南岳  1390m    鬼ヶ面山   1465.1m    北岳  1470m    狢沢カッチ  1452m  

  前岳     1568m    浅草岳    1585.5m

 
  2004.6.19  


   曇り時々晴れ    同行者あり   六十里越から入山し中先尾根を下る   行動時間:9H10M


田子倉駅5:50→(10M)→@六十里越登山口6:00〜06→(15M)→A巡視路分岐6:21→(54M)→B電波中継所7:15→(61M)→C南岳8:16〜22→(33M)→D鬼ヶ面山8:55〜9:05→(24M)→E北岳9:29〜32→(33M)→F狢沢カッチ10:05〜23→(38M)→G前岳分岐標柱11:01〜13→(4M)→H前岳11:17〜24→(22M)→I浅草岳11:46〜13:01→(45M)→J鬼ヶ面眺め13:46→(35M)→K水場14:21〜26→(27M)→L田子倉登山口14:53→(7M)→M田子倉駅15:00


rokujyuuri.jpg  bunki.jpg  parabora.jpg  minamidake.jpg 
@六十里越登山口。 A巡視路分岐 B電波中継所のパラボラ。広い休憩スペースあり。 C南岳
minamidakekaraasakusa.jpg  himesayuri.jpg  hinesayurigunsei.jpg  onigatura.jpg 
C南岳から浅草岳 ヒメサユリ 登山道脇のヒメサユリの群落。 D鬼ヶ面山
onigaturasankaku.jpg  kitadakeh.jpg  kitadakekara.jpg  mujinasawatemaekara.jpg 
D鬼ヶ面山三角点 E北岳山頂 E北岳から狢沢カッチ側 狢沢カッチ手前から振り返る。尾根にガスが上ってきている。
mujinasawakarakitadake.jpg  mujinasawakaraasakusa.jpg  taxtupitu.jpg  maedakebunki.jpg 
F狢沢カッチから北岳側。 F狢沢カッチから浅草岳側。 F狢沢カッチの達筆標識。 G前岳脇のルート上の分岐標柱。
maedakesextukei.jpg  maedake.jpg  kyabu.jpg  sextukeigoshiniasakusa.jpg 
G分岐から狢沢カッチ側。  H前岳山頂は、樹木の密生した場所。敗残兵が居た。 前岳山頂から戻る途中の様子。 残雪の上から浅草岳。 
sextukeih.jpg  sextukeik.jpg  asakusadake.jpg  asakusasankaku.jpg 
ダブルストックでラッセル車の如く登ってくる。  外気と残雪との温度差で視界が・・・。  I浅草岳山頂。ハイカーで賑わっていた。  I一等三角点 
denpitu.jpg  gezankaishi.jpg  tenbousyokara.jpg  onigaturanagame.jpg 
I珍しい「電筆標識」  I浅草岳から田子倉湖  展望所から鬼ヶ面山側  J鬼ヶ面眺め 
hurikaeru.jpg  mizuba.jpg  bunabayashi.jpg  ookubosawa.jpg 
途中から浅草岳を振り返る  K水場。両名とも疲れが・・。  見事なブナ林  大久保沢通過 
hashi.jpg  gezanguchi.jpg  gezanguchi2.jpg  eki.jpg 
よく管理された橋  Lにこやかに下山  Lこの人もニコニコ  M田子倉駅に到着 


 

 今回は気の知れた仲間とのパーティー山行であった。深夜1時に家を出て集合場所の田子倉駅には4時に到着。高速を使ったが予想以上に長い道のりであった。途中のスノーシェルター群には工事箇所が多く、信号機が沢山設置されていた。1時間ほど仮眠を取り、5時の出発予定であったが、それに向けてA氏がなかなか起き出さない。そして出発時間の5時ごろ車から出てきたが、かなり調子が悪いようだ。吐いている場面もあり、ここはA氏の状況如何で中止も・・・。それでも無理をして用意をしだし、みな私の車に乗って六十里越トンネルに向かった。何度も信号機に止められながら六十里トンネルの駐車場に到着すると、既に1台の車があり先にスタートしているようであった。

 登山口からスタートする。巡視路を兼ねているので整備はしっかりしている。分岐が多く迷いやすいが、丸看板に書かれた案内に従いルートを選ぶ。スタート時はガスの中だったが、少しづつ高度を上げると青空も見えてきていた。立派なブナ林の中をゆっくりと上がってゆく。

 電波中継所のパラボラアンテナ施設。広く駆り払われた所の端にその建物があった。幼木が植林されている所もあり、ここも管理が行き届いている。ここからは水平道がしばらく続き、左右の景色がすばらしい。岩肌にピンクの花が見える。これがこの山域で有名なヒメサユリである。群落とまではいかぬが点在している。以前、朝日山系でキスゲと一緒に見たのが初めてだが、何度見ても美しい。

 南岳
。登山口からおおよそ2時間経過、まずまずの予定通りのコースタイムである。しかし高度計を見ると標高がおかしい、エアリアでは手前の肩の部分の標高になっているが、事典では忠実に最高点をとっており、少し高度差がある。事前に聞いていた情報では、この先に崩落箇所があるらしい。慎重に行くが、これと言って危険箇所は無かった。個々の判断の違いと思った。確かに右側は切れたっており危険箇所ではあるが、騒ぐ事は皆無。

 その先、鬼ヶ面山はすぐであった。三角点と標柱、それと山名を書いた板切れが地面に落ちていた。しばらく休憩とした。調子が悪かったA氏もだいぶ本調子になってきた。登山道を見下ろすと新ハイキングの大パーティーが後からやってきていた。ちょうど登山口を出発時にバスが到着したのが判っていたので、来る事は判っていたのだが、やはり人数が多いと逃げたくなる。グレープフルーツをほおばり先を急ぐ。やせ尾根の両側にはヒメサユリが多い。歩いてゆくと右側に自然に出来た小さな岩屋があった。ここから少し登り上げ、北岳のピークは登山道から少し逸れた藪の中であった。

 北岳から見ると、目指す浅草岳まではいくつものアップダウンがある。軽い食事を取り展望を楽しむ。そうこうしていても後から追い上げてくる。やり過ごすか逃げるかであるが、先を行く事にした。恐竜の背中のようなごつごつとした尾根が続く。高度計を見ながら進んでここだろうと思ったピークは間違いであり、その先の顕著なピークが貉沢カッチであった。ここには低木しかないのだが、そこに達筆標識が付けられていた。いつもの目ねじは使えず細引きで縛られたものであった。木が細い事や、豪雪地帯と言う事もあり、いつまで残っている事か、場所が場所だけにこの状態だと短命かもしれない。ここからはキレットを経て登り返しがある。結構に急登でそれでもワンピッチを決め込む。

 前岳分岐。雪渓が付近に残り少し涼しさがある。O氏と共に到着したが、A氏が遅れていたので少し待つ事になる。浅草岳へのメインストリートが浅草山荘の方から上がっていてきる為、多くのハイカーが目の前を通っていた。浅草岳の人気の様子がよく判る。A氏が来たのを見て前岳の藪に入る。5
分くらい漕いで山頂へ到着。付近は1500mmほどの高さの植生であり、なんとか有視界で薮漕ぎが出来た。下りは雪渓側にずれ、薮から逃げながら分岐に戻る。3人揃い浅草岳に向けての最後のフィナーレ。雪渓の上は冷気の靄が白く上って独特の雰囲気がある。山頂が近くなると、木道が造られ休憩用にも木が敷かれており、そこにタイガーロープで動ける範囲が決められていた。

 浅草岳山頂には立派な一等点が待っていた。多くのハイカーが居るので、少しずれた所で休憩とした。ビールを空け登頂を祝う。至福の時である。このあと恒例のテロップも登場する。A氏の何十何回目かの生誕記念山行でもあるのだった。1
時間ほど山頂を楽しみ、下山となる。中先尾根側は急な場所が多く、至るところにロープが流してあった。下りはいつも爪が痛くなるのだが、この日も同じであった。靴が悪いのか。

 剣が峰の展望台まで一気に下った。そこからは目の前に鬼ヶ面山のゴツゴツとした山並みが広がる。険しい谷には雪が残り、荒々しい様子を醸し出していた。15分ほど休憩し下山。だんだんと勾配も緩やかになり歩きやすくなる。天気の方も変化が多く、今にも泣き出しそうな時もあればカラッと好天にもなる。

 大久保沢の水場。あまり流量が無いが、それでも手や顔を洗い涼を得る。火照った体にはクールダウンになり気持ちが良い。この辺りのブナ林は見応えがある。思わずカメラを構えたくなるような、そんな自然の造形美であった。広い登山道をのんびりと降りる。だんだん沢を跨ぐ箇所も増え、2度ほど工事用の足場で作られた簡易橋を渡る所もあった。

 下山口到着。カメラを構えて待っていると、両氏ともに満面の笑みで下って来ていた。田子倉駅に戻り今日の山行を終える。朝方はどうなるかと心配したが、終わりよければ全て良し。すぐさまO氏の車で六十里越まで送ってもらう。
このあと、皆で洞窟温泉に行き、本日の反省会となった。

chizu1.jpg

chizu2.jpg 

                                 戻る