小浅間山   1655.1m      

 2009.11.15(日)   


   晴れ(強風)       NHK番組制作クルーと                 行動時間:2H35M


@峰の茶屋前10:04→(56M)→A小浅間山11:00〜12:16→(23M)→C下山12:39

 ※撮影が入っているので経路時間は参考になりません


start.jpg  tai2.jpg  bunki.jpg  tai1.jpg 
@峰の茶屋前 撮影隊が行く。 西峰と東峰の分岐 青空だが15mほどの寒風が吹いていた。
hyoushiki.jpg  sankakuten.jpg  nishimine.jpg  gezan.jpg 
東峰側の標識 A三角点はひっそりと埋まる。 西峰から浅間山。噴煙は少ない。 B峰の茶屋下山。



 NHKの某番組の撮影が行われる事になった。当初は甲州の離山の名前も出ていたが、季節柄だんだんと弱気になり、浅間山西面の石尊山に落ち着いた。しかしディレクター氏は、「絵」重視のようで経路云々より短時間でより良い絵と、最終的に小浅間山に決定した。白いものが降ってきてもおかしくない季節、まあ妥当な線か・・・。前日は上野村で雪を見ており、家に戻って急いでスタッドレスタイヤに履き替えた。日曜日は降らないようだが、凍結に対する対策であった。

 当日、碓氷峠を登り上げていると強風も強風、枯れ葉が雨のように舞っていた。途中で携帯に連絡が入り、クルーが現地入りしたことを聞かされ、タイヤを軋ませながら現地に向け爆走してゆく。万山望の九十九折を経て峰の茶屋に到着すると、既に準備万端。台本を抱えたディレクター氏とカメラマン、そしてアシスタントの方が仕事のスイッチが入っていた。

 何を隠そう、今日の被写体となる主たる人物はKUMO氏であった。カメラが回っているので入山届けを出している。不思議な絵で違和感があり、つい「登山届けなど出すの初めてでしょ」と聞くと、「そうです」と返って来た。苦笑いから爆笑に変わる。さあ山頂に向けて歩き出す。ディレクター氏の足許はサンダルであった。山を完全になめきっている。ただそれで行ってしまえるのが凄いと思える。他のハイカーもおり、撮影の様子から放映日を聞いてきていた。おばちゃんハイカーなどは撮影の邪魔をするほどに、ごちゃごちゃと話しかけてきており、こっちが冷や冷や。おばちゃんパワー恐るべし。

 10年ぶりの小浅間山。以前は東峰に直登した記憶があるが、現在は南側を巻き込むように道が続いていた。南側から登り上げ、標識のあるピークに立つ。三角点はさらに北で、北側にずれてゆくとコンクリートの四角い大きな塊が目に入る。三角点はその西側にひっそりと埋まっていた。さあ山頂での撮影本番。しかし上は15mほどの風が吹き、時折それを上回る強風が来て気合を入れて立っていないと飛ばされそうなほどであった。クルーを心配してしまうのだが、すでに仕事モード。寒そうには寒そうだが、真剣に撮影に取り組んでいた。

 山頂での撮影は1時間以上に及んだ。しっかり冷され下山に入る。西峰にも寄り道してからザレタ斜面を楽しむようにストライドを延ばしてゆく。登山道を外れた斜面では、老齢なハイカーがウェーデルをしているかのように斜面を膝をそろえて滑り降りていた。当然足許には雪が無く登山靴を履いているのだが、斜面のザレの様子は、そこに雪があるのに近い様相であった。ディレクター氏は、サンダルで歩き難そうにしている。なんどもサンダルを脱いでは中に入った砂利を取り除いていた。滑稽なその様子に苦笑い。思わず「凄いですね、サンダルで」と言うと「山をなめてますかね」と返って来た。本人も判っていたのである。

 山頂と峰の茶屋間の半分ほどまで進んだ所で、車の鍵を落とした事に気づき、再び登りあげる。運よく途中で発見。遅れた分を取り戻すように駆けて峠に戻った。

chizu1.jpg 


                     戻る