唐沢山   1212m            
   

 2009.3.21(土)   


   晴れ     単独       福寿草群生地駐車場より     行動時間:1H51M


@福寿草群生地駐車場7:53→(8M)→A福寿の水8:01→(8M)→B林道に飛び出す8:09→(8M)→C林道終点8:17→(27M)→D尾根に乗る8:44→(3M)→E唐沢山8:47〜9:10→(19M)→F林道に降りる(工事現場付近)9:29→(8M)→G福寿の水前9:37→(7M)→H駐車場9:44


 
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@福寿草群生地入口。 工事現場手前から。 A福寿の水。水量豊富。 B杉林を直登し林道に再び乗る。
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C林道終点地。手前には広見あり。 C終点から南東側に上がって行く。 谷筋が右側にあるが、だんだんと左(東)寄りにずれてゆく。 杣道が現れ、それを伝う。
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落ち葉の堆積した谷を登って行く。正面の場所で谷が別れるが左に進んだ。 尾根直下で杣道に再び出合う。 D尾根に乗る。山頂(北)側。 D尾根の南側。
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E唐沢山山頂。中央にコンクリート標柱が見える。 E唯一の目印、黄色い絶縁テープが残る。 E北西峰の山頂部。 E登って来た南側の尾根。
hokuseione.jpg  hokuseione1.jpg  somamichishita.jpg  koujigenbarindou.jpg 
北西峰から下りだし、途中で振り返る。 下って行く尾根の様子。 林道手前で立派な作業道に出合う。伝って杉林の方へ進んだが、突っ切って降りても良い。 F作業現場に戻る。中央に工事車両が見えている。
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G「福寿の水」前の涼やかな場所。 H福寿草群生地駐車場に戻る。



 今日2回目の福寿草群生地前。最初の訪れた時に置かれていたバリケードは外されており、その先に見える詰め所前には3人の作業員の姿があった。福寿草の駐車場に車を入れて、林道を歩いて行く。怪訝そうな作業員に、「通っていいですか」と聞くと答えが限られるので、少し変化をつけて「車は通れませんよね」と聞いてみた。すると「ダメダメ、この先で工事しているから」と返答があった。後は無言を決め込んで作業員の前を通過してゆく。普通を装って入るが、なにか止められるのではないかと、背中には楯を背負っているかのように防御姿勢なのであった。幸いにも止められることは無く通過できた。

 バリケードから400mほど足を進めると、工事現場がそこにあった。斜面を固めている作業中で、発電機が唸りをあげていた。入り口の工事看板には、工事は3月23日までとなっていたが、目の前に見える様子からは終了はまだまだ先に見えた。工事現場は赤土のヌタヌタの地形で、通過には靴をドロドロにしてゆかねばならなかった。ここにも数人の作業員が居たのだが、自然を装って軽く頭を下げて無言で通過してゆく。そして工事現場の先から林道が北西に変わる場所から、林道を逸れて水の流れの有る南へ入って行く。入るとすぐ東側に水場がある。これが「福寿の水」となる。水量も豊富で、汲み易い水場であった。そこから谷に沿うように上がって行く。しかし途中までは踏み跡があったが、途中で判らなくなり、適当に東側に上がってゆく。ここは急斜面でイバラも多い。登りきると林道に乗り、北に進んで行くとヘヤピンカーブの場所に発電機が置かれ、作業員4名が作業準備をしているところであった。「どこか美味しいものでも採りに行くんかい?」と聞かれ「唐沢山をピストンです」と答えるが、作業員の様子からは、唐沢山の存在は判っていないようであった。本当はここから尾根に取り付いてしまおうと思っていたが、作業員が居ることから止めて、林道をそのまま進んで行く。

 林道は地形図とほぼ同じ位置で終点となっていた。そこから南東に上がる谷を入るのだが、そこには薄っすらと道形がある。そこを5分ほど上がると(1100m付近)、谷が二つに分かれる。ここまで谷の西(右)側寄りに歩いてきたので右俣側に入りたくなるが、ここは左俣側に進む。少し進むとどこから続いていたのか薄い九十九折の道が切られていた。それに乗ると快適に左俣に入って行けた。するとこちらにも下側から道が上がってきて合流した形となった。ここで谷の中央に入った形となり、1150m付近で再び谷が別れる。ここは山頂側の左俣に入り進んで行く。谷状の場所には大量の落ち葉が積もっており、落ち葉の中につぼ足をしているような状態であった。そして目指す先には稜線が見えている。もう少しとばかりに這い上がってゆくと、南側から巻き込んでいるしっかりした杣道に乗った。乗った地点から北側へ20mほど行くと行き止まりとなっていたが、先ほどの谷の分かれた場所を右俣に進めばこれに乗ったのかもしれない。斜面には少々イバラがあり、服を引っ掛けながら上がって尾根に乗る。それにしてもここはヤマグリの木が多い。斜面を埋め尽くすかのようにイガも落ちており、ここの適期は秋終盤なのかもしれない。ただ、尾根上には南北にビニール紐が流されており、ここがマツタケ山であることに違いないようだ。「採る」が「盗る」に間違われないようしなければならない。

 北側に登り上げると、ほどなく唐沢山山頂に到着。その中央にはコンクリート製の石柱が立ち、黄色い絶縁テープが二本巻かれていた。ここから見ると北西側のピークの方が高く見える。足を運んで高度計で確認すると、先ほどの高みの方が1.5mほど高い。最高点はコンクリート標柱のあるポイントでいいようだ。展望が無い山頂で、少し東側に進むと丸太が転がっており、そこに腰を下ろしてトランシーバーを握る。谷あいには時折作業の重機の音が響いていた。
登りは谷を伝ってきたので、下りは北西に派生する尾根を利用してみる事にした。

 北西尾根上には「国土調査」と書かれた標柱が埋められており、それを拾うように進んで行く。途中にはかなり急勾配の場所があるが、そこにもちゃんと埋め込まれていた。あまり歩かれないのか、踏み跡は非常に薄い尾根となっていた。そして下の林道が近づいたら北側の斜面に進みたい。最初西側に林道があるので、そちらに降りればと進んでいたのだが、植生が濃くなり歩き辛かった。そこで北側に逃げたところ、歩き易く、さらには新しい杣道もあり、それに伝いながら杉林の中に入り、緩やかな斜面で林道に降り立った。上部の工事現場では往路で行き会った方が、軽く会釈をしてくれた。少し林道を伝ったら、往路同様に水場の所までは再びショートカットをする。

 水場の場所まで降りると、往路では気がつかなかったルートが北から上がって来ていた。ダンプも通過している道なのだが、現在の地形図の道とは別に、西側にもう一本道が切られていた。下流側も工事していたので、そこまでのアプローチ道だったのか。林道上は、あっちもこっちもユンボが動いていた。道を完全に塞いでおり、数分立ち止まって待つ。一応「関係者以外立入禁止」を判って入ってきているので、弱い立場であり文句は言えない。通過のたびに頭を下げながら脇を通って行く。再びここでは足はドロドロに・・・。狙うなら工事が終わった後がいいだろう。今は色んな障害がある。それか日曜日限定で狙うかだが・・・。

 
 福寿草の場所まで来ると、中高年の方が中国人ばりにポーズを決めて写真を撮り合っていた。賑やかしい風景ににこやかになる。駐車場の売店も開かれ、甘酒や山菜なども売られていた。地域の人の憩いの場となっているようで、ここでも賑やかに朝の挨拶が交わされていた。2座終了。何だが、膝も腰もすこぶる好調になった。

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