赤尾岳   1441m 
      

 2008.8.25(土)   


   曇り      単独       赤尾遊歩道(殆ど薮)を伝う             行動時間:1H2M


@遊歩道入口11:14→(※9M)→A尾根取り付き11:23→(14M)→B展望台11:37→(10M)→C赤尾岳11:47〜57→(8M)→D展望台帰り12:05→(11M)→E遊歩道入口12:16

 ※少し迷う


yuuhodouiriguchi.jpg  onetorituki.jpg  1380.jpg  shinro.jpg 
@遊歩道の標柱の場所から笹薮に突入。 A尾根取付き点。右のブナに爪痕が。 B1380mピーク。展望台。 B展望台から見る進路方向。
tenboudaiyakeyama.jpg  one.jpg  michiganai.jpg  temaeanbu.jpg 
B展望台から焼山。 展望台から先の尾根の様子。 道形も無くなる。 赤尾岳側の基部。やや不明瞭。
sancyou.jpg  akaodakeyakushi.jpg  akaodakeyakeyama.jpg  taiboku.jpg 
C赤尾岳山頂部の笹。2m以上ある。 C赤尾岳から薬師岳。 C赤尾岳から焼山。 C山頂の大木。
kiseki.jpg  yadorigi.jpg  tenboudaikaeri.jpg  kihada.jpg 
C最高点の基石。 C山頂から北側。ブナにヤドリギが付いている。 D展望台帰り。 尾根取付き点にあるキハダ。
kikei.jpg  rindou.jpg     
掘れた場所を跨ぐ場所にある奇形の木。林道側から撮影。 E林道に戻る。



 笹ヶ峰に来るたびにここに登ろうと思いつつ、そうこうしているうちに何年も経過してしまった。それには訳があり、登路があるとされる遊歩道入口に立つと目の前は笹藪でしかないからだった。少しでも道形があり、それが導いてくれるなら気持も前向きになるのだが、目の当たりにしている植生は、意欲を削ぎ落すほど元気に繁茂していた。そんな中、今日は覚悟を決めて突入することにした。


 乙見山峠から杉野沢林道を下って行き、かりま橋を越えた800mほど先に遊歩道の標柱が立っている。駐車スペースはその先35mほど進んだ左にあり、2〜3台分。笹藪に備えて雨具を着込み、標柱のところから突っ込んで行く。どこに道形があるのか判らず進むと、辛うじて道と判る筋がある。よほど慣れていないと判らないような道形だが、それが途中で太い掘れた道(たぶん道では無い)に合流し、判らず掘れた所を伝って進んで行く。しかしこれは尾根ではなく北側に進むような道で、途中で泥濘地形になりそこで消滅。道形は諦め地形からルートを探るように尾根を見つつ進むと、尾根突端にきわめて不明瞭なつづら折りが確認できた。ここも下の方は自然と同化しており、道があるとは全く分からない。しかしここの取りつき付近には熊の爪痕(たぶん)があり、目印になるものはこれのみであった。

 不明瞭なつづら折りを何度か繰り返すと、やっと道形らしくなり伝って行けるようになった。そして最初に登り上げたピークは1380m峰で展望台となっており、北側に寄ると焼山が遠望出来た。ここからの尾根は気持ち良い尾根で展望台ピークと赤尾岳とのつり橋のような感じで弓なりになっていた。そこに紅葉を纏った大木が林立し、何とも言えない自然の持て成しであった。赤尾岳側基部では再び不明瞭になり、少し登ると再び踏み跡が現れるもののだんだんと笹が全てを覆い尽くして行き、道形が全く分からない場所も出てきた。尾根であるので迷うという部分は無いのだが、地図に道が書いてある中で目の前の状況が目の前の状況だけに一般的には不安に感じるだろう。


 山頂部は背の高い笹で覆われ、そこを分けながら進んで行く。最高点を探すのだが、登山道を逸れた南側の場所にコンクリートで出来た標柱が埋め込まれており、そこが最高点で良いようであった。北に進むと焼山側の展望がいい。それから真川を見下ろす東斜面は、ブナの木にヤドリギがたくさん寄生しており、その為に枯れてしまっているものも目立った。その恩恵と言ってはブナに可哀そうだが、それにより展望が良い場所となっていた。ヤドリギの多さからして、この先どんどんと斜面の木は消えてゆくようにも見えていた。


 さて下山、往路を戻る。展望台まで一気に戻り、つづら折りを下って尾根基部に着く。そこでよく見ると左(東)側にはキハダがあり、下から3尺位の場所に、高さ20センチ幅5センチほどに削り取られていた。往路では目に入らなかったが、復路では剥がされた黄色い幹はかなり目立つ目印であった。どうせなら林道側から見える様に剥がしてくれたら取付きの目印となるのに・・・。そして往路に辿ってしまった掘れた道の場所に出た。どうも往路では掘れた場所を直角に跨ぎ直進するのが正解だったようで、ここには林道側に奇形な木があるので良い目印であった。最後に再び笹を分けながら行き、林道に飛び出した。


秋の笹ヶ峰。キノコ採りがかなり入っており、長岡ナンバーや松本ナンバーの車が多く、停まっている車の周辺ではキノコ籠をぶら下げた方が多々見られた。

chizu1.jpg

chizu2.jpg

 

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