丸山   1160m  (三角点標高:1153.3)
      

 2008.8.26(日)   


   曇り      同行者あり     関見峠より                行動時間:1H33M


@関見峠11:00→(8M)→A赤倉シャンツェ11:08→(16M)→Bゲレンデに出る11:24→(9M )→Cリフト頂上駅11:33→(7M)→D丸山最高点11:40〜12:03→(6M)→E丸山三角点12:09→(24M )→F関見峠12:33


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燕ハイランドホテルの南側からの登路。途中で気にしていると、左に踏み跡が入っている。 @関見峠から入山しなおす。ここを降りて行ってしまった。 斜面をほぼ水平にトラバースしてゆく。 途中で導水管が現れ、このように道幅が無くなっている場所もある。
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A赤倉シャンツェに出る。 Bシャンツェから薮を濃いで上がってくるとゲレンデに出た。 Bゲレンデに出た場所から下側。 Cリフト頂上駅に到着。三角点は駅舎の横。
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D丸山最高点から東側。 D丸山最高点から西側。見えているのは前山か。 E頂上駅脇の三角点。ゲレンデ中央にある。  E雪を均す重機がぶつかるのか、だいぶ上部が割れていた。
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E三角点から西(妙高)側。 E三角点から東側。大展望。  大展望を見ながら雪の無いゲレンデを降りてゆく。 やや足場の悪い中を下ってきた。 
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林道が車道へとカーブする場所。  車道に出る場所にはチェーンが張られている。 F関見峠に到着。   



  

 妙高の三ッ山を登った後は、今度は赤倉温泉スキー場内の丸山を目指す。地図を見ると冬季にリフトで上がってしまった方が早いようだが、こんな山こそ無積雪期に上がる価値がある。

 

赤倉温泉から燕温泉に抜ける道があり、当初は真北辺りから攻め上げようかと企てていたが、関見峠を越えて現地に行ってみると、見事にそこは崖であった。到底登れそうになく、少し進んで「燕ハイランドホテル」南側の余地に車を入れて、その前から始まる山道に入ってみた。すぐに温泉槽があり、上に張られている鉄板を触ると心地よい温かさが伝わってきた。その山手側には真鍮で出来たレリーフがあり、その上を倒木が覆っていた。何か遭難者があったのか・・・。ここはちょうど谷部になるのだが、歩いて行くと山手側の草の中に2本ほど踏み跡が見えた。その一つが昔の登路であったようだが、現地ではそれが判断できず、そのまま道を伝いホテル西側に広がるゲレンデに出てしまった。道はそのまま北西に進んでおり、目指す方向に背を向けてしまうので、ここからの入山は止め、出直して関見峠から取り付くこととした。この判断は正しく、仮に谷部の道を伝って上に行ったとしても廃道化が進み、だいぶ薮漕ぎを強いられたと思う。

 

関見峠には6台ほど駐車可能で、赤倉温泉側は大展望があり観光客がしきりにカメラを構えていた。ここで再びミスをする。丸山側へ登ってゆく登路は、峠から少し下った場所から、峠のトンネルを乗り越えるようにして山頂側に向かっている。しかし現地にはトンネル脇から直接南に向かう道が付いていて、まんまとこれに嵌ってしまった。責任のなすり付けではないが、パーティー行動をしていると、他人を頼る部分が多かったり、注意が散漫になることも多い。良い勉強である。でもなかなか学習しないので再び繰り返し、後で笑い話に・・・。パーティー行動は、このくらいのトラブルがあるくらいで楽しいのかもしれない。さて、この間違ったルートを辿って行くのだが、途中で直径15センチほどの黒い塩ビの導水管が現れた。少し焼けた匂いがしたので触ってみると、案の定温かい。どこかからの温泉を引いている導水管であった。途中崩落した場所を通過し、殆ど水平に進んでゆくと、前の方からなにやら賑やかな声が聞こえてきた。下を見るとグリーンのテニスコートのような場所に人影も見える。どんどん足を進めるとその全容が見えた。それは赤倉シャンツェだった。ジャンプスーツに身を包んだ小さな子供も果敢に大ジャンプを繰り返し、空を舞っていた。下に見えたテニスコートのような場所はランディングポイントだったのだった。生まれて初めてジャンプ台を目の当たりにして、これはこれで有益なコース取りであった。ただ山を考えると、ちと別な場所に来ているように感じた。

 ジャンプ台から上へ行く道は無く。あるのは下って行くようなトラバース道が下に見えていた。私が進退を迷っていると、有無も言わさず最長老のA氏が薮に突入して行く。おそらく小さな子供のジャンプを見て感化されたのだろう。凄い勢いで急斜面の笹薮を分けてゆく。遅れをとってはならぬと、急いでその後に続く。それにしても簡単に登れると踏んでいた丸山が、これほどにして登らねばならない山になるとは思いも寄らなかった。15分ほど急斜面を腕を多用して這い上がる。周辺を気にしながら進むと、右側がやけに明るいので、少しずれてみると、なんてことは無い出てみるとゲレンデがあるのであった。狐につままれた感じなのだが、関見峠からトラバースの途中に、確かにこのゲレンデの途中を横切っている場所があった。登るとするならば、そこを上がってくればもう少し楽だった事になる。

 

ゲレンデの西側には何の為か縄梯子が設置してあり、歩きやすいようになっていた。無積雪期の管理用のようだが、便利に使わせていただき上を目指す。下から丸山を見ると、最頂部に頂上駅が見え、その建設の為の作業道がどこかにあると予想してきたのだが、その建設の為の道は無く、資材はヘリで上げたようであった。その山頂駅の前に登り上げ、西側の最高点を目指す。北側のやせ尾根に伝って薮を濃いで行く。北側を見ると、先ほど行き来した道が間近に見えている。登れれば近いのだが、流石に上から見ても危険な斜度であった。

 7分ほど薮を濃いで最高所に到達。中央に少し掘れた筋があり、もしかしたらこれが昔の道であったのか。密生ではないが笹が覆っており、これらを体感して燕ハイランドホテル側から入山しないで良かったと感じた。向こう側からだと、辿ってきたルートよりさらに長く薮を漕ぐ事になっただろう。ここで再びおかしな行動を取る。ここの最高点に三角点があると思い込んでいた。O氏と共に落ち葉を掻き分けイノシシの如く落ち葉を掘り返してゆく。15分ほど探したろうか。北側をゴソゴソと通過してゆく音が聞こえた。A氏であった。先に登頂した我々が西側に縦走して下山していると思い込んで、急いで後を追っていたようだ。三角点を探している事を伝えると、「何であんな三角点を見ていないの」と言う。その言葉を聞いた途端拍子抜け。確かに記憶を呼び戻すと肩の場所に三角点があり、最高所には無いのであった。恥ずかしながらここは簡単に踏めると思い、地図を持たずに入山していた。恥ずかしい限りであった。

 

A氏はそのまま西側への縦走希望であったが、O氏と私は三角点を見ていないのが名残惜しく、再び東側に戻ってリフト頂上駅の脇へ行く。目的の点は、ゲレンデ中央に邪魔なくらいな状態で立っており、遠くからも良く目立っていた。ここからの展望は良く、野尻湖をはじめ斑尾の稜線が見えていた。トランシーバーを握ると南魚沼の金城山からの声が聞こえ、気持ちよく山頂同士の会話が出来た。

 下山はそのままゲレンデを真西に下って行く。往路に通過した場所の、標高にして50m上に林道があり、それが本来伝うべき道であった。林道を関見峠(北)側に進んでゆくと、右下に駐車しているマイカーも見える。トンネル上を乗り越してさらに北側に200m進むと、右側に180度ターンするような道になっており、チェーンのかかった林道入口に到着する。ここから関見峠の駐車場も見えており、往来の車を気にしながら車道を登ってゆく。

 思った以上に時間がかかった山となった。しかし、赤倉シャンツェや三角点の無い所での無意味な三角点探し、これによりしっかりと記憶に残る山となった。

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