夜間も開けるようになった。 サンメドウズ入口の、上部への通行止め表示。 A車道終点の入山口
       
真教寺尾根分岐 林道幅終点 県界尾根に乗る。防火線の頭よりのルートの合流点。 B小天狗通過
   
最初の展望地から 大天狗直下 5番。林道幅終点地あたりが2番。 C現在の山名が読める唯一の標識。
       
C大天狗山頂 C石像 C木々の間から展望荘 C赤岳はガスの中
       
C幸水と 2258高点通過 「大なぎ頂」もピーク名のよう。 途中から真教寺尾根
       
展望地から赤岳 D小天狗帰り D小天狗表記は黄字のこれのみ。 県界尾根からの下降点帰り。
       
急峻の中に九十九折 林道幅終点地 堰堤上が道に思えたよう。 大門川渡渉点。舗装路は降雨後はツルツル。特に上部。
       
E入山口のロータリー Eここのゲートも夜間開放してあった。 Eサンメドウズ入口。8時を過ぎ、路上のゲートは排除。 F1番駐車場に戻る。 




 前週は大同心を踏む計画を立て西側で遊んだので、今週は東側で遊ぼうと県界尾根を計画する。主稜への最後の鎖場は、大型犬には無理なので狙うは大天狗まで。ここまでなら危険個所は無い一級路。前回は2018年に周回しているので、訪れるスパンとしては近年過ぎる感じではあるが、それはそれとして迷犬においての未踏座なので登らねばならない。

 
 1:20雨の西上州を出発する。現地も小雨か霧だろう。佐久を経て南牧村のセブンに寄るが、総菜パンはほとんどなかった。まあ無いのは時間的な問題で、これが1時間でもずらせば納品があるのは知っているのだった。サンメドウズに行くのに、前回は靴下を忘れてしまった無様、それがあるのでしっかり忘れ物のチェックはしてきた。野辺山を経て
学校寮入口で141号を離れる。そして美し森交差点でドキッとさせられる。「崩落により通行止め」と出ていた。通行止めは高原ラインの方だったのだが、小淵沢に抜ける予定であったなら長坂に迂回せねばならなかった。右折してサンメドウズ側へと登って行く。

 
 ひと月前に夜間でも開門しているのを見ていたので、多分大丈夫だと思っていた。前回は土日、今回は金曜日。その違いで閉まっているかもと恐る恐る向かってゆくのだが、心配無用でゲートは出口側が開門していた。そして新たに上のロータリー側へは「全面通行止め」の掲示がされていた。サンメドウズの敷地に入って行く。駐車場に訪れたことが無く勝手が判らない。一方通行になっているようで、入って最初に現れる1番駐車場に入れる。停まっている車は皆無。ガスが濃く霧雨が降っている状況だった。それでも外気温は16と全く寒くは無かった。

 
 3:38第一駐車場を出発。真っ暗なこともあり何処をどう進めばいいのか判らないので、車で通過してきた通りに車道を戻って行く。入り口のゲートは、門扉ではなくバリケード仕様なので、けっこう開閉が大変そうに見えた。通行止め看板を巻き込むように上に向かってゆく。大門川の支流と言うか枝沢と言うか、道路わきの流れの音が涼やか。ロータリー手前北側に大岩が置かれた場所があり、そこに1台分の余地がある。今日は平日なのでここでも良かったかと思ってしまう。ロータリー南のゲートも開いていた。ここには清里テラスの駐車場ではない
と書いてある。たしかキャンプ場が在るはずなのだが、登山者にしてみたら、ここの駐車場に停めさせてもらえたら最良。と言うか以前は停められたのに・・・。

 
 舗装路を離れ林道幅の山道を進んで行く。以前ここをジムニーで入って行ったことがある。が今は、入ってすぐで崩落した場所があり車の進入は無理。大門川の流れの音を聞きながら、ヘッドライトの明かりを頼りに進んで行く。大門川を渡渉した先では、濡れたコンクリート舗装路が非常によく滑り帰りが気になった。真行寺尾根への分岐路が在る。一度だけこの道を伝ったことがある。堰堤をいくつも越えるように進んで行く。ロータリーから30分ほど林道幅を歩き、やっと登山道入口の道標に辿り着く。以前はここの少し手前の余地まで車が入れた。以前はと言ってもだいぶ前になるが・・・。振り返り空を見ると、カシオペアが瞬いていた。晴れるのか今日は・・・。

 
 緩斜面の林道幅が終わり、山道の急登が始まる。ここからの登りは毎回辛く感じる。特にそれを思った時は、暑い日に登った時だった。辛いので県界尾根までが長く感じる。ゆっくり登って行けばいいだけなのだが、前を行く迷犬がスイスイと登って行くので、追うのも大変なのだった。防火線の頭経由の道が合流する。ここに小天狗表記の道標が経つが、標高点の場所はその西の高み。

 
 小天狗登頂。帰りも通るので暗いこともあり立ち止まらずに通過してゆく。樹林帯から出て最初の展望地。辺りのガスも取れ赤岳が見え、南の真行寺尾根もクッキリしていた。これは予想外にいい状態。再びシラビソの樹林帯の中を進む。苔むした地面には、あちこちからキノコが出ている。判る人には美味しそうに見えたりお金のように見えるはず。赤いタマゴタケくらいしか判別できなかった。緩斜面尾根を進んで行く。

 
 大天狗登頂。前回はここからが正念場であり気合を入れたが、今日は折り返し地点。無事到着したので、計画達成と少し楽になる。ここの石像は頭が無い。ただし代用で置かれた岩が胴体の材質と合っており、さも頭があるようであった。最高所に見える標識は、全て退色して判読できなかった。木々の間から展望莊が見える。赤岳は若干のガスを伴っていた。あんパンを分ちあったら、水分補給に梨を食べながら往路を戻って行く。

 
 帰路でタマゴタケを採ろうと思っていたが、登山道脇であったのに判らないまま通過してしまった。自然界で食料を得るにも後回しにするとダメなことが判る。途中南が開けた場所からは、雲海の向こうに富士も見えていた。2258高点峰を経て、大なぎ頂を経て戻って行く。展望場から真行寺尾根を見る。そのなだらかな優しい向こうに、荒々しい権現の姿があり対照的だった。振り返ると、すっきりとした姿で赤岳が見下ろしていた。

 
 小天狗再び。撮りそびれているので、小休止しつつ記念撮影。ここの「小天狗」表示もクマに齧られたのか半分は欠損していた。分岐から県界尾根を離れて行く。2004年の同時期に八ヶ岳牧場側から歩いているが、あの足元の濡れようを体験すると、どうしてもアプローチは大門川からとなってしまう。スリップに注意しながら、大きな段差に屈伸対応しながら降りて行く。メジャーなコースでもあり、平日でも利用者が居ると思い、そろそろ登山者がと思っていたが、天気予報がそうさせたのか行き会う人はいなかった。

 
 林道幅まで戻る。草地や土の場所はいいが、コンクリート舗装された場所はグリップせずツルツルで何度もドキッとさせられる。ここは路肩の植生の中を通過して降りて行った。大門川の渡渉点。迷犬は流れで水浴びをするかと思ったが、今日はそれほどでもなかったようで立ち止まらず川を渡って行く。膝から下は朝露でビショビショであり、濡れるのはもう厭わずジャバジャバと進んで行く。

 
 ロータリーに戻る。ちょうどこのタイミングでゲート側から軽のワンボックスが出てきた。車道を下りサンメドウズの第一駐車場に戻る。着替えていると、先ほどのワンボックスが通過して施設の方へ向かって行った。上側も下側も同じサンメドウズの管理下なのだろう。車に乗って一方通行を進む。一番入口に近いのは、出口専用と表示看板のある南側だった。明るい中なら判るが、暗い時間の到着だと判らないだろう。

 
 追記。サンメドウズのキャンプ場は、現在はデイキャンプのみのよう。また、イベントがある時にキャンプ場として開放されているよう。通年のキャンプ場と理解していたが、少し違ったよう。
 




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