御岳
1343m
神無岩
1330m
2023.3.4(土)
晴れ 単独 荒船不動側より 行動時間:1H45M
@駐車場5:45→(25M)→A尾根分岐(下降点)6:20→(16M)→B御岳山6:36〜38→(9M)→C神無岩6:47〜53→(12M)→D尾根分岐(下降点)7:05→(25M)→D駐車場7:30
@荒船不動側へのチェーンゲートは開いていた。駐車場からスタート。 | 兜岩コースへ 御岳山への道標は無くなっていた。 | 経路の林道 | 砂防堰堤の中は迷い易い。帰りに迷った。 |
急登が始まる | 主尾根下は九十九折。 | A主尾根に乗る | 南進してゆくと、左に神無岩が見えてくる。 |
手前峰の祠 | 残雪はほぼ消えてしまっていた。 | 御岳山の東側峰の石像。 | 佐久側は雲海。 |
御岳山下の岩場 | B御岳山 | B17年前も見ている。何十年置かれているのだろう。 | B荒船山側 |
B分岐再び | 神無岩側の尾根に矢印あり | 尾根はブナの実が敷き詰められている。 | 直下 |
C神無岩登頂 | C標識 | C南側が開けている。 | C兜岩山側 |
C経塚山側 | Cヤキソバパンと | C御岳山側 | C神無岩から下降してゆく。踏み跡があるが、やや分けて進む。 |
分岐三度 | D下降点分岐 | 植林帯内は、帰路は近道へ。 | E駐車場に戻る。 |
用事が溜まった週末。一時は「山無し」とも思ったが、それでも短時間で行ける未踏座は無いかと探す。探さないと見つからないが、探すと見つかるもので、荒船山塊に「神無岩」なる場所があることを今回知った。御岳山の東に位置し、サッと登ってくるには最適の場所であった。もう少し時間が許せば兜岩山まで足を進めたいが、既登であるのでそこまで欲は無かった。
R254は内山トンネルを潜ったら、内山大橋の西側から別荘地へと東進してゆく。荒船不動下の駐車場にはまだ車は無く、そこからの道にはロープかチェーンが張られているのがいつもだが、この時はなにもされていなかった。周囲が白み始めたのですぐに準備に入る。
5:45出発。近道を選んでもよかったが、久しぶりなので不動側に上がって分岐から降りて行く。以前はここに「兜岩」と「御岳」への二つの道標が見られたが、今は兜岩のみとなっていた。植林帯の中を進み、その先で明るい谷の中を進む。この辺りから登山道道標が見られるようになる。向かう先に砂防堰堤があり、ここは流れにより登山道が荒れた印象であった。ここを伝ったのは17年前で、何となく記憶にあるが地形を見ながら道形を探しながら進んでいた。
向かう先に主尾根が見えてくる。九十九折を経てその主尾根に上がる。上がって南側には注連縄が張ってあり、下降点のちょうどいい目印となっていた。南進となると、今度は向かう先に二つのコブが見え、その左側に見えるのがこの日の目的地である神無岩であった。右に見えるのが御岳山で、山名事典では「御岳」となっている。残雪は谷間にちらほらとある程度、雪の好きな迷犬は、小さな残雪を見つけては嬉しそうにしていた。
登って行くと、右側に小高い場所があり石祠が安置されている。この先はやや斜度の強い場所で、直登的に階段路が在り、他に北西側に緩やかな踏み跡が見える。登り上げると北側に石像が立つ高みがあり、天狗様と不動明王らしき2体が立つ。ここは御岳のピークより展望があり、佐久側の雲海が奇麗に見えていた。次に御岳本峰へ。いったん下り岩部を這い上がるように南から巻き上げて行く。
御岳登頂。17年前にも見ている標識が地面に横になっていた。金属の石像の背中側から来光があり、後光が射しているようで神々しい。北を見ると明るい芝生の大地が見える。旧内山牧場の「荒船パノラマキャンプフィールド」である。ここから見ると、荒船山の空母な感じがとてもいい。麓から見ても平らであるが、高みから見ても平らであった。
戻り分岐道標から東に進んで行く。ブナの木に矢印がされ道標になっていた。尾根上には沢山のブナの実(殻)が落ち、足を踏み出すごとにバリバリと音を立てて心地いい。この一帯も、他の広葉樹はブナの樹勢に負けブナ林となってしまうだろう。ブナ林は奇麗ではあるが、植物界の弱肉強食の結果でもある。登りに入ると、薄く踏み跡はあるが、樹木が進路を邪魔するような場所もあり、獣道を伝っているような感じの場所であった。
神無岩登頂。しっかり山名を記されたものが掲げられていた。岩と名前があるので岩の上なのだろう南側に植生が無く、奥多野側の展望を楽しむ事が出来る。西に御岳があり、双耳峰的な位置取りであるが、御岳が陰な雰囲気で、神無岩の方は陽な雰囲気があり明るかった。夏涼しいのは御岳で、冬暖かいのは神無岩となるだろう。経路の小ピークには祠が見られた。ここには石祠は無く、だから神無岩なのかとも思えた。スタートから1時間程しか経っていないが、目的座に到達したので迷犬とヤキソバパンを分ちあう。
再びブナの実を踏みながら西に戻り、分岐から北に戻って行く。登山日和になってきたが、まだ入山者はいないのか、シカの警戒音が周囲から頻繁にしていた。注連縄のある下降点から西に下る。帰路、砂防堰堤下でやや迷ってしまった。右岸側に道形が在り、渡渉するように見えてしまった。左岸側の道が若干不明瞭になっているのだった。そして帰路は近道を通過する。途中林道が沢幅に崩落している場所があり、今後も修繕はされないような雰囲気だった。
200名山信者がやって来ていると思ったが、駐車場には我が車のみであった。往路は霜が凍っていて歩き易かったが、復路は既にそれらが溶けだし、泥濘少し手前な状態になっていた。