牛伏山        1990m       王ヶ頭        2034.4m       王ヶ鼻        2008m       
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.4.23(土)


  くもり時々晴れ    同行者あり    道の駅美ヶ原より     行動時間:3H17M


@駐車場6:22→(10M)→A牛伏山6:32〜35→(54M)→B王ヶ頭7:29〜31→(18M)→C王ヶ鼻7:49〜8:05→(73M)→D牛伏山帰り9:18〜25→(14M)→E駐車場9:39
                                                                                                                                               


 
@ビーナスライン開通後の最初の土曜日。駐車場はガラガラだった。 入山口からすぐに残雪。 A牛伏山 A同定盤
       
A北東側の雲海 A物見石山と八ヶ岳 美しの塔 王ヶ頭ホテルは営業しており、泊り客が見られた。
   
B石像群 B王ヶ頭 B三等点 B山名石
       
C王ヶ鼻 C新しい山名石 C東 C南
       
C南西 C北西 C南風の吹上が強く、防寒具が脱げない日であった。 C王ヶ鼻から王ヶ頭
       
C茶臼山の向こうに八ヶ岳連峰。 C北穂と槍  C槍 王ヶ頭ホテル北側の展望場から 
       
牧歌的な風景。山本小屋へとバスが向かう。  途中の残雪で爆走 D牛伏山帰り  E駐車場に戻る。ユーノスのオフ会が行われていた。金色のはロックスター。 




 美ヶ原高原に今週も出向く。悪天により前週に予定していた行動は中止した。今週は大丈夫だろうと性懲りもなく・・・。楽して雪と戯れようと言う魂胆なのだが、だいぶ春めいてしまった。金峰山小屋の小屋主は、春は1日に3mほど溶ける時があると言っていた。一週も違えばだいぶ様子が違ってしまうのだった。

 
 4時に家を出て、山本小屋側から道の駅美ヶ原高原に入る。前週のここはゲートが閉じており、スタート地点は必然的に山本小屋駐車場であったが、この日は道の駅の広い駐車場に停めることが出来た。ビーナスラインが開通したので混んでいるかと思ったが、駐車場はガラガラだった。外気温は13。風が強く雨具で防寒をした。

 
 6:22歩き出す。木道の最初から残雪歩行となった。ただ、雪を踏んだのはここのみで、以降でルート上の雪は無くなっていた。晴れ予報ではあったが曇り空で、北西側には雲海が垂れ込めていた。経路の佐久では、濃いガスが垂れ込めていた。走り辛かったそのガスが今は美しさを演出していた。

 
 牛伏山登頂。前週ならまだ可能性はあったろうが、ここから鹿伏山までの残雪は無くなっていた。久しぶりに行こうかと思っていたが、雪が無いのではそれは憚れる。北西側にその高みが見えているが、放牧地側は立入禁止と掲示されていた。山本小屋の駐車場へと降りて行く。

 
 駐車場は9割がた埋まっていた。なにかイベントがあるのか、既に入山して行っているのか、車はあるが車内には誰も居なかった。ハイカーの準備する姿もないのが不思議だった。放牧地を西に進んで行く。駐車場が先ほどの調子なので山本小屋は賑わっているのかと思ったが、駐車されている車は5台のみ、小屋はひっそりとしていた。放牧時期ならポニーが居る場所は、今は餌置きが残っているだけであった。その前に大きなカメラを構えたソロの方が居た。八ヶ岳側を撮っているようだった。

 
 美しの塔には人影があるかと思ったが、誰もおらず静かな佇まい。鐘の空間を通り抜ける風音のみがヒューヒューと言っている。10mほど吹いているだろうか、足の裏に力を入れていないと押し動かされるほどだった。みんなどこを歩いているのだろう。牛の糞は既に分解してしまっていて視覚的には見えないが、迷犬はしきりに周囲の匂いを嗅ぎとっていた。向かう先に王ヶ頭のアンテナ群が見える。異様な人工物と以前は思っていたが、見慣れるとけっこう様になっている。平たん路が続いているので、早く登り坂を欲している自分が居た。ここまでにまだ一人しか見ていない。牧草地の柵には王ヶ頭ホテルでは休憩できませんとの掲示がされていた。

 
 王ヶ頭ホテルに着く。改装は既に終わったらしい。そこにたくさんの人の姿を見た。2階のダイニングで朝食を摂っている方々。北側の展望地側から戻ってくる10名ほどの姿。駐車場の謎がここで解けた。ホテルの宿泊者の車だったのだった。館内着でデッキに出ている人もおり、ここまでが静かで人気が無かったので、とても異空間に思えた。北側を巻き込み石祠を参ってから王ヶ頭に立つ。三等点があるが、何にも守られずに埋まっており、境界標柱のような佇まいであった。四辺くらい大石で守ってあげればいいのに・・・。最高所のこの場所は、なぜか携帯電話の電波が入らなかった。アンテナ群が関係しているのかもしれない。山頂から少し距離をおくと入るようになった。相変わらず南風が強く、日差しがあっても防寒具が脱げるほどではなかった。

 
 林道幅歩きがやっと山道風味になり、王ヶ鼻はハイカーが集っているかと予想したが、着いてみるもここも静かなままだった。時間的に早いことが一番の要因だろう。曇ってはいるが遠くを見通すことはでき、南アルプスも眺められ、北アルプスも然りであった。後立山の方は雪雲が乗っているように見えた。岩部に隠れるようにして北側で休憩とした。前半戦が終わり、次は後半戦。単調な歩きで楽なはずだが、こんな場所ほど疲れを感じる不思議。

 
 帰路は、ビジターセンター側からバスが上がってこないことを祈りながら林道幅を登って行く。途中から灯油の臭いが酷く呼吸を邪魔する。実際は重油を燃やしているのかもしれない。山小屋でも発電機の排気があるが、ここはホテルであり、暖房も電気も消費量が大きく異なり排気は多量。ホテルの展望場である北側に寄ってからホテルに登り上げる。北側の雲海は相変わらずできれいな景色が眼下に見えた。

 ホテルの濃い緑のバスを追うように戻って行く。ちらりほらりとハイカーがすれ違う。山本小屋駐車場まで戻ると、小屋のスタッフが路面の修繕をしていた。ハイシーズンに向けての準備であろう。牛伏山に登り返し、河内晩柑で水分補給してから最後の東進となる。木道から逸れて残雪で迷犬を遊ばせ道の駅に戻る。



 
                   戻る