ギボシ 2700m 権現岳 2715m 奥三ッ頭 2590m 三ッ頭 2580m
2004.4.24
晴れ 単独 観音平口から時計回りで周回 行動時間:9H42M
@観音平口5:52→(48M)→A富士見平6:40→(24M)→B展望台7:04→(24M)→C雲海展望台7:28→(37M)→D押手川分岐8:05→(83M)→E青年小屋9:18→(69M)→Fギボシ10:27〜41→(8M)→G権現小屋10:49〜54→(28M)→H旭岳11:22〜44→(27M)→I権現岳12:11→(18M)→・奥三ッ頭12:29〜31→(20M)→J三ッ頭12:51〜13:01→(6M)→K下降点分岐13:07→(35M)→L木戸口公園13:42→(13M)→Mヘリポート13:55→(41M)→N水場分岐14:36→(14M)→O八ヶ岳神社14:50→(22M)→P三ツ頭登山口15:12→(22M)→Q観音平口15:34
@観音平口ゲート。 | A富士見平から富士山。 | A富士見平から南アルプス。 | 富士見平先の登山口(取付き)。 |
B屏風山北側展望台。 | C雲海展望台。 | D押手川分岐。 | E青年小屋。 |
狼煙場から見る権現岳。 | 西ギボシ | ギボシの西面。 | 西ギボシからギボシ。 |
ギボシ手前から振り返る。 | Fギボシ山頂。 | Fギボシから編笠山。 | Fギボシから赤岳。 |
G権現小屋。小屋主が雪掻きをしている。開設準備中。 | 長い梯子を下って行く。 | H旭岳山頂。 | H旭岳から権現側。 |
H旭岳からギボシ。 | H旭岳から赤岳。 | 再び長い階段を上る。 | I権現分岐から権現岳。 |
J三ッ頭 | K三ッ頭下分岐 | 尾根途中から編笠山。 | L木戸口 |
Mヘリポートから見る南アルプス。 | N延命水への分岐。 | 観音平への分岐箇所。 | O八ヶ岳神社。 |
林道に降り立った場所。 | P三ッ頭登山口ゲート。 | Q観音平口まで戻る。 |
当初は北陸に行く予定であったが、それを諦め今回は八ヶ岳に入った。上の方は一度踏んでいるのだが、未踏の尾根を繋げてみようと、観音平からの周回を予定してみた。
少しスロースタートで家を出て、夜がしっかり明け切った頃、現地入りとなった。残念な事にゲートはまだ閉じられていた。旧有料道路を挟んだ向かい側の道路余地に車を入れる。この道は昔料金所ブースがあった時の、密かな迂回路でもあった。
ゲートを脇から抜けて緩やかに車道を登って行く。暫くすると牧場施設が左右に見え、九十九折を経て富士見平に到着する。振り返ると見事な富士山が見えていた。それにも増して南アルプスの山々が美しい。ここまでに50分も費やしてしまった。観音平までもうすぐだが、ここから登った事が無く、富士見平口から入山。
山道に入るとすぐに休憩台があり展望を楽しめる。途中、展望台、雲海の目印ポイントがある。雲海では観音平からの登山道が合流する。この先は既に2度歩いているので目を瞑っていても歩けそうな場所であった。今日の天気は晴れなのだがとても寒い。手持ちの温度計はマイナス10度を指していた。車の軽油が凍らないか、少し気になったりもする。そして押手川の分岐到着。予定したおおよそコースタイム通りの歩行時間である。現地にある看板から、ここから水が湧き出ていると言うのだが、どこから出ているのかはっきりしない。確かに雪の下から流れの音がするのだが、大本はどこなのか。ここからは編笠山は割愛して、東側のルートを進んで行く。
トラバース道に入り、ツルツルの登山道に難儀する。しかしアイゼンを着けるほどでもなく、慎重に足を運ぶ。上にあがるに従い当然のように雪の量が増してくる。ツルツルザクザクと足を上げてゆく。目の前が開けると青年小屋到着。二階の窓に干し物が見えるが中には誰も居ないようであった。そのまま通過。さてこの先は、初めて歩く道である。以前には雪の中を突っ込んで、あまりのラッセルでやむなく敗退した事があった。その時のコース取りは間違っていなく、樹木を切り開いた間を登って行った。
のろし場通過をすると、すぐに西ギボシの高みがあった。ここからギボシを見ると完全な岩山である。その西側の谷は鋭くきれ落ちている。登山道は一部ナイフリッジになっており注意が必要であった。そしてギボシであるが、登山道は山頂の東を通過している。途中から這い上がり登頂。山頂には3体の成田山と書かれた石碑があった。展望は良く南アルプスもきれいに見える。権現小屋を見ると、せっせと雪かき作業をしている人が居た。慎重に東側のナイフリッジを下り権現小屋へ。小屋の開設準備をしている青年と話すと、本日上がってきた様子であった。確かここは無人小屋だったはずだが、様子は判らない。北側の雪を屋根の上に放り上げていた。
小屋の北側にトイレがあり、その横を通り権現へ向かう。登り上げると分岐があり、ここから赤岳に向けて下降をする。すぐに長い梯子がある。こんなに長いのは初めてで、恐怖感が伴う。下に降りたら、鎖につかまりながら進み鞍部へ。そこから今度は登り上げる。雪の状態が不安定な所もあり慎重に足を運ばねばならなかった。
旭岳山頂。アルミ製の標識(遭難碑)があった。赤岳は指呼の距離で、阿弥陀岳と並び絶景である。赤城山に居るHFX、VAJ両名と交信し戻る。梯子の下りはいやらしかったが、逆に登りは楽であった。再び権現分岐を通過して行く。小屋の方を見ると、相変わらずせっせと雪かきをしていた。三ッ頭方向に進むと、途中に奥三ッ頭がある。ここはエアリアには記名していないので、気にしていない限り通常は通過点であろう。奥三ッ頭周辺の下降は垂直の壁があり、そこの通過は、南側に少し降り、そこから藪の中を北にトラバースした。危険箇所はここだけであった。実はボーッとしていて、目指していたはずの私も奥三ッ頭を通過してしまってから気がつく。ここはMLQの法則を利用させてもらった。
三ッ頭到着。少々休憩を入れ、この先の下降点を南に下る。尾根形状が広いのか、真っ直ぐには道が降りていない。感じとしてやや東側に降りるような感じである。少し不安感を持つが、それでも標識が随所に現れるので間違いはないようである。大半で道が尾根をはずしているのである。
木戸口は顕著なピークになっているが、公園と書いてあるのが判らない所である。さらにこの先にヘリポートとされる広場があるのだが、本当にヘリポートとして使えるのかと疑ってしまうような場所である。次に水場分岐。そこには注意書きで、獣の水場になっているとの事が書いてあった。この辺りから道は緩やかになり歩きやすい。木で出来た社を予想していた八ヶ岳神社は、完全にその予想を外し、大岩の上に小さな祠が乗っているものであった。この場所から西に進んで観音平方面へ行く事も出来るが、登り返しがあるのでこのまま車道を目指し南へ進む。
鍵掛松を見ると、その先で林道に出る。ここには「権現岳登山口」と書かれている。このまま車道を下り高原ラインに出る。山腹を快走する車の風に煽られるように西進し観音平ゲートに向かう。この道路は自転車道用に路肩に歩道もあるので、歩き易い道とも言えよう。車通りがあるので、予定の中では嫌な通過点であったが、20分強の時間で観音平口に戻ることが出来た。なかなか楽しいバラエティーに富んだ周回コースであった。楽しむに、時期も良かったのかもしれない。展望も良く、それによる満足感もあった。