白砂岩        250m          
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.1.4(火)


  晴れ    同行者あり     園地駐車場よりから     行動時間:33M


@駐車場10:21→(13M)→A270m峰10:34→(7M)→B白砂岩250m地点10:41→(13M)→C駐車場10:54
                                               


 
@白岩公園としての広い駐車場がある。駐車場の北西に案内図がある。 @案内図 冬季はトイレは使えない。 「文部省・内務省 監督・」と読める。
       
大岩の下の分岐。道標無し。 この奇岩の形状を「タフォニ」と呼ぶそうだ。 お稲荷さんと思しき祠。 A破線路突端の最高所
   
A標高は270m。東へ戻る。 途中の大岩の上 Bこの場所が白砂岩の主たる最高所(展望地)。 B中央に武甲山。
       
B西に石塔が見られる。 B散策路の様子。ステップは無い。 ソール全体をグリップさせながら降りてゆく。 白砂山半僧坊大権現
       
権現堂から東 東側は岩肌にステップが切られている。 からくり群生地への階段路 諏訪神社に降り立つ。
       
鳥居側から振り返る。  目立たない園地の標柱  C駐車場   




 現在は秩父市、旧の秩父郡吉田町に在る白砂岩は、地形図に名前がふられている場所。北アルプスの大タテガビンと同じで、ピーク名ではなく岩壁全体での名前であるとは思うが、地理院の電子地図には三角のピークマークが出てくるので、以前から気になっていた。破線路も描かれ、調べると園地整備された場所と判った。新年度2座目は、ここへのお散歩としよう。

 

 地形図を見ると、「白砂岩」と読める西側に297高点峰がある。そこへの尾根途中まで破線路が描かれ、園地整備された最高所はその行き止まり地点と読める。一応の目的地はその場所とした。

 

 カーナビに道の駅龍勢会館と入れて向かってゆく。皆野町の破風山の各登山口が終わると、そろそろ目的地となる。37号線が市町界を跨いで秩父市に入ると奈良川橋へとのY字分岐となり、西進して最初の分岐に白砂公園への案内が出ていた。村落内の道は狭く、案内される側の道がどんどん狭まって行くのでドキドキする。それでも園地開発した場所だけに、駐車場は広く用意されていた。おそらくは分校が在ったのだろう、ここだけ異常にスペースが設けられている。しかしここにはトイレは無く、なぜか山中に造られている。

 

 駐車場前に絵図が書かれルートの概略が判る。諏訪神社から登るのが本道なのだろうけど、トイレ目的に時計回りで進むことにした。道標が無いので、先ほどの絵図を思い浮かべ目測しながら分岐を曲がって行く。進んだ先に階段路が現れ数段登るとトイレ舎が現れた。しかし使用不可。冬季は水道が凍ってしまうからのようだった。なぜここに造ったのだろう。駐車場に在ったほうが多くの人が便利だろうに。このトイレの上に「山頂」と書かれた分岐道標があった。山頂が存在するのだとにわかに喜ぶ。

 

 道中に「文部省・内務省 監督」と彫られた石柱が見られる。以前はここも鬼石の桜山のような管轄なのかもしれないと思えた。登って行くとクジラが横たわっているかのような大岩が見えてくる。実際はクジラより何倍も大きいのだが、驚くのは一塊の岩であることだった。分岐点から左への道を選ぶと、穴ぼこだらけの奇岩が現れる。帰って調べたら「タフォニ」と言われるものだった。ルートに従い西側に進むと、小公園のような場所となり、伝ってきた延長線上に道は消滅し藪となった。こんな場所が山頂ではないと、他に道がないかと探すと、北側に登って行く道形があった。落ち葉が堆積し伝いずらい。公園山と舐めているので、登山靴ではなくズックを履いていた。靴の中に落ち葉が入り込み始めルートに疑問を抱きだす。西側には胸像があり、その奥に赤い祠が見えた。狐様が居るのでお稲荷さんなのだろう。これらが在るにしては荒れている印象で、しばらく管理されていないように見えた。あと、この一帯は記念植樹されたようで、見えるたくさんのプレートからそれが判った。

 

 小尾根に乗り西の高みに這い上がる。尾根上には踏み跡があり、最初のピークでスーパー地形を立ち上げると、その標高は270.68mと出ていた。297高点峰に行くには、一度大きく下って登り返すよう。おそらくここが破線路の突端なので西進はここまでで踵を返す。登り上げた鞍部から東へと進むと、もうそこは岩の上で間近に見ると砂岩と判る。尾根通しで進めない場所も一部あり、南を巻くのだが、こんな場所なので道形となっていた。進む先に大きな石碑が現れる。ここ白砂岩の開発経緯が書かれているようであった。ここから東は、木を模したコンクリートの柵が設けられ、伝って進むと大展望が得られる岩の上に出た。秩父丘陵の向こうに、削られ鋭利な形になった武甲山が見えていた。囲いの無い自然石上の展望場で、子連れの場合は注意したい。グリップはするものの、ちょっとのスリップが大きな事故になりそうな場所ではあった。

 

 両側に柵が続く中を降りて行く。ここは特にステップは無く、ソール全体で岩肌を掴んで降りる感じであった。降りて行く先に構造物があり、これが麓側から見えたものであった。「白砂山半僧坊大権現」と読める。中を覗くと、岩をくり抜いた中に石像が立ち、その顔はまさしく権現様であり威厳が感じられた。ここも展望があり休憩適地で、それが為か東屋も設置されていた。神事の為もあるのだろう。ここからの東進は岩肌にステップが掘られていた。自然石のままでは危ないのでやむなくの配慮であろう。分岐点があり、カタクリ群落への階段路が降りている。斜面に続く長い階段路を見ているだけでも見栄えがした。

 

 東進してゆくと諏訪神社の境内に出て、社務所的な向かいの建物は集会場のようになって入り、新年会がされていたのか中に人影があり、外にまで声が漏れてきていた。村道まで出ると、公園を示す大きな石塔が見られた。到着時には全く目に入らなかった。駐車場に戻る。

 

 小粒でピリッと辛いと表現したいが、そこまで危険度は無く、小粒でちょっと辛い感じの場所であった。落葉が覆いルートが判り辛い場所もあり、公園山ではあるがバリエーション風味もある。分岐道標もある場所と無い場所とがあり、初めて出向く場合は全体の位置関係を駐車場前の絵図で頭に入れてから行動した方がいいだろう。




 
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