物見塚   1557.3m             
   

 2009.2.1(日)   


   曇り   単独   御座山白岩コース登山口より     行動時間:55M


@作業小屋前6:39→(6M)→A白岩コース登山口6:45→(20M)→・1550m肩7:05→(10M)→B物見塚7:15〜17→(17M)→C作業小屋前7:34



 
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@車での進入は、作業小屋の前まででやっと。 A御座山白岩コース登山口。 途中の道標 登山道を伝う。
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1550m肩から下り、尾根の南側をトラバースしてゆく。 B物見塚山頂。 B三等三角点。 B新三郎側の稜線の朝焼け。
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山頂から東に降りて行く。 途中の顕著な尾根の様子。 下の方はなだらかになり、古い作業道が見られた。 畑の脇に降り立つ。緑のフェンス沿いを進んで行く。
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物見塚を下から見上げる。 C駐車場所到着。


  

北相木村の登り残しは、残り1座となっていた。それは物見塚という妙なネーミングの場所である。「塚」と言うと古墳のような低い場所を連想するが、塚にしては高い場所と言ったらいいか・・・。ここは日本山名事典に新たに加わった山なのだが、御座山の北に位置する。標高はそこそこあるものの、一つ引っかかる。それは登山口から近く、さらには登山道からほんの少ししか離れておらず、簡単に踏めてしまうと言う事。本来なら御座山と抱き合わせで踏めればベストだが、既に踏んでしまっている場所にはあまり興味がない。1日かけて行く場所でもなく、周辺に抱き合わせで楽しめるような場所も無くなり、気にかけつつも残ってしまっていた。どこかの帰りに寄れば適当だが、国道141号からかなり奥地に入り、簡単に寄って行ける場所でもない。はてさてどうしようかと思っていたが、やはりこんな時は負荷を増して、積雪期に限る。雪が乗る事で難易度を上げて楽しめる場所に変えるのである。

 

国道141号を小海駅の所で離れ、県道2号線に乗る。北相木村に入ると急に路面に雪が乗り出し、注意しながら走ってゆく。時折行政の設置した御座山の案内看板がある。ルートとして3つのコースを紹介しているのだが、とても判りやすい表示となっていた。今回目指す物見塚は、白岩コースの途中にあり、新井コースの次にある登山道入口を注意しながら走って行く。そしてその白岩コース入口は、地形的に気にしていないと見過ごしてしまうような場所であり、案内看板で助かった。入口から上はかなり雪が乗った林道で、一か八かで登って行く。しかし意外や登れる雪質で、途中四駆のLoモードを使いながら、何とか登山口手前380m地点まで上げる事が出来た。南の高原野菜畑を見ると広範囲に雪煙が上がり、視覚的にも寒く感じられた。今日は快晴予報だが、この辺りは予報に反して雪雲が垂れ込めていた。

 

強風が吹きすさぶ中、背を屈めながらスタートする。貯水施設が見えたら、そこが登山口となる。そこにはノートも置かれ、登山口らしい雰囲気を出していた。道なりに進み、新雪の柔らかい雪の上に壷足のトレースを付けて行く。雪の重さで木々が覆いかぶさり、それらを避けるように上がって行く。途中で登山道が御座山に向けて鋭角に曲がる所で、ルートを逸れて尾根の肩的な高みに這い上がる。ここから物見塚を見ると、手前の鞍部が深そうに見える。簡単に思っていたが、もしや手ごわいかも。そんな事を思いながら薮尾根を高度を下げて行く。すると途中で岩が立ちはだかり真っ直ぐには進めない。左右どちらに振ろうかと、南北を見下ろすと、なんと南側に九十九折の道が下りていた。先ほどの肩からここまで降りる道は見当たらなかったのに、ここから道があるとは・・・。雪が乗っていたので判らなかっただけで、登山道から派生する道が尾根上を下っていたのかもしれない。尾根上の岩を左から巻き込むように進むと、今度は尾根を乗越して、北側を進むトラバース道となった。しかし伝ってゆくと、目指す山頂を左にしてどんどん下って行く感じになり、適当な場所を選んで南側に這い上がり、尾根に乗る。そして尾根上を進んで行くと、途中で北から上がって来ている道があった。これが先ほどの道か。帰りに伝わらなかったので真相は判らない。

 

物見塚の山頂には三等三角点が鎮座し、朽ちた細い標柱が松の木の根元に立てられていた。距離こそ短いが、薮漕ぎぐらいは想定していたが、これなら無積雪期には鼻歌交じりで登れるだろう。木々の間からは新三郎(山名)側が見えていた。下りは往路を辿ってはつまらないので、山頂から駐車場所を結ぶように東側に下ってみた。そこはパウダースノーが斜面を覆い、ショートスキーなら滑り降りる事も可能であった。下の方は廃林道が入り組んでいる感じで、刃物跡も多々残っていた。緑色のフェンスがされた畑の脇を通り、車道に出る。車で登りながら、“やけに空転するなぁ”と思っていたのだが、歩いてみると、雪の下はアイスバーンになっているのが判った。車に戻り、難なく1座を終える。

 

私は車を上げてしまったが、登山途中も下りの林道が心配でならなかった。余計な気遣いを軽減させる為にも、この時期は下に置いて歩き上げた方が無難かと思う。実際下降中、思ったラインに車が向かず、2度ほどドキッとした時があった。こんな所で路肩に落ちたら、誰も助けには来てくれないだろう。

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