曲岳 1642.4m 升形山 1650m 黒富士 1633m
鬼頬山 1516m 太刀岡山
1322
2003.10.05
曇り 単独 観音峠から太刀岡山側へ縦走 行動時間8H47M
@曲岳登山口6:42→(33M)→A曲岳7:15〜26→(26M)→B八丁峠7:52→(16M)→C枡形山8:08〜13→(9M)→D八丁峰8:22→(26M)→E黒富士8:48〜9:00→(45M)→F鬼頬山9:45〜50→(28M)→G越道峠10:18→(30M)→H太刀岡山10:48〜56→(27M)→I太刀岡山登山口11:23→(2M)→J駐車場11:25
@観音峠からの曲岳登山口。 | めまい岩 | A曲岳 | A曲岳三角点 |
B八丁峠 | C枡形山 | D八丁峰 | E黒富士 |
F鬼頬山 | 鬼頬山から太刀岡山への下降点。 | G越道峠 | H太刀岡山 |
太刀岡山三角点 | はさみ岩 | 大岩祠 | I太刀岡山登山口 |
下芦沢地区から見る太刀岡山。 | J登山者用駐車場 |
TAIさんが黒富士に出向いて来る連絡を受け、現地に向かった。韮崎インターの前を経由し深田公園の前を通ると、早朝なのに大型バスが2台止まっていた。さすが深田久弥さん終焉の地である。ホッチ峠を経て昇仙峡ラインに乗り、太刀岡山麓へ。するとTAIさんの車が前方にあった。太刀岡山駐車場に車を駐め、TAIさんの車に乗せていただき観音峠へ向かう。途中左側稜線に電波塔が見える。車道からそこへの巡視路があり、金ヶ岳への登山道も兼ねていた。観音峠は峠らしくなく、通過点のような感じで道は先に進んでいる。路肩に駐車し、TAIさんと共に出発となる。入り口には「熊に注意」と看板があるが、どうにも熊など居そうに無い。
最初からかなりの急登となる。この日は湿度が高く、サウナ状態で汗がほとばしる。途中数箇所危険な場所があるが、補助ロープが付けられ問題は無い。めまい岩を経てしばらく進むと、曲岳であった。展望はガスに閉ざされており、山頂部自体も切開かれておらず、雑木林の中にいる感じ。ここでトランシーバーを握ってから、東進して行く。急降下すると、気持ちの良い稜線歩きとなる。紅葉シーズンとなれば、かなり見栄えのする場所になるだろうと思えた。数回アップダウンをこなし八丁峠に到着。ここの道標には観音峠と大野山林道にも降りられるように書いてある。後者が使えるのなら黒富士までの最短ルートになるだろう。
八丁峠の先は少し不明瞭な場所がある。東側にも一つ峠があり、ここには道標は無い。踏み跡が前後左右に付いている。地図を確認すると、左(北)に見える高みが升形山と言うことになる。踏み跡を辿るが、意外にしっかりしている。イノシシの土抗の痕が辺り一面にされている。高度を上げて行くと、目の前に岩部が見え、そこが枡形山山頂であった。晴れていれば、良い景色が見えるのであろう場所であった。こんな場所で展望がないのは少し残念であった。来た道を戻り、先ほどの分岐から往路の向かい側の斜面の登る。ただし黒富士は分岐を左に行かねばならない。登り上げた所が八丁峰だった。何も標識も無く通過点のような感じ。今登ってきた方向には通行止めの木が置かれていたが、何の為だろうか。観音峠へ行くには別ルートがどこかに有るのか。ここから黒富士方面には道標がある。それに従い早足に先を急ぐ、すでに枡形山を端折ったTAIさんは到着しているようであった。やせた尾根を進んで行くと、その先に黒富士山頂が待っていた。
黒富士の山頂部は思いのほか狭く、富士方面は切り開かれていた。でも残念な事に全く視界は無い。山頂には一組のパーティーがおり、その方からチョコレートを戴いた。ちゃんとした山屋は糖分を持つのだな、と感心。TAIさんと記念写真を撮り山頂を後にする。八丁峰まで戻り、そこでTAIさんと別れる。道は少し不明瞭だが、次第に開けた道となる。こちらもイノシシが多いらしく、かなりの掘り返した痕がある。高度をどんどん下げ、いくつもの小ピークをポコポコと越して行く。そして高度計を見ながら鬼頬山を同定し、通過して行く。気にしていないと山頂とは感じない場所であった。この先で尾根道から右側に逸れる。そこには道標があるのだが、そのまま尾根道に従ってもいいようにも思えた。かなりの急勾配でしばらくはタイガーロープが張られ、それに従う。無ければやや判りずらい道となっていた。急下降が終わるとしばらくはなだらかな道を辿る。イノシシの為に完全に登山道が消えてしまっている箇所もあるので、よく地形を見なければいけないかも。そんな中を下って行くと、右側に林道が見えてくる。そこに近づくと階段が切られ、下りきるとそこが越道峠であった。峠の東側はかなり草ぼうぼうになっており、車の通過は難しいようだった。
さて太刀岡山に向かう。途中正面から女性二人が下ってきた。これから黒富士側に登って行くのか・・・。目の前に見えていたのはどうも北峰で、一応ここが太刀岡山の最高峰。ここからしばらく下った先が、山梨百名山の太刀岡山であった。三角点があり、その脇で単独の方が静かに休んでいた。ここからの下りもかなりの急勾配であった。途中大きな岩があるが、正しくカニのハサミのようであり、その名は「はさみ岩」。さらに高度を下げると大きな岩の基部に祠があった。ここは岩の壁面にも彫り物が見られる。九十九折りを繰り返し、目の前が竹藪になったら登山口も近い。
下芦沢地区内の民家脇の登山道は、雑草が覆い歩き辛い。なんとも不親切とも思えるが、住まいしている方が登山に興味が無ければこんなもんだろう。ここは、民家の石垣に登山口の標識が付けられていた。それにしてものんびりとした山村。亀沢川を渡り、車道を少し登ると駐車場に戻った。
TAIさんのおかげで面白いコース取りが出来た。一人での行動だったらこうはいかなかった。TAIさんに感謝。