村上山        1746.7m                                                                                                                                                                                                          
  2023.1.21(日)


  晴れ(雪)    単独    休暇村より      行動時間:1H47M


@休暇村鹿沢6:28→(64M)→A村上山7:32〜37→(38M)→B戻る8:15  
                                                                                                                                           


 
当初予定していた場所は、冬季通行止めで進めず、転進して村上山へ。 @休暇村は冬季でも泊り客で賑やか。 登山口下の階段路は、急だからだろう冬季は使われていない。 見通しのいい直線路が続く。新雪は20mm程度。外気温は麓側でマイナス11℃。
       
尾根上の畑 この日の来光。 1720m峰東 湿地の東屋通過。
   
A村上山登頂。外気温はマイナス13℃。 A22年ぶり。 A西は雪雲の中 A北は野菜畑は見えるが、四阿山は雪雲の中。
     
A上信国境の浅間連山も雪雲の中。 A朝方は東側が心地いい。 Aヤキソバパンと 帰路、湿原付近の景色。
       
休暇村に戻る。 駐車場から見る村上山。 B駐車場はゆったりしており利用しやすい。




 前週は、COVID−19の影響もあり離山でのお散歩程度となった。ほとんど残雪は無くなっており、厳冬期でありながら雪遊びの場所ではなくなっていた。迷犬はもっと雪のある場所で遊びたかったようで、今週はごっそりある場所をと上信国境の2000m級を選んだ。天気予報は晴れのようで、陽射しの下で存分に雪と戯れられると予想していた。

 

 3:15家を出る。軽井沢はマイナス8で、いつものように浅間サンラインを伝い、東御市の別府から地蔵峠に上がって行く。峠に近づくに連れ降雪が増し、外気温はマイナス11となった。峠を越えて鹿沢へと下って行く。新鹿沢まで降り、目的の嬬恋農場側に進むのだが、伝いたかった道は冬季封鎖中だった。歩けば行けるのだが、マイナス11での長距離は、迷犬の肉球が耐えられるのか気になった。迷った時は突っ込んで行くこれまでであるが、”もう少し暖かくなってから”と中止とした。

 

 この付近は、前年度に棧敷山と小棧敷山に登った。この時に、グリーンシーズンはダニの大量発生があることを知った。雪のある時期なら不安要素は無く、今回は村上山に転進することにした。入山口は休暇村なので、再び伝ってきた道を戻って行く。村上山に登るのは22年ぶり、よって休暇村を訪れるのも22年ぶりと言うことになる。

 

 休暇村に着くと、この時期にしても利用者が多いので驚いた。日曜日ならまだしも、金曜土曜での泊り客であり、休暇村人気を目の当たりにする。停めてある全ての車は雪を乗せ凍てつき、ワイパーは全て積雪対策で上げてあった。夜明けまでしばし待つのだが、その間にポツリポツリと客室の照明が点灯されてゆくのが楽しく見られた。朝風呂にでも行くのだろう。嬬恋村の夜明け時間は6時50分だった。1時間ほど待たねばならないのだが、待つのが嫌いな性質なので、少しして準備を開始した。スノーシューとアルミワカンを持ち込んだが、新雪は薄いのでワカンを選択した。

 

 6:28出発。駐車場からは緩いスロープを使い、階段路を右に見下ろしながら進んで行く。そして登山口標柱が立っている。経路の各分岐点にはしっかりとした道標があるので間違いようがない。ただし、山中には昔からの山道が幾重にも切られており現存している。嬬恋村においての里山なので、道標が無かったら迷うだろう。今回、嬬恋村観光協会に問い合わせをした。観光協会のトレッキング地図に読める、「雲」のようなモニャモニャした表記は、古くからの山道だそうだ。

 

 小屋を右に見送ったら左折してゆく。大岩を巻き上げる場所に来て22年前を思い出した。”そうだった、こんな岩があり柵があった”と懐かしむ。斥候の迷犬は楽しそうに駆けては止り飼い主を待つ。寂しがり屋のくせに雪の上を駆けたいからであった。ここは直線的な登路が多く見通しがいい。それはいいとして、厚手のウールの手袋をしてきたものの、指先がジンジンと痺れる。体を動かしての血流より、寒さが勝っているようだった。東進する先に来光が見える。その右の上信国境は雪雲の中なので、強い光ではなくオレンジ色ではあるが淡い光であった。

 

尾根に乗り上げ北進に変わる。少し勾配が強くなると、スノーシューのトレースは何処を伝っているのか見えなくなってしまった。脱いでツボ足で登っているようでもあった。そして1720m峰の東まで上がると、平坦地が広がり心地いい。今の時期、ここに湿地があるとは思えなかった。東屋は奇麗に使われているようで、22年前と同じ姿であった。最後の登り、迷犬を追いながら温度計を見ると、マイナス13を示していた。

 

村上山到着。周囲の高峰は全て雪雲の中になっていた。幸い北の高原野菜畑は良く見え、モノトーンな色合いではあるが俯瞰するのが楽しかった。東側に太陽があるので温かさを求めて東に寄るが、熱を得られるほどではなかった。お約束のヤキソバパンでの朝食。さすがのヤキソバパンは凍らずに美味しい。油分が多いからだろう。ジッとしているとどんどん熱を奪われてゆく感じで、再び指先がジンジンしだす。若い頃はこんなことは無かったが、これもまた老化のサインであろう。迷犬も足裏が冷たそうな仕草をしだしたので、慌てて下山に入る。室内犬なので、外飼いとは体勢が違うのだろう。先代は外飼いだったので、このくらいの外気温では何も問題は無かったと記憶している。

 

やや急ぎ足で、大股で降りて行く。斜度の強い場所は笹原の中の雪を使い踵を入れながら降りて行った。南進から西進に変わる場所は、その北側に谷筋があり、今なら休暇村への最短路であろうと思いつつ見下ろしていた。誰か上がってくるかもと、人工的な色を探すようにしていたが、見えるのは時折あるマーキングのリボンであった。そして指先のしびれが取れた頃に休暇村に降り立つ。

 

ワンボックスで到着した家族が二組あり、子供らが歓声を上げながら宿へと入って行った。こんなに早くにチェックインできるのか・・・まだ8時台。



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