鷹止山        1000m              
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.9.25(日)


  晴れ    単独    大福峠南より      行動時間:46M


@大福峠南6:10→(21M)→A981高点6:31→(5M)→B鷹止山6:36〜41→(15M)→C尾根末端6:56     
                                        


 
両足、特に左足でMTP関節上で裂傷となる。よく動かす部位で治らず乾かず、3日目でこの状態だった。 前週に白馬で何かに刺され、肉球の一部が小指の先ほどに腫れている。抗生物質とステロイドで処置中。 大福峠からは取付き辛い。 @大福峠南の尾根末端(草の切れた所から)。
       
取付き尾根。斜上してゆく踏み跡を進んだ(犬の右上への)。 植林帯の中の踏み跡を追う。 尾根の南に林道が走っていた。 981高点の南西から林道は下りだす。ここから林道を離れ981高点に向かう。
   
A981高点 Aマーキングが賑やか 鷹止山への尾根。 南側直下
       
B鷹止山。植林帯の中の山頂。北側は広葉樹。 B私設標識が唯一山名を示す。 BフジオカTK氏の荷紐は切れ落ちそう。 Bヤキソバパンと
       
B西から。左が旧万場で右が旧中里の、以前の町村界尾根。 西側に一升瓶が散乱している。割れたものも多く注意が必要。 尾根の北側にも林道が見えだす。 920mで尾根を林道が乗越す。南から登ってきている林道と判る。
       
乗越す林道を西から見る。  尾根の屈曲点  C尾根末端に降り立つ。   




 白馬の木流川散策路を歩いている時に、迷犬が急に右前足を上げ驚いたような仕草をした。咄嗟に蛇を想定し周囲の草むらを見る。確かに何かが草を動かしながら去って行った。この時はたいして気にせず大丈夫だろうと判断していた。

 
 次ぐ日より前足をしきりに舐めていた。暇つぶしかストレスかと思っていたが、やっとここで白馬のことが繋がり足を観察する。患部を探してゆくと、右前足の親指側肉球に人間の親指の先ほどの腫れ物が確認できた。痛痒そうであり、動物病院に出向き処置をしてもらう。それが23日金曜日。今週は連れての山は無しかと思っていた。

 
 こんな状態の迷犬であるが、それ以外では元気で病人、いや病犬な感じは無かった。そんな彼と、家の中で追いかけごっこをしていたらコケて右ひざを青丹にし、体重が乗ったまま絨毯に足の甲を擦り付け、骨が出ているMPT関節の位置で流血。青丹はいいが後者に困った。こんなことになる前は気づかなかったが、頻繁に動かす場所で可動幅も大きい。よってなかなか乾かずグジュグジュしたまま。ちなみにと靴下を履いて登山靴を履いたところ、地面を蹴るのに使うのがここで、力を入れると靴を上に押し上げることになり患部にヒットするのだった。この状態に、登山靴は痛くて使えず、柔らかい長靴なら大丈夫だった。山無しの週にしようかと思ったが、それでもと、長靴で歩ける神流町の未踏の里山に行くことにした。

 
 鷹止山は、タカトメヤマではなくタカオトメヤマと「オ」が入るらしい。エアリアマップに記載される、奥多野域(上州側)では最後の未踏座で、当初は冬季に魚尾地区から林道を歩いてアプローチしようと思っていた場所だった。最短路は大福峠付近からで、そこからだとあまりにも短時間で踏めてしまうからであった。飼い主のこの状態に、飼い犬のこの状態に、最短路で計画する。

 
 下仁田から南牧村に入ると、道の真ん中にタイヤが落ちていた。気づいたものの跨げると思い通過するが、最低地上高185mmより幅があったようで、底から大きなガリッと言う音がした。登る前から嫌な感じ。まあ普通の人は跨がないのだろうけど・・・。湯の沢トンネルを潜り上野村に降り、中里村側に299を伝い産泰(中山)神社で左折して林道へと入って行く。上級な林道で、道幅は広く全面舗装路。歩くことを考えていた以前であるが、実際に歩いたら、悶々としてしまったことだろう。

 
 対向車があっても不安な場所は無く、大福峠に到着し東側の取付き点を探るが、適当な斜面では無かった。駐車余地と取付き点を探しつつ南に戻って行く。200mほど南、カーブが始まる場所の北側が最適地であった。この時はまだ、細かい蠢く生き物など気にしていなかった。いつものように目指すはピークとの思いのみ。

 
 6:10出発。北に登って行く小尾根に取り付く。迷犬はそのまま尾根頂部を進んだが、踏み跡が途中で南側山腹に逸れていたので、何処に連れて行くのかと伝ってみる。東進となると植林地の中を水平気味に進み。向かっている方角は進むべき方向なので、もしかしたら楽をさせてもらえるかもと楽観的であった。それでも進行方向左上の尾根頂部から離れないよう、踏み跡が分かれる場合は、尾根の高度と同調するような道形を選んだ。しかし途中で急峻になり道形は無くなった。尾根に乗ろうと這い上がると、手前に立派な林道が走っていた。どこから上がってきたものか、大福峠に一本確認しているのと、舗装林道途中に分かれる道を一本見ている。南にある物だから、その麓側からの林道のようであった。気になったので林道を追ってみる。

 
 林道は981高点の南西から急下降しだした。林道を追うのはここまでで、981高点に向けて登って行く。途中には錆びた林業関係の標識が在った。下草は無く至極伝いやすい。食害なのか、それでも鹿の糞はまだ見ていない。植林地はとてもきれいに管理され、放置された場所でないことが判る。

 
 981高点に立つ。全方向を樹林が遮り展望は無い。林業関係のマーキングだろうか、賑やかしく巻かれていた。そのまま北進してゆく。火焔茸に見えるキノコが2箇所で生えていた。その奇麗な赤色の濃さは毒の量にも思えた。地中には新しい境界標柱が続いていた。

 
 鷹止山到着。すかいさん関の標識が唯一山名を示していた。南東側の立ち木にはフジオカTK氏の荷紐も見られるが、その詳細はもう判読不能であった。東西と南は植林帯だが、北側のみ広葉樹林で、そこだけライムグリーンの葉色なので明るく感じる。その向こうに赤久縄山が見えていた。経路26分。981経由でなかったら20分もかからないで着いてしまっただろう。何かいつもと調子が違うので迷犬は不思議そうな、物足りなそうな顔をしていた。

 
 ヤキソバパンを分け合ったら、その後はリンゴを齧りながら西に尾根を伝って行く。途中、山梨でよく見られるような一升瓶が散乱している場所があった。形を保っていればいいが、割れているものも多く、広範囲に散らばっているので注意する通過点であった。さらに西進してゆくと、尾根の北側にも林道幅が見えてきた。サンドイッチされるように、尾根の南と北に林道が存在することが判った。この時は、大福峠側からの林道がここまで来ていると思っていた。

 
 920m地点で、林道が尾根を乗越ていた。尾根の南側を東から登って来て、尾根を跨いで北側に出て東に登って行っていた。地形図を見ると実線路が東側途中で止っているが、その実線路の今は繋がっているだろ事が予想できた。尾根南で伝った林道状態からすると、車で通行ができ、軽トラやジムニーなら、もっと短いアプローチも選べる場所のようであった。

 
 合併する前は、北側が万場町で南が中里村。ベルリンの壁のように、今ではなくなってしまった境界の上を伝って行く。この旧の境界上から追うと、大福峠から東に僅か進み、そこから南に上がる尾根が境界尾根であり、よく見なかったがここも使えそうであった。降りてゆくと右側に舗装路が見えてくる。1時間にも満たないお散歩であった。

 着替えをしてゆく中で、迷犬の服を脱がせたところで驚いた。物凄い数のダニが付着していた。細かいものばかりで、道中では全く気付かなかった。林道上で裁縫でもするかのように一匹づつ除去してゆく。5〜6分ほどその作業をしていた。そして迷犬の身体も点検する。体毛に忌避剤が行き渡っているので鼻の所に2匹居ただけだった。グリーンシーズンの奥多野エリアは間違いなくダニが多い。ヒルにダニに、どんどん行動できる範囲が狭まってきている感じ。



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