奥西山  1616.3m      堂津岳   1926.6m     中西山  1740.8m   


  奥東山    1830m      東山     1849m    
 
  
 2004.4.30  


   晴れ    単独   残雪    奥裾花観光センター前から   行動時間:12H


N駐車場3:07→(42M)→@中西山ルートに乗る3:49→(31M※迷う)→A一度湿地入口にに戻る4:20→(66M)→B尾根に乗る5:26→(40M)→C奥西山6:06〜10→(90M)→D堂津岳7:40〜8:01→(62M)→E奥西山再び9:03→(66M)→F中西山10:09〜14→(51M)→G奥東山11:05〜11→(56M)→H東山12:07〜28→(59M)→I奥東山帰り13:27→(32M)→J中西山帰り13:59→(12M)→Kコル14:11→(27M)→L散策路に乗る14:38→(3M)→M休憩舎前14:41→(26M)→N駐車場15:07


sakusakurotocyuu1.jpg  sansakurotocyu2.jpg  tozanguchini.jpg  tocyuuno.jpg 
@中西山・東山の夏道標識。 中西山との分岐。中西山側はタイガーロープで塞がれていた。 A地形や進行方向が判らなくなり、一度戻る。 途中にあった古い登山道標識。
syamenkaradoutu.jpg  syamennoyousu.jpg  ryousen.jpg  ryousenyuki.jpg 
尾根への斜面途中から望む堂津岳。 尾根に向けて締まった残雪を登って行く。 B尾根に上った場所から堂津岳側を望む。 尾根雪はしっかり締まり歩き易い。
okunishi.jpg  okunishitogakushi.jpg  doutusextupi.jpg  doutukarakita.jpg 
C奥西山 C奥西山から戸隠方面。 堂津岳直下。 D堂津岳山頂から北側。
doutukaraamakazari.jpg  dourukarahakuba.jpg  doutukaratakatuma.jpg  cvp.jpg 
D堂津岳から雨飾山。 D堂津岳から白馬側。 D堂津岳から高妻山。 堂津岳直下を下山中、CVP氏とスライドする。
okunishikaradoutu.jpg  koru1.jpg  nakanishiyama.jpg  nakanishikaradoutu.jpg 
E奥西山から堂津岳を振り返る。 登り上げた場所を再び通過。 F中西山。 F中西山から堂津岳側。
nakanishikaraokuhigashi.jpg  okuhigashi.jpg  sekicyuu.jpg  higashiyamakaraokuhigashi.jpg 
F中西山から東山側。  G奥東山から東山。  G奥東山の石柱。 H東山から奥東山。
higashiyamakaraminami.jpg  higashiyamakaratogakushi.jpg  higashiyamakarahakuba.jpg  okuhigashikaeri.jpg 
H東山から南側。  H東山から戸隠方面。 H東山から白馬方面。 I奥東山帰り。
okuhigashikitagawa.jpg  nakanishiyamakaeri.jpg  koru2.jpg  sansakurokaeri.jpg 
奥東山の北側からの谷。伝えそうだが、尾根を戻って行く。 J中西山帰り。  K尾根からの下降点。 L散策路に乗る。
kyuukeisyamae.jpg  cyuusyajyou.jpg     
M休憩舎前。ミズバショウの散策者もちらほら。 N駐車場に戻る。  


 

 家を23:30出発。上信越道を更埴まで乗り、山道の最短ルートを通り現地へ入る。奥裾花観光センター前の駐車料金所は、まだ早朝でありフリーパス。車列に沿って車を駐車し、しばし仮眠。1時間ほど体を休め、2:30に目を覚ます。と言っても何分かおきに目を覚ましていたので、ぐっすりと寝ていたわけではない。

 

 装備を固め3:07歩き出す。ゲートの脇をすり抜け車道をズンスン進んでゆく。40分ほどでトイレと休憩舎がある場所に来た。地形図から予想を立てて破線側に進むと、途中に東山への登山道を示す標識があり、不安も無く伝うように進んでみた。しかしすぐに不明瞭となり夏道の存在は判らない。だだっ広い雪の上はけっこう起伏があり、そこをヘッドライトを頼りに進むが、結局少し迷った感じとなり先ほどのトイレまで再び戻る。40分ほどロスタイムしてしまった。間違えると焦り出すもの、こんな時こそのんびり構えたい。

 

 仕切りなおしで休憩舎前をスタート。特に案内標識は無いが、良く見ると雪の上にトレースが続いていた。少し伝うが途中でそれも判らなくなり適当に進む。先ほどの二の舞だが、今回は違う。明るくなったので周囲も良く見え、今度は自分の位置が良く判った。進んでゆくと細い2本の滝のある場所に当たり、そこを左にして巻き込むように上がって行く。だんだん雪が堅くなってきたので途中でアイゼンを装着する。そして休憩舎前から50分ほど登り上げ、尾根に乗り上げた。ここから堂津岳はしっかり見えている。そして足許から先に雪の乗った稜線がづっと続いていた。

 奥西山の先は尾根が二又に分かれ、その左側を進む。少し地形が広くなるので視界不良の場合は要注意である。その先は尾根は狭まり、今度は傾斜が増してくる。場所によっては雪が切れ笹薮も出てきた。現在は廃道であるが、以前夏道があったという名残なのであろうが、微かに踏み跡がある。少し伝ってみるがとても歩きにくい。よって残雪を拾い東側寄りに進んで行く。尾根上に有る聞いていたギョウジャニンニクは、さほど目に入らなかった。遠くに有った堂津岳がだんだんと目の前に迫って来る。そして直下になり、大きな雪庇が東側に成長していた。それを避けるように少し西側に巻き込むように上がって行く。

 堂津岳山頂到着。白く広い山頂で、北側を見ると目の前に登山意欲をそそるような顕著な峰も見える。“オヤッ”と思って地形図を見ると、堂津岳は間違いなく現在地になっており、北進はここを最終地点とした。360度のパノラマである。妙高、火打、雨飾、戸隠、白馬と、どこを見てもすばらしい。この高みを踏めた事に満足する。すぐにトランシーバーを点けると、妙高の黒沢岳に居るMLQ氏と繋がった。おそらくここから有視界の山であろうが、残念ながら同定は出来なかった。まだ先は長い、20分ほど山頂を楽しみ下山となる。

 下りだすと途中の雪の切れた所でCVP氏とすれ違う。氏とは初めてお会いするのだが、その場所がこんな所とは、なんとも嬉しい気持ちになる。軽く会話を交わし、お互いの健闘をたたえ背を向ける。再び奥西山を踏み、その先の尾根上のコルに到達。ここは下から登り上げて来た場所であった。さてここから今日の第2部が始まる。急な勾配の尾根を南に進む。途中に5人のパーティーが居り、話を聞くと藪が出ていて途中で諦めて戻って来たとの事。東山側は夏道があるはずであり、残雪期に藪で引き返すとは如何に・・・。よく判らぬまま先に進む。

 中西山到着。雪の上に15センチほど標柱が顔を出していた。ここからいったん大きく高度を下げる。向かうにあたり嫌な高低差なのであった。途中の尾根はナイフリッジとなり慎重に足を出す。所々雪は切れているが、大半は雪の上を歩く事が出来た。奥東山の北面は切れ立っており、急峻の場所にはタイガーロープが施してあった。それを利用させていただき這い上がると奥東山山頂。とても狭い山頂で3人ほどしか居られないように見えた。ここからさらにアップダウンが続く。堂津岳を後にしてこちらを先に来た方が、全行程が楽なのではないかと思うほどであった。

 アップダウンを3つほどこなし、最後はダラッと登り、東山山頂到着。山頂は雪が吹き溜まり、かまぼこ型に盛り上がっていた。その上にドッカリと腰を下ろし大休止。ここからの眺望も言葉に出ないほどにすばらしい。周囲の同定をと思って懐を探ると、ドキッ!ここで地図を無くした事に気がついた。無くしたのはエアリアの方で、地理院の方は幸いにも懐にあった。判る範囲で、周囲の山々を同定してカメラに収めてゆく。帰りは奥東山の登りがきつそうなので、途中から降りられないかどうかも目で探っていた。

 下山。奥東山側への2峰目の下りで、堂津側で行き会った方と再び出会う。そう若くは無い方だが、かなり力のある方に見えた。アイゼンも着けずにカツガツと歩いて来ていた。この方も私同様に適当な場所から東側へ降りてしまおうかと悩んでいるらしかった。奥東山を再び通過し、ここでも東に続く尾根を降りようかと探っていた。がしかしかなり急で諦める。タイガーロープでコルまで降り、そこからの谷を降りようとしたが、ここも勾配がきつく無理。やはり危険を冒すより、来た道を戻った方が早いだろうと尾根を進んだ。判断は正解で、そんなに負担にならずに中西山に着いた。ここまで来ればあとは殆ど登り返しは無い。

 尾根上はかなり腐りだしてきている。つぼ足回数が増える頃に下降点到着。下を見るとトレースは皆薄くなり、気温の高さが判る、微かなトレースを追いながら下る。結局そのトレースも見失い、勢い良く降り過ぎた為に方向も判らなくなってしまった。周囲を見ても現在地が地図から読み取れない。適当に進むと、途中で小川を渡るところで雪が切れ水没。しっかりと半身濡れてしまう。これが登りなら目も当てられないが、下りなので問題なし。ビショビショになって、トイレのある所へ出てきた。あとは車道を闊歩しながら駐車場を目指す。

 奥裾花の湿地は観光客で賑わっていた。濡れたズボンをタプタプ言わせながら林道を闊歩してゆく。この林道は、下の駐車場からピストン運行しているようで、バスが頻繁に往来していた。その様子を時計で確認していると、30分おきに出ているようであった。そして駐車場到着。今日はちょうど12時間の行動時間であった。車に乗り込み林道を戻ってゆくと、東山の所で出会ったハイカーが歩き上げて来た。どうやら直接下ったようであった。やはり力のある人で間違いないだろう。帰路は長野まで国道で出て、長野インターから高速で戻った。

 家には17:30に到着。

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