一難場山   1518.2m         蒲原山   1630m            
        


 2011.2.19(土)   


  快晴     単独       木地屋地区より          行動時間6H13M


@木地屋川右俣と林道交差点8:48→(4M)→A除雪終了点8:52→(45M)→B杉ノ平木地屋川を渡るスノーブリッジ9:37→(123M)→C1450m主尾根に乗る11:40→(16M)→D一難場山11:56〜12:09→(24M)→E1629高点12:33〜36→(8M)→F蒲原山12:44〜13:02→(8M)→G1629高点再び13:10〜19→(44M)→・1014高点南14:03→(42M)→H林道に乗る14:45〜49→(12M)→I駐車余地15:01


start.jpg  jyosetusaisyuu.jpg  enteinowaki.jpg  860.jpg 
@木地屋地区。林道終点地より200mほど下がった場所の駐車余地からスタート。路面はツルツル・テカテカ。 A除雪終点地。掘削工事中。 林道を右にして、川との間を適当に登って行く。 標高860m付近。降雪の後で、木々には雪が乗ったまま。
suginotairakara.jpg  snowbridge.jpg  nagare.jpg  suginotaira.jpg 
杉ノ平地区から一難場山。 B地形図の橋の場所は渡れず、少し上流側にピンポイントでスノーブリッジがある。 流れ(木地屋川)の場所は大きく口を開けている。 杉ノ平右岸。
1140.jpg  1250.jpg  1290.jpg  1340.jpg 
標高1140m付近。歩き易い斜面。 1250m付近。だんだん主稜線が近くなってくる。 1290m。キラキラと眩いばかりに雪が光る。 1340m付近。
1340ushiro.jpg  1360.jpg  1390.jpg  1460kara.jpg 
1340m付近から登ってきた斜面。 1360mの大きな雪を纏った樹形。 1390mから西側。 C主尾根に乗った辺りから雨飾山。
1460tore-su.jpg  ichibanba.jpg  p1.jpg  p2.jpg 
大所の方から上がってきている本日のトレールに乗る。一気に楽々。 D一難場山山頂。 D一難場山から蒲原山。 D一難場山から火打山側。
p5.jpg  p6.jpg  1629koutentemae.jpg  mons.jpg 
D一難場山から北側。 D一難場山から西の黒岩山側。下は杉ノ平。 1629高点西側斜面。 モンスターになりかけ。
1629.jpg  16291630.jpg  1629karaebira1.jpg  sancyoudaichi.jpg 
E1629高点。 E1629高点から蒲原山1630高点側。  E1629高点から箙岳側。 山頂大地。天気が良ければ快適な場所。ガスれば怖い場所。
1630.jpg  tachikito.jpg  amakazarigawa.jpg  kitagawa.jpg 
F蒲原山最高所。 F少し南にズレて展望の良い場所で休憩。  F最高所側。後は雨飾山山塊。  F伝って来た北側。
ita.jpg  setudou.jpg  1629karaebira.jpg  heigenwo.jpg 
F今日はフリーランドー。 1629高点の南西側に雪洞らしき大穴も。西風を避けるように東側に開口。 G1629高点再び。箙岳側遠望。  G伝って来た山頂大地の様子。トレールがムカデのよう。 
1629karanagatsuga.jpg  gas.jpg  1590.jpg  1420.jpg 
G1629高点から長栂山側。ガスが上がってきた。  北西に滑走開始。ガスが掛かりだし、慎重に。  新雪にシュプールを刻みながら。1590m付近。  1420m付近。 
1250kara.jpg  kamoshika.jpg  1150.jpg  1150shita.jpg 
1250m付近から下。この辺りから複雑地形になってくる。  カモシカが休憩中。  1150付近から上側。  1150付近から下流。滑り難い谷地形。 
960.jpg  rindouni.jpg  saisyuuchi.jpg  toucyaku.jpg 
960m付近から振り返る。地図に載らない道形がある。全く滑らず。  H林道にはスノーモービルの痕が続く。  除雪最終地点下には、5台ほど路肩に停められていた。  I余地に到着。 


   

 残業の嵩んだ週中を過ごし、週末を向かえた。背中が張り、パソコンのし過ぎで目もショボショボ。金曜日も21時を回って帰宅し、明日への意欲はゼロに近かった。これが普通のサラリーマンか・・・。だがしかし、翌土曜日は好天予報。帰りがけの月も満月であり、家で停滞などしていられない。もうそれが本能のように、思考回路の鈍った頭で行き先を探す。「好天」「雪山」、当然のようにこの2つのキーワードが頭の中に浮かび上がる。後立山近辺で未踏座を舐める様に探ってゆくと、蓮華温泉側で目が止まった。風吹大池の北東側、箙岳以北はまだ踏み入れていなかった。斜面も良さそうな場所ばかりで、何処から取り付いても良さそうに見えた。ただし、木曜日の平地での雨は現地では雪であっただろう。どれだけの新雪が待っているのか、あまり考えている余裕はなく準備に入る。

 
 準備をし終え、2時間ほどしたら出発しようと思って本を読み出した。しかしそのままウトウトしてしまい、目が覚めて時計を見たら、なんと「5時」。ドヒャーン、やっちまった状態。逆を返すと、それほどに疲れていたと言う事になるが、もしこの企画に同行者が居たら目も当てられない。一瞬、“そんなに疲れているなら今日は止めようか”との思いが出てくるが、天気が待っている。大車輪で行動し、放り投げるように荷物を積み込み、5時10分に家を出る。すぐに上信越道に飛び乗るのだが、小谷村に行くのに、高速に乗って行くのは初めて、おそらく地走りしたのと比べ30分くらいしか変わらないと思うのだが、この時はその30分が大事であった。ハンドルを握りながら、計画をリセットする。何処から取り付いてもいいと思っていた部分は、しっかり最短となるコース取りが必要となった。おそらく現地入りは9時に近い時間になる。往路にかけられる時間は4時間ほどになるか。大チョンボにより、余計な制約が出来てしまった。でも、「当って砕けろ」精神、そして「何とかなる」精神。ここらへんはいつもの事。この部分が培われた背景には、常に未踏の山を追い求めている、毎回の緊張感からかとも思う。

 
 更埴から折り返すように長野道に入り、豊科で降りてR147を北上して行く。スキーヤーの渋滞に嵌り、それでも今日は不思議と焦りが無い。ある一線を越えた感じで余裕綽々。一部に気持ちよいほどの朝日が、そう思わせてくれていた。小谷村の紙すき山牧場からの入山が良さそうだが、一つ問題がある。その場合、蒲原山だけだったらそれでいい。一難場山も視野に入れると、蒲原山経由で一難場山へ行くと、帰りに県境の谷が邪魔をする。蒲原山に登り返せばそれまでだが、なにか良いコース取りに思えなかった。こうなると大所から取付くか、木地屋から取付くかになる。でもでも、時間的な部分からすると、より高度が稼げる木地屋からの入山が最良となると思えた。小谷村から糸魚川に入り、平岩駅の所から蓮華温泉側に向かって行く。路面は凍っているところがあり、見た目もツルツルなら、時折タイヤも空転し悲鳴を上げていた。何処まで行けるのか、除雪がしてあってもこの凍結路では怖くて高い場所まで上げられない。それでも時間短縮を狙わねばならない。まったくもって板ばさみな心境であった。

 
 なんとか除雪終点まで行くが、怖いほどにテカテカ。融雪用の水が流されていて、それが下の方で凍っている。ユーターンして車を下に向けると、そこからの下りが恐ろしい斜度に見えた。1速に入れてエンジンブレーキとフットブレーキを併用してゆっくり、ゆっくりと・・・。木地屋川右俣と林道が交差する場所に橋があり、橋の右岸側に除雪余地が造られていた。除雪した雪を吐き出すための場所で4台ほど停められるスペースがあった。ここに突っ込む(8:30)。しかしこに停めたからとて、ここから下の路面はまだ凍っている。帰りが遅くなれば怖い事になるし、日中での好天が、どれほどに融雪してくれるか。この部分の運と不運は自然に任せる。今日は板を2本持ってきたが、周辺では15センチほどの新雪があった。従いより浮力を増すよう長い板の選択となった。

 
 8:48スタートとなる。4分ほどで、先ほどの除雪終点地。林道の在り処がいまひとつ判らないのだが、右側の樹林の際から取付いてゆく。ある程度締まった雪の上に新雪が乗っている感じ。さほど沈み込み量は深くなく、快適な状態。木地屋川を左に置くようにして、登り易い場所を選びながら直線的に這い上がってゆく。じつは、この天気ならこちらのルートもトレールが出来ていると思っていた。少し遅くなったので、“それを伝って楽々登ってしまおう”なんて魂胆なのだったが、現地は一面の新雪の原だった。甘い考えは拭い去る。こうなると、届くのかどうかが気になってきた。少し足の回転を速めつつ登って行く。

 
 気温の関係もあるだろうが、木々に乗った雪がほとんど落ちずに居て、その樹林の中を木漏れ日を追うように進んでゆく。最高の気持ち良さ。静まり返った中に、サクサクと板を進める音のみがしている。そしていつしか勾配がなくなり、杉ノ平の一角に入ったようだった。平坦での気持ちよさは、そのまま帰りには滑りにならない場所ともなる。この時点では、この先のルート取りを決めきれていなかった。白池の方まで南進してから、巻き込むように蒲原山まで突き上げるルートが優しいとも思えていた。ただし今日は時間があまり無い。是が非でも1座踏みたい。となると、コース距離を短くしてのアプローチが必須。蒲原山より、一難場山の斜面を見やる。地形図からは、山の西斜面は密な等高線となっているが、少し北にズレると、そこそこの登れそうな斜面。ここを狙うことにした。

 斜面に取付くその前に、木地屋川の渡渉がある。その流れは雪面より3mほど下にあり、落ちれば這い上がれそうに無かった。スノーブリッジも見当たらず、しばらく左岸側を川に沿うように進んで行く。そして地形図に書かれている実線の場所で橋があるのかと思いきや、それらしい橋が全く見えない。かなり気持ちがブルーになる。またまたここで作戦変更か・・・。そのまま左岸を伝って行くと、橋があるであろう場所から130mほど上流に、ピンポイントでスノーブリッジが出来ていた。その上流を見ても下流も見ても、皆無であり、本当にピンポイント。少しビクビクしながらも、高低差に託けて一気に滑り降りる形で右岸側に渡って行く。ブリッジの幅は1mほどだった。さあ右岸に乗った。相変わらずの気持ちよい平原。木々の間から一難場山も仰ぎ見ることが出来るが、下から見ると軍艦のように聳えている。南に寄り過ぎないよう、その部分だけ気をつけて登り易い斜面にシールを食いつかせてゆく。今日は珍しくシールワックスを塗ってきている。好天での雪解けに対応した訳だが、効果は如何に・・・。

 
 1140m付近から少し傾斜がきつくなる。ここは左(北)側にトラバースするように這い上がって行く。喘ぎながらも後ろを振り返ると、長栂山側の白い頂がこちらを見ている。上に行けばもっと凄い景色が待っているはず。俄然気合が入る。登りながらも、我が力量にちょうどいい斜面であり、ここでの滑りを楽しみに思えていた。周囲の何処を見ても美しい自然の造形美。無垢の雪の上を這う喜び、そこに自然との対話があり、“どうだ”とばかりの魅せる斜面。もう“参りました”と眩しさ半分に目を綻ばせる。

 
 1390mで広い尾根に乗り上げ、“主尾根に乗ったか”と思ったのだが、もうひと踏ん張り、やや深く感じるようになったラッセルを坦々と進めてゆく。そして前方が全開状態に開ける。1460mで主尾根に乗り、乗り上げた先に白く神々しき雨飾山の山塊が見える。「息を飲む」とはこの事か、なにせ神々しいのであった。来て良かった。これ以上求めるものはないのだが、さらに高いところに行けばと、一難場山を急いで目指す。もうこのタイミングでは山頂を捉えたのも同然。そしてその先の蒲原山も僅かな距離。ちょっと焦った出発だったが、時間的な安全圏に入ったと思えた。そして尾根に乗った場所から200mほど南に進むと、尾根の東側から登ってきたトレールがあった。二人分のトレールで、確かに大所の所に駐車してある車があり、もしやと思ったが、御仁らの物だったようだ。ありがたくその上に板を乗せさせていただく。言うなればエスカレーター。トレールの上を滑らすように南進して行く。すると、一難場山を前に、既に滑り降りているシュプールが見られた。時間的な事を言えば、もう12時となっていて降りても当然だが、ここでトレールは一難場山までか、とも判断できた。

 
 一難場山山頂。長細い山頂部であるが、遮るものは何もない360度のパノラマ。板を履いたままで苦しい姿勢で等角度で周囲を写して回る。朝日岳は標高の違いで風が強いのだろう、山頂部で高く雪煙が舞っている。それにしてもここは雲ひとつない快晴無風状態。これぞ雪山の醍醐味と言っていいだろう。荒れれば怖いが、晴れればこの通り。そして予想とおりトレールはここで終わっており引き返していた。蒲原山は目と鼻の先、再び無垢の雪の上に我がトレールを残して進む。最初は僅かに滑り降り、再び緩やかな登りに変わる。少々しんどくても、やはり無垢の上の方が気持ちがいい。1629高点に向けて突き上げて行くのだが、上に進むに従い植生が変わり、ブナやダケカンバに混ざりシラビソなども見え出してくる。その上にはこってりと雪が乗り、モンスターになりかけた俄かモンスター。まあこの標高ならこんなもんだろう。わざとそのモンスターの間を縫うように進んで行く。どさっと雪が落ちてくるのではないかというスリルが楽しめたり・・・。

 
 1629高点。広い山頂部でサッカーグランドが取れそうなほどの広さがある。平坦な部分が広すぎて、展望を楽しむには弊害になっているが、その雪の白さと周囲の空の青さは、問答無用な気持ちよさがあった。蒲原山北峰と言えよう、この1629高点に対して、南に1m高い1630高点がある。冬季であることから、雪の積もり方でどちらが高くなっているのかは判らないが、やはり最高所は踏んでおかないと・・・。その1630好天に向かう平原を見ると、二人分のトレールが見える。二人と言うもののストックの衝き方が同じなので、同一人物が往復したようにも思えた。これだけの天気なら、他にも登頂してくる人が居て然りであり、無積雪期こそマイナーピークであるが冬季においてのここはメジャーピーク。本来なら何パーティーも居て賑やかな山頂を思っていたが、時間の関係かスキーヤーの姿は無かった。20mほどの高低差を滑り降りて平原の上のトレースに乗ってゆく。同じ板の長さが往復している。どうやら単独行の方らしい。そしてそのトレースは、途中から東に別れ紙すき山牧場側へと向かっていた。

 
 蒲原山1630高点に到着。複数のトレースがあり、その全てが本日のものであった。もう少し早くに到達できればワイワイと賑やかな山頂であったが、この静けさの方が自分に合っている。ザックに腰を降ろし、静かに白湯を飲む。出遅れをカバーする為に、コンビニには寄らずに来ている。食料は非常食しか持って居ない。この非常食は、本当の意味での非常食であり、ホイソレと手をつけないことにしている。今日は、寝過ごした罰として飯抜き。陽射しのある箙岳側に体を向けつつ地図を眺める。何せ今日は風が無いのがいい。本当にぽかぽか陽気であった。一難場山側に行けば、快適な斜面があることを判っているが、蒲原山と一難場山間の平坦路が面白くない。それならと、蒲原山から西に下って杉ノ平に戻る事に決めた。ここでの展望は、見える方向は南の箙岳側。あとは樹林が邪魔していまひとつ。今日のピークにおいての好展望順位は、一難場山を一番として、1629高点が二番目、そしてここが三番目であった。

 
 シールを張ったまま往路のトレールを戻って行く。1629高点の直下東側には、ポカンと口を開けた雪穴があった。よくよく覗いたが、雪洞のようにも見えるし、そうでないようにも見える。東側を入口にしていることから、西風を避けた雪洞と判断できるが、いまひとつ判断に自信はない。再び1629高点に上がると、そこは南西の端、ここで先達行者のトレールは引き返していた。さあここから滑走開始。シールを外すのだが、行く手を遮る様に西側からガスが上がってきた。何かの知らせかと思って少し考えたが、初志貫徹、予定通り西に降りて行く。

 
 しかし最初こそ楽しい斜面だったが、1500m付近から急斜面に変わる。杉ノ原に戻りたい気持ちが、少しコース取りを北にしてしまったようで、ちょっと早まった感じ。もう少し西側に降りてゆけば等高線間隔も適度であり良かったようだ。でもまあ、急斜面を降りる練習も必要で、我が頭は常に前向き思考。ガスの中、大きなターンを切り返しながら高度を下げてゆく。ガスが出てきたのは、ここを下らずに、一難場山の方から下れと言う思し召しだったのかもしれない。急峻が終わり1250m付近からは、先の見通しが利くようになる。少し谷が入り組んだ複雑地形。何処を進めば正解なのかが良く判らなかった。そんな中で、じっとこちらを向いている目を発見した。カモシカであった。半身を雪の中に沈め、こちらの動向を見ている。滑って行く方向におり、”わるいな”と心の中で言いながら、そのカモシカの方へ滑り降りて行く。すぐに察知し、荒波を乗り越えるように雪の中を分けてゆくカモシカ。

 
 1150mほどで益々複雑地形になる。と言っても困るほどの危ない場所ではないが、何処を進めば正解なのか判らない地形であった。滑る事を優先したいので、谷に沿って降りて行くも、波打ったような地形に僅かな登り返しの様な場所も出てくる。そして1014高点の西側まで進むと、木地屋川の支流と思しき流れが出ており、早いうちに渡渉をと倒木をベースにしたスノーブリッジを利用して左岸側に移る。流れの音がしており、支流と言えど気の抜けない場所となっていた。この辺りから、全くの平坦地となりスキーは滑らない。カニ歩きや、ハの字歩行を交えながら騙し騙し進んで行く。そして我慢して足を進めてゆくと、いつしか道形の上に乗っているようであった。

 標高900mほどまで下ると、今度は完全に登り勾配。なんとか我慢していたものの、やむなくシールを装着して登り返す。しかし、登り返しは僅かで林道に飛び出した。林道と判ったのは、そこにスノーモービルの轍があった為で、ここで再びシールを外して滑り降りる。このスノーモービルのキャタピラーの跡は、スキーには適していて、細かく波打ったその雪面は抵抗が少なく良く滑る。強い風を体に受けながら、時速40キロくらいで林道を降りて行く。もう足も疲れ出している頃であり、カーブで踏ん張るのが辛いくらい。それでもバイク乗りが「風になる」のと同様の気持ちよさが味わえる。一気に滑り降り、除雪終点地に降り立つ。気になっていた路面の雪は全て溶け、これならここまで車を上げて置いても良かった。全ては結果でしか物を言えないので、下に置いた判断も正解ではあろう。終点地には県外ナンバーも置かれ、後から到着した入山者も居るようであった。板を脇に抱え降りて行く。しかし、カーブを巻き込んだ先がアイスバーンとなっており、最後の最後でスッテーンと転んで苦笑い。こんな所で、この日初めての転倒となった。

 
 駐車余地に到着し、バタバタとした山行を終えた。下りのコース取りをミスっていたようだが、蒲原山からはもう少し西に寄って下り、林道に沿うように降りた方が良かったのかもしれない。それより、一難場山からの西側斜面は美味しい斜面。ここを滑り降りた方が賢明だったかもしれない。いずれにせよ、また行きたくなる楽しい場所であった。全ては天気の後押しがあったからこそ。これがガスって居ようものなら、逆の印象もあったことだろう。今回は、スキーを履いて登る楽しさを存分に楽しめた山行となった。


chizu1.jpg

chizu2.jpg

chizu3.jpg

chizu4.jpg 
                           戻る