三岳 1945m 於呂倶羅山 2020.4m
2004.3.20
晴れのち行き 三岳(同行者あり)、於呂倶羅山(単独) 光徳牧場から 行動時間:8H1M
@光徳牧場5:42→(115M)→A三岳7:37〜49→(58M)→B1901高点8:51→(71M)→B山王峠10:02→(22M)→C栗山村境界取付き10:24→(87M)→D於呂倶羅山11:51〜55→(43M)→E取付き帰り12:38→(65M)→F光徳牧場13:43
@光徳牧場を出発。 | 三岳取付きコル | A三岳 三角点峰 | A肉厚な山部3D。 |
1910m峰 | 1910m峰には岩と根による穴(落とし穴)が多かった。 | B1901高点から男体山。 | B1901高点から太郎山側。 |
B1901高点から山王峠側。 | 途中の大岩(岩壁)。 | C山王峠通過。 | 林道合流。 |
D栗山村との境。尾根に取付く。 | 途中の送電線鉄塔。 | E於呂倶羅山の達筆標識。 | EG標 |
於呂倶羅山へ(から)の尾根は針葉樹の間を縫うように進む。 | 途中の岩峰。 | F取付き点に戻る。 | G光徳牧場も真っ白になっていた。 |
錫ヶ岳に行く予定であったが、急な天候悪化の為に取り止めた。しかしN氏が日光入りをしている事が事前に知らされていたのでので、登る山は現地で決めればいいとして出向く事にした。
家を12:30出立し、日光のビジターセンターに3:00に到着。夜明けを待つようにしばし仮眠をし、明け出した頃になって駐車場の中にN氏の車を見つけ本日の行き先を検討する。そして三岳に上がっていないと言う事で、今日はそこを目指すことにした。次に車を光徳牧場へ移動する。キャンプ場側の施設前に駐車し、いざ出発。雪は硬くよく締まっていた。不思議な事にこんなマイナーな場所にトレースが続いていた。トレッキングのものか、まあこの時期はそれしかないだろう。
樹林帯を抜け、少し空が開けた所で雪が緩みスノーシューを装着。利器のおかげで快適に闊歩する。すると目の前に電線が通っていた。この奥に何か施設があるのだろうか。電線に沿うように先に進む。するとそこには避難小屋のような建物があった。さらにその奥に水の施設のようなものがあった。周辺には水の流れがあり容易に進むことが出来ず、朽ちた橋を探しだし、そこを渡る。そしてゆっくりと高度を上げながら先に進む。相変わらず先ほどからのトレースは続いていた。高度の関係からか地形からか、次第に雪が締まりスノーシューは要らなくなった。
コルに到着し、ここから北側の斜面に取付くのだが、ここをトレースが登っている。どうやら今日の我々と同じ目的のようであった。それに繋がりながら登る。かなりの急勾配で、トレースはありがたかった。最初の高点には赤い布のマーキングが残されていた。少し下った所でアイゼンのトレースは消えた。しかしさらに古いトレースがあり、ここの人気度がそれにより判った。少し伝ってみたが、それも途中で見失い、最後は適当に這い上がる。
山頂到着7:37。山部さんの重厚な標識が待っていた。白根側の展望を見たりして、少し早いがビールを開けしばし歓談。ここでN氏とは別れ、一人で於呂倶羅山を目指す。北に下りるトレースがあり、それに従った。するとそのトレースは、付近の全てのピークを踏んでいるのであった。途中で気が付いたのだが、あとの祭り。1901ピークを最後に踏んで、南東に下った。少し密生した急峻斜面を太郎山側を見ながら降りてゆく。密生からだんだんと樹林間隔が広くなってくると、下の登山道が近いことを察知する。そして降り立った場所は大岩のある場所であった。登山道と合流し、再び登り上げが始まった。
山王峠に着いたのが10:02。林道に乗り、その林道の遥か先に於呂倶羅山が聳える。かなり遠くに見え、天気の悪化に伴い少し気が萎えてしまっていた。しかしここまで来たら行くしかない。林道に積もった雪は、やや傾斜していて進行方向に対して右肩上がり。これがとても歩きにくい。場所によっては凍り付いている所もあり、かなり慎重に足を運ぶ。しばらくで目の前に送電線施設が現れた。古い物と新しい物とで3棟ほど確認できた。この先で栗山村の標識があり、そこに斜面に取付ける階段があった。ここを登り出す10:24。送電線鉄塔の下まではしっかり道が開かれ、その先で少し下り、再び登り返すと顕著な岩峰であった。西側をトラバースするように進むと密生した樹林の中にマーキングが見える。この付近の通過は、かなり進行を妨げる植生であった。ここを抜けると広い尾根となり、気持ちよく高度を上げる。マーキングはこまめに入っていて見逃すことはない。尾根上は雪が軟らかく何度も踏み抜いた。そして何度も転倒。雪の下は笹で、両腕で木に掴まり体を上げる場所もあった。
天候はだんだんと悪くなり、細かい雪になってきた。最初のピークが山頂かと思ったが、それは偽ピーク。なだらかな平原を経て、次のピークを越え、その先に於呂倶羅山頂はあった。そこにはG標と達筆があった。とても寒く長居は無用。サッとトランシーバーを握り山頂に背を向ける。雪がトレースを消すことも心配で、それこそ急いで下る。山頂部は雪が軟らかくスノーシューを着けたのが功を奏し調子よく歩ける。斜面になるとテール部分が邪魔になり今度は不都合。斜面の途中でスノーシューを外し、踵を雪に食い込ませながら下って行く。
目の前に岩峰が見え、さてまたあの藪を越えるかと思うと嫌になり、どこかトラバース出来ないかと探すと、岩峰手前から右手に行けそうであった。そこに突っ込む。特に歩き難い感じはなく、木々を縫いながら先に進むと、途中で鉄塔を左に見た。いい感じで進んでいるようだ。すると目の前が開け、朝辿った道に出た。ここはうまく避けられるようだ。林道に降り立ったのが12:38。かなり雪が多くなってきた。短時間での積雪量は3センチほど。それらが路面を完全に覆ってしまっていた。
林道を辿り来た道を戻る。12:56涸沼下降点。あとは下るのみ。九十九折は、先の展開を見ながらショートカットをする。なかなか長い林道で、それが足に応える。光徳牧場が近くなると、付近にクロスカントリースキーヤーが見えてきた。みな楽しそうに滑っていた。それらを横目にゴールを目指す。やや道が判らず、開かれた場所を拾うように進むと、光徳牧場の新しい施設の方に出た。ここから右にトラバースして、駐車場に向かう。
13:43駐車所到着。車の上には5センチほどの積雪。すぐに着替え、牧場で150円の牛乳を飲む。これは駐車場を借りたお礼でもあった。日光を出て足尾に下ると雨に変わり、この日降っていたのは日光の山間部だけのようであった。