諏訪隠        1618m        車山        1924.7m          樺の丘        1832m 
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.4.9(土)


  晴れ    同行者あり    車山高原スキー場Pより     行動時間:2H33M


@駐車場5:41→(12M)→A諏訪隠5:53〜54→(13M)→B1641高点峰6:07〜10→(55M)→C車山7:05〜26→(17M)→D樺の丘7:43 →(31M)→E駐車場8:14     
                                        


 
@車山高原スキー場駐車場からスタート。 @駐車場南東側に見える散策路を登って行く。 峠。ここを諏訪隠としている記述が多い。 峠の道標
       
峠から南に進んで行く。凍てついていると登り辛い場所が手前にある。 A諏訪隠 1618高点峰 A諏訪隠から車山側 A諏訪隠から蓼科山側
   
B1641高点峰 B中央分水嶺トレイルの道標 B市町界尾根の東側の道形。 B1641高点から車山
       
スキー場は6時くらいから雪均し作業車が動いていた。 凍てついた雪面を強風に向かって登って行く 10m以上の風が絶え間なく吹いていた。景色は最高。 頂上駅到着
       
C車山到着 C鳥居と八ヶ岳と南アルプスと C富士と C広い展望デッキが出来ていた。
       
C南東 C南西 C西 C北アルプス
       
C山頂標柱 C木道にはアイゼンから守るラバーが敷かれていた。 C神社 C往路を戻って行く
       
車山乗越 D樺の丘 リフト下を下って行く E駐車場に戻る。 




 車山高原内に、「諏訪隠」なる場所があり気になっていた。検索をかけると、1590mの峠地形でその場所としている記述がちらほら見られる。現地にそれらしい標識でもあるのかもしれない。ただし、八ヶ岳の箕冠山などがそうであるように、最高所ではなく主要道が一番近接した場所に標識が設置されている場所がある。ここもそんな想像をした。あとは、峠で隠すと言うのは不自然で、遮るのでれば山であり、高みにつけられた名前と思われる。いや思いたい。

 

エアリアマップからは、間違いなく高みにフラれた名前と読める。ただここだけだと短いアプローチで散歩程度なので、車山と抱き合わせて登る事にした。車山も西からしかアプローチしたことが無く、東側からは今回初めてであった。快晴予報の日、大展望を楽しみに出向く。

 

3:30家を出て、5時半に車山高原スキー場の駐車場に到着した。まだスキー場は営業しているようで、車中泊組が2台既に停まっていた。ここでの外気温は5と暖かい方だが、風が強く、やや行動の邪魔をするほどに吹いていた。リフト麓駅の前にハイキングコースの絵図があり判り易い。

 

5:41雨具を防寒具として行動開始。駐車場から南東に進むと、階段路が在り峠まで続いている。峠に上がると目の前に蓼科山が現れとても絵になる。ここに道標が立つが、予想に反し諏訪隠の表記は無かった。道形が南にも進んでおり伝って行く。東側に雪庇があり、最初の高みに登る場所が、アイゼンが欲しいほどに硬く傾斜があり、同行者を配慮して細かいステップを蹴り込みながら階段を造って進む。ここを過ぎれば危険個所は皆無で、道形はさらに南に続いて行っていた。

 

1618高点峰は大展望の場所で、360度の展望が得られた。やはりここが諏訪隠でいいと思えた。ここから見るスキー場を擁した車山も凛々しい。最初の目的地に早々に着いたので、次はその車山に向かう。峠からは、地形図に読める二重破線路の他に、尾根通しの道も在り、より暖かい方へと東側の道を登って行く。登った先が1641高点峰で、中央分水嶺トレイルの立派な標識が立っていた。高みではあるが山名板らしきものは無かった。ここからは1683高点とを結ぶ破線路があるが、その西側の北西に進む道形を追ってみる。

 

獣道のような細く薄い道形で、時折踏み跡が見えない場所もある。あまり伝う人が居ないのだろう。進んで行くと、先ほどの峠からの道と出合うのだが、ここには、今伝った側には入らないようにと書かれていた。道形の薄さが理解できた。西に進んで行くとゲレンデ内に入る格好になる。登山道の破線路はその中にあるのだが、さすがにゲレンデ内を横切るように歩くのは憚れる。北に振ってゲレンデの際を歩くように西に進んで行く。相変わらず風が強く、向かい風のために防寒具が孕み抵抗になっていた。天気は申し分ないのだが・・・。

 

雪面にはアイゼンやワカンの跡が見える。この時間帯はまだガチガチで、アイゼンを着けた方が安全ではあったが、圧雪車が既に動いており、均した雪面を伝うとグリップしやすくだましだまし登って行く。スリップして滑りだせば止まりそうもない斜面でもあり、一応ストックだけど滑落停止方法は同行者に伝授する。四駆の迷犬はいつもと変わらぬ感じで登っていく。

 

1820mまで上がると、リフト頂上駅に向けた階段路が見え、ハイカーのトレースが見える。しかしそこへは斜度が増すので楽を選んでゲレンデ内を西に巻くように登って行く。空の青い範囲が格段に広がり山頂が近いことが判る。時計は既に7時を回っていた。志賀高原エリアであれば6時半頃からリフトが動いていた。ここはまだ静かなままだった。山頂駅はまだ無人で、左に見ながら最後の雪面を上がって行く。

 

車山登頂。風が強くすぐに観測施設を風よけにして休む。ハイカーの姿もちらほらあり、強風のせいか折角登頂しても長居する人は居なかった。大展望もいいところで真っ青な空の中に、各方面の白い連なりが見える。そして山頂南側には、それら展望を楽しめるよう広いデッキが造られていた。大きな人工物が出来自然さが減った山頂だが、これはこれで悪くない設備だと思えた。既に大きな観測施設があり、もっと大きな人工物があるのだから・・・。

 

一人であれば周回路をと、東に下り1804高点を経由して下ろうと思った。安全を思うとその選択は消え、往路を戻ることにした。登りは何とかなったが、さすがに下りは危なそうなので、同行者には軽アイゼンを装着した。リフト頂上駅からは階段路を選び降り、進路正面にある樺の丘もせっかくなので登って行く。

 

樺の丘からの東進は、道形は完全に雪の覆われ、尾根筋のやや北側の雪面を伝って降りて行く。そろそろ開業時間かと思って気にしているがスキー場に動きが無くBGMも聞こえてこない。進んで行くと必然的にゲレンデ内に入り、駐車場への近道としてリフト下の道を選んだ。ここを伝っているハイカーは他にもいるようでトレースが残っていた。

 

駐車場に戻るとほぼ満車状態で、マイカー周辺で賑やかにスキーヤーが準備していた。ここの開業時間は8時半で、着替えているとリフトが動き出した。



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