天台山  141.3m      

 2009.11.9(月)   


  快晴     単独       瑞泉寺脇より          行動時間48M


@瑞泉寺西側登山口6:15→(7M)→A二つ目の分岐6:22→(11M)→B貝吹地蔵6:33→(4M)→C天台山6:37〜44→(19M)→D瑞泉寺7:03


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@民家脇にあるハイキングコース入口。 登り始めの階段。 最初の分岐箇所。 A二度目の分岐。
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B貝吹地蔵。 途中の苔生した岩場。ここを過ぎると左側に、右の写真の場所がある。 ハイキングコースを逸れて踏み後を伝う。 笹の繁茂した山頂へのルート。
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C天台山の祠。  C立木に書かれた山名と標高。けっこうにいい感じ。  C三等三角点。  ハイキングコース途中の岩のくりぬき。 
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瑞泉寺への下降点。  D瑞泉寺到着。     


 

  

 易老渡から19時頃に戻り、急いで荷物の片付けをする。帰路途中に携帯に電話が入り、次ぐ日の予定が流れたとの連絡があった。次ぐ日は野暮用で休暇を取ってあった為に、こうなると“さてどうしよう”と思ってしまった。走りながら休暇の新たな使い方を思い浮かべるのだが、遊びにかけては腕前がいい。すぐに行き先が決まった。「いざ鎌倉へ」。たまには日頃足が向かない所へ行ってみたくなったのだった。

 

そう決まると、帰着後の行動が忙しい。再び週末の高速1000円を使うには、日が変わらないうちに動かねばならない。二日分の幕営装備を片付け、洗濯をして、撮ってきた写真の整理をし終えて23時を回った。ばたばたしながら高速に乗ったのが、日が変わる5分前だった。関越から圏央道と繋いで中央道に入り、八王子で降りる。八王子バイパスから16号でひたすら南下する。経路、車通りは少ないがさすが都会。夜も賑やかで、バイクで警邏している巡査や、駅周辺では多くの人が群れていた。それらを見ながら目的地に急ぐ。いつもは山道が多いが、こうも信号が多いとやはり疲れるような・・・。

 そして最初の目的地の天台山(大平山)周辺に到着した。しかし周辺は住宅密集地で、地形図を持たずに来ているので、登山口を探すのに四苦八苦。あっちへ行ったりこっちへ行ったり、細い路地を鼠のように這いまわりながら登山口を探した。そして行き着いた先は瑞泉寺前。そこに道標があり、「天園ハイキングコース」の登山口方向を示していた。そしてその登山口を見るのだが。こんなに狭い登山口は久しぶりで、なんともびっくり。周囲に駐車場が無く、やむなくお寺の駐車場に突っ込む。

 

夜が明けぬ前の5時台、駐車場を箒で掃く音で目覚める。お寺の小坊主さんかと思ったのだが、どうもそうでない様子。作務衣にも見えるが、間違いなく履いているのはニッカボッカ。服装に反して(失礼)礼儀正しく見える。少しして外に出ると、お寺の西側に建設業社があり、そこで働く若い方だと判った。数名と話したが、皆が礼儀正しく、会社の良さと腕の良さが伺える。そこに居た一人に訊ねる。「ここに停めてハイキングしてきても大丈夫ですか」。返答は、「まずいです。時間になるとお寺の拝観料徴収ブースのおじさんが来て注意されます」だった。「じゃーハイキングする皆さんは、どうやってここに?」。すると「皆さん車では来ないようです」と。そもそもの部分で違えてしまっている。ここで短時間で答えを出すべく考える。コインパーキングに入れてくるか、拝観料を払って置かせてもらうか。このような安全策を考えるが、“いや待てよ、早朝の利を生かしてお寺の拝観時間前に登って来よう”と考えついた。既に時計は6時を回っている。通常仕事は8時くらいから始業。でもここはお寺、もう少し早くに仕事を始めるだろうと思えた。となると7時くらいには降りて車を出発させたい。時間的に天園ハイキングコースの周回は無理になり、大平山まで足を伸ばせるかどうかなのだが、天台山だけでも踏んでこようと挑む事にした。

 

それにしても入山口が狭い。一般民家の敷地に挟まれるように存在するのだが、案内表示が無ければ一般民家のアプローチ道に見える。綺麗に切られた階段を上がると、その先は良く踏まれた岩の上を行く。すぐに分岐になり大きな道と合流。東に行くように左折し、その先で再び左折し北に向かう。暫くして左側フェンス越しに大きな碑とお堂が見えてくる。ここには残念ながらハイキングコースからは入れずフェンス越しに眺めるのみ。暫く進むと「貝吹地蔵」なる場所が右手に出てくる。これが見えると山頂は近い。苔生した大岩の谷部を抜けると、左(西)側に「NO.21」と書かれたコンクリート標柱がある。その脇に踏み跡が登っており、それに従ってみる。少し藪っぽさのある場所だが、しっかりと刃物を入れた切り開きがある。それもごく最近のようであった。伝って行くとあっけなく山頂部に到着。

 

この山の山名表示は、立木にそのまま書き込んであり、なんとも存在感がある。山頂部は笹が繁茂し展望は無い。小さな祠が鎮座し、その前に三等点も見える。こじんまりとした山頂であるが、揃う物が揃った満足できる山頂でもあった。トランシーバーを握り終えると、もう6:45分になっていた。予定帰還時間まで、残り15分。完全に大平山は踏まないものとし往路を戻る。

 帰りには朝の散歩をする方2名とすれ違う。どちらの方もおそらく毎朝歩いているのだろう。足許に慣れが感じられた。
11月だと言うのに夏のような好天となった。Tシャツ一枚になっても暑いくらいで、ゆっくりと汗をかかぬ程度のスピードで下って行く。

 

瑞泉寺に戻ると、幸いにも開門前。大平山まで足を伸ばせばよかったか・・・。30分くらいの猶予があれば行ってこられたような・・・。

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