飯森山 2116m
2004.4.18
快晴 単独 瑞牆山荘から 行動時間:5H22M
@瑞牆山荘前駐車場より7:36→(30M)→A富士見平小屋8:06→(49M)→B飯森山8:55〜9:14→(51M)→C大日岩10:05〜36→(34M)→D大日小屋11:10〜20→(26M)→E鷹見岩11:46〜53→(37M)→F富士見平小屋帰り12:30→(28M)→Gゲート12:58
@瑞牆山荘東側駐車場 | A富士見平小屋。 | B飯森山。達筆標識がかかる。 | 飯森山から登山道に戻る。西側を見ている。 |
大日小屋通過。 | 大日岩直下。雪が残る。 | C大日岩から瑞牆山。 | C頂部北側の様子。 |
C大日岩から小川山。 | D大日小屋帰り。 | D水場へ。 | 鷹見岩への分岐。 |
E鷹見岩。 | E鷹見岩から飯森山。 | E鷹見岩から大日岩側。 | E鷹見岩から金峰山。 |
E鷹見岩から南側。奥は南アルプス。 | 分岐再び。 | 登山道から飯森山へ取付いた場所。 | F富士見平小屋帰り。 |
登山道から林道に降り立つ。 | G駐車場前ゲート到着。帰りは林道を伝う。 |
前夜24:00を回っても行く山が決まらなかった。残雪期でもあり雪山とも思ったが、結局探し疲れてここになった。決まった時は、既に1:00になっていた。
5:00に家を出て、現地には7:20分到着。信州峠を越え快適なドライブだった。ちょうどこの日は佐久市競歩大会をやっており、朝早くからピンクの帽子を被ったランナーたちが歩道を歩いていた。野辺山手前、道中によく寄る牛丼屋(コンビニ)は、そのランナーたちで大賑わいであった。
現地到着。久しく来ていなかったのだが、大きな駐車場が出来ており、そこにゆったりと車を突っ込む。そして7:36スタートとなる。先の方には瑞牆山に上がるであろうパーティーがスタートしだしていた。談笑が絶えない楽しそうなパーティーを横目に追い抜いてゆく。久しぶりのここの登山道は、以前よりかなり掘り込まれていた。百名山の悪影響だろう。2パーティーを追い越し富士見平小屋到着。遠望すると薄っすらとした春霞の先に甲斐駒が見えていた。休憩無しで金峰山の方向へ進む。こちらの登山道に入ると先ほどの賑やかさから一転して静山山行となる。しばらく行くとご夫婦がのんびりと歩いていた。静かに追い越し、地図を見ながら適当な場所から左側斜面に入る。そこにはやや大きな枯れ木と3段ほどのケルンがあった。北に向かって歩きやすい所を狙って登ってゆく。簡単にと思ったが、思いのほか距離があった。倒木などはあまり無いが周囲は苔むしており、まるでそこは「宮崎駿」の世界であった。
8:55飯盛山山頂到着。どこかに標識があるだろうと探したら、あった。それは嬉しい「達筆標識」であった。ここから東に進む。最近は色々なトラブルが起きているので、しっかりコンパスをあわせて進んで行く。お世辞にも歩きやすいとは言えない斜面であった。そして登山道に合流する。どこだかよく判らぬまま進むと、大日小屋の青い屋根が目に入り場所を把握する。小屋は登山道より少し下った場所にあった。反対側の一段高い場所にはテントが一張りあった。使われているものだろうか。ここから大日岩側へは案内表示は無く。地図を見て適当にそうだろうと思われる方向に進むと道が続いた。この先はかなり凍った場所が続き、慎重に足を進める。登山道がスケートリンク状態でややこしい。雪の無い場所を選ぶように足を進めていた。
9:45大日岩の基部に着く。さてここからどうに進もうか。地図上では東側を回った方が良いように見ていたが、なんとなく踏み跡があるようで直登ぎみに進む。すると赤テープに導かれてルートが開拓できる。途中は雪の状態が緩くつぼ足が続く。しばらく西側を巻くように進み、途中から右側に駆け上がる。石楠花がはびこり歩きづらい。登り上げた場所はピークのやや北側。戻るように南に向け進むが、大岩の手前で大きな岩の隙間のある通過点がある。跨いで上に行く方法もあるが、ここは慎重に下に巻いてから登り上げた。そして大日岩のピークに立つ。360度の展望があった。独り大日岩の上に立つ優越感に満たされた。無線を楽しみ次ぎの鷹見岩に向かう。下山は東側とも思ったが、そのまま来た道を戻った。凍った下りはより慎重に足を運んだ。
11:10再び大日小屋到着。水場の水を貰いパンをほおばる。小屋の外観は古く、中を覗くのが怖いほどであった。利用者が居るのであろうか。10分ほど休憩し、西に足を進める。そして鷹見岩への分岐からは南へ足を進める。残雪の上にはトレースがある。私同様に物好きが行っている様である。道はあまり管理されていないようで、両側から木々が生い茂っていた。ここもまた路面が凍っていて慎重に足を進める。最後の登りは木の梯子を4段駆け上がり、鷹見岩三角点に着く。ここから先ほどの大日岩を見る。すると見事に白く光っている。大日如来が名前の元かと思ったが、調べてみたら、それは「光り輝く」という意味で使われているらしかった。外気温は18度。程よい風があり4月とは思えない温かい天候であった。
11:53下山。分岐からしばしで飯盛山に取付いた地点があった。トラバース道を闊歩しながら富士見平小屋へ向かう。時間的に朝の賑わいは頂上に移ったのだろう。静かな富士見平を予想していたら、案の定二人の休憩者のみであった。そして林道との出合まで下る。すると登山道を先に進んでいる人が居た。足の速さこそ違うが、スタートを同じくすれば林道利用と登山道利用の時間差を計るにはちょうどいいと思い林道を下ってみた。その結果、私の方が早かった。距離こそ長いが、歩き易さから省力になっているようだった。
12:58駐車場に到着。すぐさま着替え家路につく。一番の目的地の飯森山は展望が無かったが、大日岩、鷹見岩共にすばらしい展望台となっていた。そこに登るとまるで仙人にでもなったような気分になるのだった。