男岳  1623m    男女岳   1637.4m    横岳  1582.7m    

  
  2004.6.13  


   曇り    同行者あり   八合目小屋より   行動時間:2H41M


@8合目小屋4:01→(23M)→A片倉岳4:24→(25M)→B阿弥陀池4:49→(14M)→C男岳5:03〜08→(10M)→D阿弥陀池分岐5:18→(20M)→E男女岳5:38〜42→(9M)→F駒ヶ岳避難小屋5:51〜53→(10M)→G横岳6:03〜07→(8M)→H焼森6:15→(27M)→I8合目下山6:42


syadousyuuten.jpg  tozanguchi.jpg  sextukei.jpg  nyuutouyama.jpg 
@8合目駐車場前 @8合目小屋 雪渓のトラバース。しっかり道が切られている。 途中から振り返る。乳頭山が見える。
katakuradake.jpg  tozandoukaraortokdake.jpg  tazawako.jpg  amidaikebunki.jpg 
A片倉岳。山と言うよりは通過点。 途中から男岳。 田沢湖遠望 B阿弥陀池
otokodake.jpg  shiraneaoi.jpg  yukodakehenobunki.jpg  amidakoya.jpg 
C男岳。色んな標柱が林立する。 シラネアオイ D横岳下の分岐 駒ヶ岳避難小屋。ガスか濃くなってきた。
onamedake.jpg  ixtutouten.jpg  komagatahehinangoya.jpg  yokodakebunki2.jpg 
E男女岳 E男女岳一等三角点 F駒ヶ岳避難小屋 横岳分岐点
yokodakesancyou.jpg  yokodakesankaku.jpg  yakemori.jpg  gezan.jpg 
G横岳  G横岳三等三角点 H焼森 I8合目に下山 


 
 14:30家を出発し秋田駒ヶ岳を目指す。関越道を快調に飛ばし新潟空港インターで降りる。そして7号線を北上して行く。今日は時間には余裕があり、久しぶりにのんびりしたドライブであった。途中、山北町だったかの「栄助寿司」に入る。遅い時間でネタは少なかったが、さすがに日本海側、新鮮な美味しい寿司であった。腹を満たし再び下道をひた走る。下道でありながら高速道並みの速さで・・・。象潟、西目と過ぎ、本来はこの辺りから山手に入るのが速い方法なのだろうが、ナビに従い暫く北上し秋田市の街中へ入ってしまった。少し戻るようなコースになるので勿体ないような気がしたが、地図を見るとこのコースが一番早かったようにも見える。ここからは山道かと思ったが、意外や道幅はあり走りやすい。田沢湖を左に見ながら341号を進む。そして途中から標識に従い194号に入る。あとは一本道であった。問題は8合目登山口まで車が入るのかどうかと言う事。マイカー規制の時間帯が設定されているのかどうかも調べずに出向いているので、情けないがここに来て心配する有り様であった。

 
 さて現地に差し掛かった。ブースの前にバリケードがあるが道は開いていた。半信半疑で進入し、九十九折を登る。駒ヶ岳線と呼ばれるこの道は、けっこうに狭い。何を目的に設置したのか。もう少し広く道幅を取れば観光に役立つのに、すれ違いがやっとのようなこの道では登山者以外の人を呼ぶにはあまり・・・。どうであれ通れているのだから文句を言うわけにはいかない。感じとしては岩木山のスカイラインより九十九折はきついように感じた。深夜0:30駐車場到着。既に10台ほどあり、全てエンジンを切って寝静まっていた。少し寒かったのでエンジンをかけていたかったが、右へ倣えで我慢であった。途中で買ったビールを飲み、1時に就眠。

 
 3:00に目を覚ます。シュラフを積んで来なかったので寒くて寝ていられないのであった。カーテンを開け辺りを見ると深いガス。同乗の二人を起こし準備をする。外気温は5度、今日の同行者は二人とも喘息であり、この寒さは気を使う温度である。呼吸の音を聞きながら体調を把握する。4:00出発。
なだらかな歩きやすい道が続き、途中には雪渓のトラバースもある。振り返ると乳頭山の美しい容姿が見えていた。進む方向眼下には、大地の鏡のように田沢湖が見える。ガスが消えたり出たりで、かなり不安定な気象状況であった。片倉岳を経てその先でお花畑となり、管理された木道歩きとなった。左に男女岳、右に男岳の山容が近づく。木道の先には、ガスの中から阿弥陀池が浮き上がり、その先に駒ヶ岳避難小屋が見えた。

 阿弥陀池分岐。まずは男岳を目指す。木道に従い右へ行くと、すぐに露岩の道になり稜線に上がる。先の方に標柱の林立する高みが見え、そこが山頂だとすぐに判る。労せず男岳登頂。そしてほんの僅かな時間の滞在で来た道を戻る。北側に螺旋を巻いたような火口が見える。写真のチャンスだったのだが、横岳で撮れば良いと思い結局撮らずじまいとなった。この後火口を撮るチャンスは訪れず、後悔先に立たず。男岳には私らの他に一人二人と登ってくる人が居た。男女岳以外はあまり登山対象にされていないと思っていたが、思いのほか登られているようであった。

 阿弥陀池の周りの木道を歩いていると、池の小波の音が聞こえる程に風が強くなってきた。ここのところ台風一過に恵まれていない。今日もそうなのか・・・。分岐から一等点へ向けて歩き出す。よく整備された道は歩きやすい。ガスが濃く風も非常に強い。我慢の限界で雨具を着込む。登山道はかなり土が流れてしまっているようであるが、それをカバーするようにステップが造られていた。こちらも労せず山頂に着いた。標柱の文字を読むと「男目岳」と書いてある。事典や地図には「男女岳」と書いてあるが、行政の標識に「目」の字を使っていることを見ると、地元では「男目岳」と表記する事の方が多いのかも知れない。このあたりは後で調べなければならない。標柱の手前にはひっそりと一等点があった。その西側にケルンがあり、そこで同行者は風を凌いでいた。まともに吹き上げの風があり、ここもすぐさま下山。

 
 駒ヶ岳避難小屋まで降りる。中に入ってみると2階に先客がおり、邪魔になってはとそそくさと出てきた。少し登りになり、男岳からの登山道を右に見て進む。横岳山頂には三等点があり、東側にも道が下りていた。進むべき方向は西側に続く道。緩やかに辿って行くと横森と言うピークに着いた。ケルンと言い難い石積みに、白ペンキで「横森」の文字が書かれていた。ロープの導きに沿って下ると分岐。当初はここから乳頭山方面へ足を伸ばすはずであったが、意見が2対1で、やむなく駐車場を目指す事になった。確かにこの風の中では体力消耗が著しい。一人ならいいが同行者を連れては厳しい。下って行くと谷のような場所に出る。そこは殆どが雪渓で埋まっていた。ロープが流してあるので進むべき方向は判るが、これが無かったら判らなかったかもしれない。200名山であるから施してあるのだろうが、視界の無い中ではそれこそ命綱のようにも見えた。ステップを切りながら雪の壁を登り上げ、あとは下るのみ。

 下りながら右手に一筋の小さな谷がある。そこも雪で埋まり、快適そうで歩きたくなるような心境であった。5名ほどとすれ違い駐車場到着。すると一番バスが上がって来た。見ると数えるほどしか乗客が乗っていない。天候がこうではしょうがないのかも。急いで着替え、バスが下りるのにあわせて後を追う。道が狭いので露払いならぬ先導車になっていただいた。

 
 この後は乳頭温泉へ行く。色々湯宿があるが今日は蟹場温泉へ行く。道中かなりの路上駐車である。全て山菜採りだと言うから驚きである。見ると80歳は超えていようかと思われる老人も籠を背負って山に入って行っている。年間を通しての一大イベントのようである。蟹場温泉は入浴客を9:00から受け入れる。少しフライングで到着したので、我々もネマガリタケを採ることにした。既に採られた後ではあるが、よく見るとまだ沢山残っている。適当に30本ほど採り下山した。ちょうど入浴にも良い時間で館内に入る。500円。まずは露天風呂に行くのだが、50mほど歩かされる。混浴で既に7名が入られていた。源泉が53.6度でありかなり熱い。必然的に湯入れ口から遠いところに入る。無色透明の湯。これは予想外だった。この付近の湯は全て乳白色だと思っていたのだった。ゆっくりと体を沈め乳頭温泉を堪能。乳頭温泉からの道中には、ババヘラと呼ばれるアイスを売るおばちゃんが沢山見える。折角なので購入してみる。薄味でありさっぱりとしたアイスで、土佐のアイスクリンとよく似ているように思った。

 
 7号線まで出るのにはしたたかかかった。そして2時間ほど要し海岸線を南下する。
村上市まで戻ったところで再び「栄助寿司」に寄る。客は誰も居なかったが、従業員からは威勢の良い声がかかった。ここも美味い。今回の旅では、栄助寿司の名が上がった。新潟に入りバイパスで渋滞。バイパスなので流れると思ったのだが、教訓として問答無用に早めに高速に乗るほうが利口のようだ。家に着いたのは20:00。登った時間はほんの少し、殆どドライブのような旅であった。


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