(黒岩山西峰)    1130m     (黒岩山東峰)    1140m        1070m峰      1070m                                                                                                                                                                                              
  2023.2.4(土)


  晴れ    単独          行動時間:1H30M


@枝林道入口駐車余地6:26→(14M)→A黒岩山西峰6:40〜45→(12M)→B黒岩山東峰6:57〜7:10→(14M)→C車道に降り立つ7:24→(6M)→D下降点7:30→(12M)→D1070m峰7:42〜45→(10M)→E車道に戻る7:55 →(1M)→F駐車余地7:56    
                                                                                                                                           


 
@地形図に見える実線路の入口は広く駐車に最適。枝林道は廃林道。 取付く北西尾根 43番カーブの場所 北西尾根は急斜面で胸突き。
       
途中に奇岩があり、岩穴と岩窓がある。 向かう先が擁壁のようになり、西に回り込む。 西側はササの植生で伝い易い。入山も西からの方が容易だったよう。 最初の岩峰(肩)上から。
   
尾根から北を見下ろす。ゲジゲジマークの現地はこんな感じ。 A黒岩山西峰登頂。人工物皆無。 A誤差範囲だろうけど、少し低く表示した。 榛名山系一帯には、青リボンが至る所に見られる。
     
尾根の南は植林帯。下草はゼロ。 鞍部から見る東峰 東峰の西側はコップ状になっている。北に這い上がった。 大岩は、人間だけなら北からも南からも巻ける。
       
B黒岩山東峰 Bこちらは地形図の表示通り。 B東峰の東側 B少し降りると露岩が並ぶ。クライマーの踏み跡は見られなかった。深い落ち葉の堆積がある。
       
B最高所の北側に一人分の岩屋がある。 B古い古い標識が残る。なんて書いてあったのだろうか。 B4座並ぶ。左から掃部ヶ岳、榛名富士、烏帽子岳、蛇ヶ岳。 B本日最高所でヤキソバパン
       
東峰の西尾根には奇岩が並ぶ。 鞍部帰り。帰路は植林帯の中に入った。そのまま谷を降りると、車道へは高いフェンスに遮られるので注意。 鞍部から見る1070m峰(中央右)。綺麗な高みで登頂意欲をそそられる。 西峰の南斜面に道形あり。途中で消滅。
       
西斜面で再び道形に乗った。写真は東を見ている。歩道幅の道形。 41番カーブの上。 現在の車道と並行するように道形が在る。ササが覆い現地を歩かないと判らない程。 C車道に降り立つ。マイナス3℃で凍った路面。
       
D1070m峰への下降点  下降点からすぐに古い表示 途中、南からの道形が尾根に上がってきて、以東は明瞭になる。 尾根上の道形。 
       
一部登山道のような道形も。 1070m峰を前にして、道形は南側に進んでいた。 直登尾根はかなり勾配が強い。 1070m峰の南尾根。ここまでで道形は消滅。 
       
1070m峰の最高所。尖った山頂部で、二人立ったら満席状態なスペース。  E1070m峰も人工物皆無。  戻って行くのだが、向かう先に榛名旭岳があり、そこに登る登路のよう。 F車道に戻る
       
G駐車余地に戻る。榛名富士登山に訪れた夫妻が、ノーマルタイヤの為ここより上にあがれず出発点としていた。       


 今週は伐採を頼まれ短時間短距離の場所を選定。榛名のクライミングゲレンデである、「黒岩」を擁する1140m峰と、その西側の1130m峰を目指す。これだけでは短すぎるので、抱き合わせで谷向かいの北にある1070m峰の3座を選んだ。

 
 どこから見ても顕著なピークで、山名が無いことは無いと思う。その前に黒岩(岩壁)が有名で、それに隠れてしまっている感じでもある。北の孫岳や曾孫岳があるように、この2座にも必ず名前が在るはず。今回はかなり安直に、「黒岩山」として登る事にした。あと、2座が北峰と南峰なのか、西峰と東峰と呼べばいいのかだが、磁北線を引いた場合と引かない場合双方で同じ結果となった。南北に対しての2座を結んだ線の角度が、南北より東西が鋭角になった。「横に寝ている」位置取りと判った。と言う事で西峰と東峰と数値的に判断した。ここまではいいが、北の谷向かいの1070m峰は、どうしても周囲と関連付けられず、そのまま1070m峰として挑むことにした。

 
 5時に家を出る。少し走って帽子と手袋を忘れたことに気が付いた。この時季、この二つが無いといくら距離が短いからとて致命傷になる。取りに戻って再出発。こんなことにも老化を感じる。忘れ物が多くなっている事実。前週同様に、走りやすい榛名神社側で湖畔に上がる。道の雪はほぼ無くなり、滑り止めで撒いた砂が大量で、それらをスタッドレスが噛み込み、タイヤハウスの中でザーッと言うノイズになっていた。33号を離れ28号に入り、松之沢峠を経て降りて行く。ベンチのある場所からの高崎の夜景がとても奇麗だった。路面は若干凍っていたが、怖いほどではなく、目指していた廃林道の入り口に到着。斜向かいがもう黒岩山西峰の北西尾根であった。駐車スペースは6台分ほどあり十分広い。夜が明けるまでしばし待つ。

 
 6:26夜が明けきらぬ少し前に行動開始。北西尾根の取付き点は43番カーブの場所。ガードレールが切れたところから入山だが、好事家が歩いていると思っていたが、そこからの斜面には全く踏み跡が無かった。下草のササは低く、その点では伝い易いが何せ勾配が強い。進む先に奇岩が見え、自然とその方へと寄って行く。するとそこには岩窓があり、明るい東側がバックなので見栄えのする自然美であった。その西側には小さな岩穴もあった。ゲジゲジマークの場所は、もう少し先と思えたが、早々岩風味になり、そのから上は弧を描くような岩壁になり犬は登れず、西側にズレると、西尾根側は笹の植生の伝い易い地形だった。北西側から取り付いたが、真西辺りから取り付いた方が楽だったよう。

 
 ゲジゲジマークの西端辺りで展望が開ける。西峰東峰で行動したが、ここが一番いい展望の場所だった。露岩の上なので遮るものは無い。前週に伝った場所が手に取るように見え、こんな角度から見ることが無いので、各方面の景色が新鮮であった。ここから3分ほど南東に登れば最初のピークだった。

 
 黒岩山西峰登頂。標識は無く、榛名一帯に見られる青いリボンは経路に見られた。ややだらっとした山頂部ではあるが、一応最高所があり登頂感がある。スマホで標高を見ると、地形図より1mだけ低く表示していた。ここからは青いリボンは南の尾根に降りて行っていた。二つほど拾って伝い、途中から東への尾根に向かってゆく。尾根の南側は植林地で、見事なまでに下草の無い場所であった。最低鞍部まで進み前方を見上げると、烏帽子のような山頂部に見えていた。

 
 鞍部から這い上がって行くと、先ほど烏帽子に見えたのは大岩が在ることからと判った。大岩の北側はゲジゲジマークの場所だが、人間だけなら通過できる。犬は危険なので南を巻くようにして進む。その先は奇岩が並ぶ南尾根とのコップ状の地形で勾配が強い。這い上がればもう山頂部で、こちらも西峰同様にだらっとしていた。

 
 黒岩山東峰登頂。東と西に同じほどの高みがあるが、西の方に古い道標が縛られていた。残念ながら判読不能で山名の確認は出来なかった。「黒岩山」と想像して木目を見るが、それらしい文字痕は浮かび上がってこなかった。黒岩のゲレンデとは200mほど離れている場所。だからだろう東尾根を少し下ってみたが踏み跡は無かった。クライミングをしてこちらに抜けてくるクライマーはいないのだろう。下って行くと露岩が点在していた。7時になり、この日も採石場が稼働しだし削岩音が鳴り始めた。山頂に戻りスマホで確認すると、こちらの標高は地形図と合致していた。一応本日の最高所であり、迷犬とヤキソバパンを分ちあう。

 
 西の鞍部まで降りたら、車道が南に見えたので下ってみる。しかしコンクリート擁壁の上にフェンスが設置してあり、厄介そうに見えたので西峰山腹に見られた道形を伝ってみた。途中で消滅していたが、適当に進むと再び道形に乗った。41号カーブの標識が見下ろせ、下の車道に対し10mほどオフセットした位置に存在していた。ただし現地を踏まないと笹の中で見えないので、車道からは全く判らないだろう道形だった。北に伝って行き適当な場所から車道に降りた。北に歩きながら入り口を探ったが、道形の入り口は不明だった。看板のある場所にはリボンもあり、このマーキングの場所から西峰に這い上がってもいいように見えた。

 
 駐車場所を左に見て、そのまま松之沢峠側へと上がって行く。45番カーブの場所から尾根が降りており、膝丈のササの中を降りて行く。昭和54年度の錆びた看板があり、経路の人工物はこれのみだった。緩く下って行くと、南の植林地側から明瞭な道形が上がってきており尾根に乗り上げた。そのからの以東は、快適な尾根道で伝って行ける。向かう先にそそり立つように1070m峰があり、手前鞍部からの斜度はかなり手ごわそうに見えた。すると道形は南斜面に逸れて進み、当然のようにそれに伝う。山頂まで導いてくれるものと安易に思ったが、道形は南尾根に乗り上げた場所で消滅していた。適当に北に這い上がって行く。ここに道形は無かった。

 
 1070m峰登頂。人が2人で満席な山頂で岩峰な雰囲気で登頂感がある。全方位切れ落ちており尖峰の上に居る感じがする場所であった。若干の期待はあったが、ここにも山名板は無く山名を知る事には至らなかった。帰路は南尾根を使わずに西に降りて行く。先ほど見た通りの斜度で滑落しないよう注意が必要だった。直線的な尾根で見通しがいいこともあり、向かう先に榛名旭岳が見えており、そこに対する登山道を伝っている雰囲気で心地いい。車道に出る手前で、北に進む道形があり、進んでみたがどんどん北に進むばかりで西に寄らず、途中で修正して車道に戻った。

 
 駐車場に戻ると1台増えていた。出発準備をしていたので、「黒岩ですか」と尋ねると、ピントが合わなかったようでポカンとしている。クライマーではないことが判ったが、なぜにここで準備と思った。話を聞くと、榛名富士登山に箕郷の方から登ってきたが、これより上が積雪で進めなかったとのこと。冬用タイヤを履いておらず夏タイヤで来たとのことだった。すごい度胸と思ってしまうが、日ごろ雪と関係ない場所で暮らしていると、リスクの考え方がこんな風になってしまうのだろうと思えた。私でも同じだと思う。ただ、山ヤなら歩く前までの安全はしっかり考慮したい。と言いつつ、安全な場所に停めて歩きだすのだから、リスクをしっかり考慮しているのであった。

 
 車で箕郷へと降りて行くが、けっこう凍っていた。よくノーマルタイヤで登ってきたと思えた。



  

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