日影平山  1595.3m        枯松平山     1694m        丸黒山    1956.3m     
 
 2004.2.18   


   晴れ    同行者あり     国立乗鞍青年の家より     行動時間:11H42M


@青年の家6:52→(64M)→A日影平山7:56〜8:02→(139M)→B枯松平山10:21〜27→(50M)→C枯松平休憩所11:17→(157M)→D丸黒山13:54〜14:29→(80M)→E枯松平休憩所15:49→(165M)→F青年の家18:34


seinennnoie.jpg  raxtuseru.jpg  hikagedairayama.jpg  karamatudairayama.jpg 
@国立乗鞍青年の家を出発。かなり冷え込んでいた。 ラッセルが続く。 A日影平山 B枯松平山
shi-rutoraburu.jpg  karamatudairakyuukeisya.jpg  kitanokata.jpg  katakarahotaka.jpg 
出だしからシールトラブル。フリートレック付属のシールは剥がれ易いような・・・。 C枯松平避難小屋 丸黒山北側の肩付近から。 肩から穂高側。
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肩から笠ヶ岳遠望。 D丸黒山。標識すれすれの積雪量。 D丸黒山から乗鞍岳。 D丸黒山から穂高側。
sancyou60.jpg  kyuukeisyakaeri.jpg  gezan.jpg   
D丸黒山は60番。  E帰りに休憩。 F青年の家に到着。  


  

家を23時に出て、現地に着いたのが3時半。途中、新島々辺りから雪が降り出し、みるみる積もってきた。安房トンネルを越えて、高山方面に向かう道は、30センチほどは積もっていた。道案内があまり無く、地図を見ながら交差点を曲がる。飛騨高山スキー場への道は一本道で、四駆にものを言わせて突き進んだ。現地青年の家からは明かりが見え、少し下に大きな駐車場があり、そこに停めた。少々仮眠をとり、目を覚ましたのが5時。すぐに支度をしだすと、EAS氏から無線でコールされた。暖かい車内で交信しながら予定を立てる。

 

今日はもう一人同行者が居る。しかし時間になってもなかなか到着しなかった。予定時間から待つこと30分。T氏がやっと到着した。なんだかんだで1時間遅れのスタートとなった。青年の家の左側を進むとクロスカントリーのコースが造られていた。そこはちょうど雪上車が均している最中であった。その横を通り、雑木林に入る。東屋を右に見ながら東に進む。最初に登りあげた所は1533ピークでこの先に日影平山があった。誰のトレースもなく、3人でラッセルが続く。ペースが速い、今回は私一人だけ短い板である。いろんな面で道具の差が出てきていた。少し上がると林道に出合い、そこから斜面に取り付く。

 しかしこの後とんだハプニングで、板に貼ったシールが剥げてしまったのである。予期せぬ事態に、和カンジキに切り替え二人のを追う。日影平山には青いビニール紐が掛けられていた。その日影平山から先は、いくつものアップダウンを繰り返しながら、高度を徐々に上げてゆく。情けなくつぼ足でスキーのトレースを追う。みるみる差が開き、利器としてのスキーの雪上能力を恨めしく思う。ここでかなりの体力を使い果たしてしまう。それでも何とか枯松平山まで到着した。すでに3時間が経過してしまった。ここでスキーにシールを貼ることにした。きしくもビニールテープがあったので、それでテールを中心に何箇所か固定した。これでシールが取れることは無くなった。

 

斜面を下り、白樺広場と呼ばれる所に降り立つ。ここでミスであった。ここを枯松平と間違えたのである。地図から見られるルートは東に進んでいるので、やや左に巻くように進み、斜面に従い下りてしまった。その先は大きな谷があり、かなり登り返しがきつくなった。地形図を見ながら、少し戻ることにした。行くべき尾根が西に見え、軽く谷をまたいでそちらに移った。するとこの先にログハウス調の休憩舎があった。ここが枯松平なのであった。もうこの辺りで、疲労が嵩み、一人だったら引き返す所である。目の前に目指すピークが見えるのだが、そこは遥か先にも見える。それでも3人の意識は前にあり、先を進んだ。思いのほか傾斜は緩やかで、肩の部分に差し掛かる頃にやっと傾斜が厳しくなった。登山道の形跡が、雪面の沈んだ部分で判るのだが、おおよそ積雪は2mほどあるだろう。肩から先は、この日初めてトップに立った。偽ピークを経て、いくつかのアップダウンがある。

 

雪まみれになりながら丸黒山山頂到着。絶景かな絶景かな。乗鞍や穂高の山並みがすばらしい。輝山も白く光っている。山頂には60番の看板と、乗鞍方面を示した看板が雪に埋もれるようにあった。3人でビールで祝杯をあげ、しばし休憩。あまりゆっくりも出来ず、14:30下山。肩までシール歩行で、ここから滑走体制に入る。いつもの事だが、足に踏ん張りが利かない。辛いスキーなのである。それでも歩くよりは速く、下の平原まではあっという間であった。さてここからまた上りがある。シールが無いとまるで歩けない、何とかごまかしながら行くのだが、結局途中でシールを貼った。すると先ほどまでとは雲泥の差で歩くことが出来る。

 休憩舎到着。休むまもなくそのまま通過。トレースは稜線。しかし、上に登る元気は無い。トラバースルートを選択し、斜面を切る。高度計を見ながら高度を下げぬように進むと、やがて右側に空が開け鞍部が見えてきた。駆け上がるとそこにはトレースがあり一安心。しかしここからまだまだ長い何度もアップダウンが繰る返され、やっとのことで青屋牧場の平原が見えた。ここで安易に牧場の方へ進んでしまったのだが、これは間違いで右の斜面を狙って行かねばならない。斜面を登ってゆくとそこが林道の終点で、この先に朝のトレースが繋がっていた。EAS氏の号令でシールをはずすが、下降はほんのわずかで、再びアップダウンの繰り返しだった。途中でやむなく、和カンを履く始末。周囲も真っ暗になり、この辺りからヘッドランプ歩行となった。黙々と歩いてゆくと、目の前に見慣れた建造物が見え安心する。そこにはスノーシューで歩いた跡があり、踏み固まった道を青年の家まで追った。駐車場に着いたのが18:34。今日の登山は終わった。

 

今回はいろいろ考えさせられる登山であった。スキーの選択、場所の選択、シールの付けはずし。

 

帰り道、林道を調子よく下っていたら、車が反転し、壁に激突。うまく正面からぶつかったので被害は無かった。このあと、再び反転激突。今度は左からぶつかったので、今度はだめかと思ったら、あとで見ると無傷。助かった〜。足が疲れているせいとタイヤが古くなっているせいだろう。気をつけねばならない。

 

来た道と同じ道を辿り、23:30家に到着。


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