台ノ峯  120.9m            


 2011.3.26(土)   


  雪     単独       石川工業高専側より          行動時間19M


@第二配水池5:34→(6M)→A送電線鉄塔5:40→(3M)→B台ノ峯5:43〜44→(9M)→C下山5:53


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@工業高専の裏手の道を進んで行くと、上水道第二配水池に辿り着き行き止まり。 山道の様子。登山道と言うよりは山道。おそらくは巡視路としての作道だろう。 倒木を潜る箇所が2回。 A鉄塔からは、通電による怖いほどの唸り音がしている。
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途中の分岐点。ここで道は山頂を巻き込んでいる。 分岐にある巡視路標識。 巻き道から山頂への入口マーキング。 B台ノ峯。中央の太い竹の脇に三角点が鎮座。
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B等級も読み取りづらい状況。 B南から北側を見ている。  送電線鉄塔帰り。この付近が唯一開けている。 貯水施設までは、薄暗い竹林の中の通過。
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ここに降り立つ。登りは、管理小屋を右に見て、行き止まりの場所から左上に切り開きがある。 C駐車の様子。スペースは15台分ほどある。


 

 西高東低の冬型配置。金沢市内でも前夜から大きな雪が降っていた。場所を変えればパウダースノーを楽しめるが、この日は小用がある為、行動は制限されていた。その用事までの自由時間を有意義に過ごす。ここでの有意義とは、自分においての趣味を意味する。是が非でも1座確保。ほとんど自己満足となるが、登頂無しで週末を過ごす事など有り得ない。いや、そこまでではないが・・・。

 

 西インターサイドのホテルから現地を目指す。森本インターやら外側環状線、さらには能登方面に延びる道が新たに出来ていて、周辺での走行はほとんど浦島太郎状態。高速ばかりで金沢を往復している弊害か・・・。津幡の検問所を過ぎ、地形図と睨めっこしながら現地を目指す。フロントガラスに当たる雪、そして夜明け前、思わず自販機に吸い寄せられ朝の暖かいコーヒーを求めてしまった。それを股間に挟みつつ、暖を取りながら闇夜に浮かび上がる右手に見える丘陵を眺める。“どこから登ろうか・・・”当初は南側の明神地区の神社辺りから登ろうかと思っていた。全く下調べをしていないので、ルートの有無の確認はしていなかった。よって等高線などを見て、そこから得られる地形により判断。あと、上空を送電線が走り、地図上でその線を凝視すると、鉄塔の場所が判る。それにより巡視路があるだろうと推察できる。ここでは、“巡視路の付けやすい場所は何処だろう”なんて思いながら地図を見る。本当はこんな事をして予想や準備をしている時間が一番楽しかったりする。そんな中で、道としての存在が一番強く目に入ってくるのは、石川工業高専南側から山腹に向かっている道であった。その道の最終地には何か施設も見える。経路の何処かでゲートされている事も考えられるが、アプローチとしては悪くない。そして8号線にも近い。

 

 工業高専の西側の入口から緩やかな舗装路を登って行く。その先には寮があるようで、それら施設が静かに建っていた。寮生が居るのかどうか、暗過ぎるほど暗い建物に見えた。それには内部からの明かりは無し。そしてその先で分岐があり、右側への道にはチェーンゲートがされており、左側の道を進む。高専施設を巻き込むように東側に進み、途中から南に進路を変える。狭かった道が広い舗装路に変わり、そこに雪の重みで垂れ下がる竹が覆いかぶさっていた。そして僅かで終点地。施設とは貯水槽であった。夜明けには少し時間があり、先ほどのコーヒーを飲みながら暖を取る。ナビのテレビからは、天気は回復傾向にある事を伝えている。降った後の好天、日中は山が綺麗だろう。

 

 少し白み始めたので、出立となる。雨具を着込み、足許は長靴。終点地の場所には、右側に管理施設の四角い建て屋があり、その左から、竹林の中に切り開きが上がっている。赤いマーキングも見られ、それにより好事家が入っている事が判る。昔からの山道なのか、山頂を目的とした登山道ではないことは確か。暗い竹林の中は物悲しく、少し急ぎ足で明るさを求める。それでも雪のおかげで周囲が明るく、それで楽に歩けている感じもあった。途中で2本の倒木を潜る。単調な道であるが、当初は藪漕ぎを思っていたので、有りがたい道とも言えた。

 

 歩く先から、怖いほどの唸り音が聞こえていた。既にそこに送電線の鉄塔があることは判っているので準備はあるのだが、判っていながらもビーという重低音は怖かった。高圧電線がこの音により通電している事を知らされる。唸っているのと、唸らないのがあるが、その差はなんだろうか。

 鉄塔から1分ほどで、分岐箇所となる。東側から上がってきた道と、南に抜ける道と、そして今伝って来た道との三叉路。ここは南に進む。ただし高い所は左になり、どうやら山頂を巻き込んで進んでゆく様子。左(東)側気にしつつ進むと、赤いマーキングが垂れていた。間違いなく山頂への取付き箇所。そこを僅かに這い上がると、10畳ほどか、空間が開けた。

 

 台ノ峯。中央に直径90mmほどの太い孟宗竹が立っている。その脇に朽ちた三角点が眠っていた。展望は全くなく、上を見ても航空測量をした気配も無い。唯一の人工物(三角点もそうだが)は、国土地理院の三角点を示すプラスチック標柱であった。こんなに短時間で踏めるとは思わなかった。雪の中をドロドロになって藪を濃いで山頂に到達する予想があったが、あっけなく着いた感じ。でも1座は1座。嬉しい登頂。

 

 往路は来た道を戻る。戻りながら鉄塔辺りから東を見下ろすと、もう一本道が上がってきていた。先ほどの分岐の場所へ上がってくるのか。やはり里山はこれらの道が多いようだ。道が多い事で、迷路で迷うと言うこともあるようだ。

 配水施設に降り立ち、次を目指す。当初はここだけで時間を使い切ると思っていたのだが、短時間での登頂でもう一座狙える時間が出来た。御所方面に移動する。

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