烏帽子山  483.4m            


 2011.10.2(日)   


  雨    単独       山腹林道の東側から取り付く          行動時間14M


@東側尾根取り付き11:55→(7M)→A烏帽子山12:02〜03→(6M)→B林道に降りる12:09


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@東側から取り付く。林道と尾根の高さが近い場所より、少し西側の方が藪が煩くない。 途中の藪の様子。さほど密生していない。 A烏帽子山山頂。テープが巻かれていた。 B三等点。標識なのか、2つの白い木片が落ちていた。
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A登ってきた東側の様子。 山頂から南東側にヤマボウシあり。甘くお菓子のような味わい。 B下山は真南に降りてみた。 Bススキの中の急峻。尾根を戻った方が無難。ただしマーキングをしないと迷う。
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東側の展望地から見る烏帽子山。 展望地から見る日本海。



 通過時にいつか登ってやろうと前々から思っていた場所。しかし登頂記録はほとんど見当たらない。と言う事は、と言う類の山。ルートがないのだろうと推察できた。しかししっかりと山腹を林道が通り、直下からアプローチできる場所だとも見えていた。

 宮崎城への道を左に見て最禅地区に入って行くと、その先の分岐点に「烏帽子」の文字が見える。そこを入って行く。長い林道で、スカイラインにしようとしたのか、途中にはポケットパークのような場所も見られた。それでも造林用の林道がベースとなっているのだろう。前を見ながら運転するのだが、逆谷を挟んだ南側にある山々の方がスクンと高く見えており、烏帽子山が何処なのか、本当に間近に行くまで見えてこなかった。ナビを見つつ車を寄せてゆく。そしてヘヤピンとなっている北側辺りから、取り付けそうな場所を見ながらゆっくりと進んで行く。探しながらいたのだがいつしか山の東側まで行って、烏帽子山からの尾根が切れてしまった。要するに適当な取り付き場所は無かったのだった。車をユーターンさせ、もう一度おさらい。それでも見出せず、中でも伝えそうな東側からの尾根に取り付くことにした。

 準備をしていると、富山ナンバーでシルバーの車が3台通り過ぎた。中に乗っている人はみな山の恰好。何処に行ってきたのか・・・。車道と尾根が同じ高さになった辺りは、藪が濃くて入り辛い。それより15mほど西側に進み、雑木を掴みながら斜面を駆け上がり尾根に乗る。するとそこには薄っすらと踏み跡があった。ただし、伝って行けるような踏み跡でなく、ここを訪れる好事家が少ないことが判る。藪であるが樹林間隔があるので、そう泳ぐような藪漕ぎではない。前日の深い濃い薮漕ぎをしているので、楽なもんであった。

 歩き易い場所はやや北寄りにあり、後半は南西に戻るように高みを目指した。山頂に到着すると、その延長線上の南西側の木に、太いビニールテープが2本巻かれていた。三等点があり、その脇に白ペンキを塗られた木片が落ちていた。展望はなし。しかし潮の音が聞こえる場所。その潮の音がする方から見ると、ここは烏帽子に見えるのだろう。そんなことを思いながら山頂に立っていた。

 下山は、少し西側に進んでから真南に下ってみた。途中にはヤマボウシの赤い実があり、一つ拝借。お菓子のような甘みと美味しさ。松の生えた中を抜け、その先に林道が見えるも、そこまではススキの急斜面。慎重にそれらを掴みながら降りて行く。降り立って振り返っても、凄い急峻。これなら往路の尾根を降りたほうが安全だった。ただし、マーキングをしないと全く方向が判らなくなるような場所で、実際に往路の場所が判らないので、コンパスを見つつ南に降りたのだった。

 念願の烏帽子山登頂。念願のとまで言うと大げさだが、踏んでしまうと通過時に気にする山が減ったようで、淋しい気持ちにもなった。人の心とは勝手なもの。

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