白泰山 1793.9m 赤沢山 1818.9m
2004.6.27
曇りのち雨 単独 栃本側林道からピストン 行動時間:6H33M
@林道途中の入口6:06→(30M)→A一里観音6:36→(58M)→B白泰山への分岐7:34→(3M)→C白泰山7:47〜57→(49M)→D白泰山避難小屋8:46→(80M)→E赤沢山10:06〜17→(9M)→F洞窟入口10:26→(53M)→G白泰山避難小屋帰り11:19〜22→(14M)→H白泰山分岐帰り11:36→(63M)→I林道12:39
@林道途中で登山道が横断する場所から登りだす。林道の駐車スペースは充分ある。 | 最初の分岐 | A一里観音 | 珍しい東大の標識。 |
B白泰山への分岐。標識は熊に齧られている。 | B歯痕がしっかりと見えた。 | C白泰山山頂。 | C白泰山には珍しい事に2枚の達筆標識がある。こちらは古い方。 |
C2000年6月に付けられた新たな方。こちらが最高点に付いている。 | C白泰山の三角点。 | C白泰山の標柱は浦和北高校山岳部が建てた物だった。 | D白泰山避難小屋通過。 |
E赤沢山。昔の登山道が山頂を通る。現在は北側を通過している。 | Fこの標柱があったので周辺の洞窟を探したが見つけられず。ガスも濃くなった。 | G白泰山避難小屋再び。 | G小屋内部。小奇麗。 |
H白泰山への分岐帰り。 | 登山道には倒木が目立っていた。 | こんな倒木も。 | よく判らないポリバケツが埋められている場所もある。 |
一里観音東側の分岐帰り | I林道に出る。 | おまけ:林道途中のエキスパンドメタル構造のオブジェ。 | おまけ:栃本関所跡 |
家を4:00出立、現地には6:00到着した。途中140号から曲がる所を間違えて、かなり雁坂トンネルの方へ行ってしまった。栃本に行くには、140号のトイレなどがある駐車スペースの所からであった。林道に入り地図を見ながらチョンボコースを探す。道には標識が時折あるのだが、目的の登山道を示すものは何も無い。林道は途中で舗装路からダートになり、その先で登山道が林道を横切っていた。一応偵察に林道ドン突きまで行ってみたが、終点から上に行くような登山道は無く、先ほどの場所から上がる事にした。周辺にはガスがかかり視界が悪い中での出発となった。
初めは緩い勾配で上がってゆく。そして九十九折を経てトラバース道となる。そう言えばここは昔の峠道。そう思うとこの緩やかな勾配は頷ける。そして広場から来る道との分岐が始めにあり、その先に一里観音の分岐があった。地図を見るとここには水のマークがあるのだが、探し方が悪いのかそれらしい場所は見当たらなかった。あるのは観音様の前に鍋があり、その中に入っている水だけだった。登山道は倒木や折れた小枝でいっぱいであり、かなり注意して歩かないと足をとられてしまうほどであった。途中幹周りが1.5mほどの大木も折れていた。そこは登山道が寸断され先も見えない。倒木を起こした大風がいつの事なのか判らぬが、以降登山道整備がされていない事が判る。
スタートからほぼ1.5時間、白泰山分岐に到着。見ると標柱が無残にも熊にかじられ、ささくれ立った所には黒い体毛が残っていた。ここから南に駆け上がり白泰山山頂。浦和北高校の標柱と達筆標識があった。情報ではもう一つ達筆標識があるはずだが、この場所には見当たらない。そしてすぐ横のピークに足を運ぶと、間違いなくもう一つあった。三角点を前にしてしばし休憩。ガスがどんどん濃くなり周囲の湿気が増してきているのが判る。もうじき降りだすようだ。この先の赤沢山まで行かねばならないので、あまり猶予は無い。先を急ぐ。
稜線にある標識の所からあてずっぽうで進んでみたが、どうにも進路が読めず迷う。急がば回れで引き返す。20分ほどのロスタイム。やはり道があるところは道に従った方が早い。白泰山避難小屋は、往路は素通りし帰り内部探訪とする。完全に窓も塞がれた小屋で、本音は少し恐かったのである。覗き岩に駆け上がるも、ガスで高度感も何も無い。この先少し進路が判りずらいが、少し下降し再びトラバース道が続く。倒木をくぐる箇所は4回あった。弁慶岩の所は大岩が右側に見つつ通過、次にある岩ドヤはよく判らぬまま通過となった。さてこの先で鍾乳洞入口と書かれた標柱があった。この鍾乳洞は事前に情報を調べてなく、こんな場所にあるとはと驚いた。標柱を見て、さらに先に進んでゆく。
道があるのでどんどん伝って行くのだが、そろそろ赤沢山のはずだが一向に山頂を通る気配がない。地図がおかしい事はこの時には気がつかず、不思議でならなかった。かなり先に進んでいたが再び鍾乳洞入口まで戻り、南側に斜面を駆け上がる。稜線に上ると軽く踏み跡があり、それを高みに向け辿る。そして空が開け頂上に着くと、嬉しいことに三角点が出迎えてくれた。朽ちた標識も横たわり間違いなく赤沢山のピークである。祝杯のために持ち上げたジュースを飲み干す。円錐形の形のいいピークである。現在の登山道は北側をトラバースしているが、その昔はここを通過していたのだろう。いつの作業なのか、周囲の木が刈られた痕があった。既にガスが雨粒に変わってきた。全身濡れている状態でとても湿度が高い。20分ほどの滞在で山頂を後にする。北に下り再び鍾乳洞標柱の場所。洞穴を探しに右往左往してみたが、結局見つからず。この先は小屋までに少し登り返しがあり、白泰山分岐までにまた少し登る。なんと今日は歩きやすいのだろう。昔の峠道としては最高の出来栄えではないだろうか、などと思いながら足早に歩いてゆく。
小屋に再び到着し、今度はしっかり内部を探索。開けてみると予想以上に綺麗であるのに驚いた。ゴミ一つ無い。土間にはストーブがあり暖が取れる。外見と中身は違うとはこの事か、見た目以上に良い小屋であった。あとは惰性で降りるのみ。誰か登山者が居るかと思ったが、誰にも会わないままに林道に降り立った。
帰りに林道途中にあるエキスパンドメタル構造のテラスを見る。遠目ではクマ捕獲用の檻かと思ったのだが、実際は人間用の観覧台であった。さらに栃本関所も見学し、このエリアを後にする。
軌跡は、軌跡データを残していない時なので適当に書いてあります。