大道山  1289m      鳩ヶ峯   1319.4m            


 2011.6.4(土)   


  晴れ   単独       平沢林道より          行動時間1H45M


@駐車余地5:19→(18M)→A峠5:37→(2M)→B大道山5:39〜42→(5M)→Cコル下降点5:47→(28M)→D鳩ヶ峯6:15〜30→(21M)→Eコル帰り6:51→(13M)→F駐車余地7:04


rindoubunki.jpg  yokohikisenbunki.jpg  usureta.jpg  ga-bu.jpg 
平沢集落の先。分岐は横引線の方へ。 左の絵の分岐で、初めて道標が現れる。 この分岐は右に。又の所に薄れた道標あり。 @最後まで進まず、適当な余地をみつけ停車。
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@スタート。 スタート地点から僅かに進むと、林道を離れ山道になる。 山道を行くと開削された新しい林道に出る。九十九を切った先から尾根に突き上げるのが正解ルート。今回は林道を進む。 A大道山の南側で峠になっており、そのまま真田側へ降りていた。
tougekara.jpg  daidousan.jpg  daidouhyoushiki.jpg  rituzou.jpg 
A峠から見る山頂側。 B大道山(堂叡山)山頂。 B坂城町の道標。 Bやや大ぶりな立像。
tenbou.jpg  douhyou2.jpg  onemichi1.jpg  korukakouten.jpg 
山頂からは坂城町が見下ろせ、遠く北アルプスが見える。 芝峠側へもルートがある様子。  踏み跡が薄い尾根道。いい感じ。 Cコルにある林道への下降点。 
korudouhyou.jpg  onemichi2.jpg  fensu.jpg  kaitekione.jpg 
Cコルの標識。  鳩ヶ峯側へは道形がしっかりしている。 鹿除けか、フェンスもある。 快適な尾根道。
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ややササの覆う場所もあるが・・・。 D鳩ヶ峯山頂。 D三等点。  D山頂標識。「峰」と表記している。
hatogaminekaraminami.jpg  korukaeri.jpg  deguchi.jpg  tara.jpg 
D山頂から南(登って来た)側。  Eコル帰り。  林道に出る場所。往路はここを入ってくるのが正解。倒木が目印。  林道周辺はタラノキだらけ。物凄い量。 
oshidashi.jpg  yamamichikaeri.jpg  gezan.jpg  ko-su.jpg 
山からの押出しが林道を塞ぐ。2箇所あった。  林道から山道に入る場所。ここに駐車が適当。  F駐車余地に戻る。  コース案内。 


  

 この日は午後から婚礼行事が入っていた。じっとしているのが普通だろうが、それが出来たら苦労はしない。週末になると野外に飛び出したい病であり、場所探しに入る。ただし、なにかあって迷惑をかけることは避けたいので、危険度の少ない短時間で登れる場所とした。最初は関越道沿いの山を考えたが、事故や渋滞は上信越道に比べると多い。ここでもリスク回避、上信越道沿いに目を移す。そして見つけたのが、坂城町の鳩ヶ峯。一見何の変哲もない場所選びだが、「結婚式」と「鳩」、その平和な感じが気分的にはぴったりの場所なのだった。

 
 3:40家を出る。太郎山トンネルを潜り坂城インターで降りる。ここからが大変だった。なにせ山腹の平沢地区に行かねばならないのだが、経路の林道は地図には知恵の輪のように書かれている。R91号を西進し、消防署の交差点を右折し北進する。右手にオリンパスの工場を見ながら、さらに行くと左手にグランドのある交差点となる。ここは直進し、柳沢精機の工場のところで小路を東に入る。日機工業を右に見てずんずんと進むと、ここに「平沢林道」の表示がある。しかし、道が分かれどちらに進めばいいのか判らない状況。林道があるのは東側であり、その方向にハンドルを切り高速を潜って山手側に行く。すると民家を最後に道は絞られて行く。この付近にも分岐箇所があるのだが、適当に広い道の方を選びつつ進むと、コンクリート舗装路はいつしかダート道となり、そのダート道も割れた道となる。まず普通乗用車は通過不可能。タイヤもノーマルタイヤは進めないであろう。私はオフロードタイヤ。ガリガリと空転させながら、流石の四駆も苦しそうに上がって行く。

 “どんな道だろう”かなりドキドキしながらハンドルを握っていた。当然“戻ろうか”そんな気にもなる。恐る恐る滑る路面にタイヤのトラクションを気にしつつ登って行く。走りやすい場所もあれば、荒れた場所もある。そんな林道だった。そして目の前に舗装路が現れた時は、本当にホッとした。平沢林道を走ったようではあるのだが、どうやら主要道路は別にあり、それを伝った方が安全なのだった。それでも舗装路は狭く、路肩状況が悪い場所もあり安心は出来ない。静かに登って行くと、リンゴ畑が出てきて、その先に古い家がちらほらと見えてきた。これが平沢の集落であった。住んでいるような様子もあるが、人影はなし。その家を左に見ながら進むとT字路になり、そこにある古い道標には、左に進むとキャンプ場となっていた。どうやら和平公園を示しているようで、ここでしっかりと自分の位置が把握出来た。

 T字路を右に進み南進するが、ここからが厄介な道。泥濘路面で四駆でないと厳しい場所。普通車だったらスタックしてしまいそうなマッドな路面状況だった。下手をするとハンドルを取られ、谷側に誘われる場面も・・・。そんなこんなで、経路のここまでにかなり運転に気を使うのだった。そして僅かに進むと林道横引線の分岐箇所があり、ここで初めて「大道山」(堂叡山)を示す道標が現れる。これにより、半信半疑で来ていた気分が一気に明るくなる。道なりに進むと、周辺のコースガイドが書かれた場所があり、この案内看板の表示は至極明細。さらに先で二股に分岐する。よく見ると、その叉の所に古い道標があり、右側の道を選ぶように書いてあった。ただしその先の道は路肩が弱く、崩落している場所が目立つ。突っ込んで行ったものの、かなりビクビク走行。入らずに手前で車を捨てた方が賢明に思えた。何処まで車で入れるかと思いつつ進むのだが、林道はどんどんと先に進む。ただし林道状況も奥に行くに従い状況が悪くなり、大きなカーブの所に余地を見つけ、そこに突っ込む。ここにも「堂叡山」を示す道標があった。地元では大道山を堂叡山と示していた。

 
 登山靴を履き、いざ出発。林道に伝って進むと、2分ほどで右側に5台ほど停められる余地が出てきた。その中に先ほど同様の堂叡山を示す道標があり、ややモシャモシャとした山道が斜面に切られていた。朝露があればビショビショになるようなルートだが、スロースタートのおかげで、それは回避。登って行くと、上で新しい作道出合う。ここでは尾根側に進むのが正解だった。そこにはブルーのリボンでその場所を示しているのだが、開削された道が歩きやすそうで、南進してみることにした。この辺り、物凄い数のタラが生えている。これほど多いのも久しぶり、この山の適季は5月初旬かもしれない。真田側は松茸もあり、年間2回の適季があることになるか。なにせ、これでもかと生えていた。

 
 南進して行くと、尾根と付かず離れずで平行して進み、大道山を越えた辺りで東に方向を変えた。そこは広い峠のようになっており、林道はそのまま真田の方へ降りて行っていた。轍も残り、軽トラだろう入って来た跡も確認出来た。山頂は北の僅か先、特に道は無いものの伐採された斜面を適当に這い上がって行く。


 大道山に到着。三体のやや大ぶりの立像が出迎えてくれる。そして坂城町の立派な道標もあり、この山塊に安心感を与えている。東の芝峠の方へも道があるらしく、そこへのコースタイムも示されていた。西を見ると、眼下に坂城の町。その先を見上げると、白い頂。そう、ここは北アルプスの展望台でもあった。白い峰々がいい感じに並んでいる。お茶を飲みつつおにぎりをほうばるにはいい所。残念ながら今日の私は何も無し。さあ次は、最終目的地の鳩ヶ峯を目指しての北進。


 やや不明瞭な道形を進むと、ここでいいのかと思うような小ピークを越えてゆく。するとその先でやや明瞭な道形になり、最低鞍部と言えようコルには下降点道標があり、林道の方へ道が切られていた。そのまま北進。1310高点を越えると、その先にかなり古いフェンスが設置されていた。シカ避けだろうか、ほとんど崩壊しており用を成していないものだった。朝日を右から受けながら、新緑の中を清々しく歩いて行ける。途中僅かにササの濃い場所があるが、その中に道形があるので問題なし。直下で倒木が邪魔をするが、西に僅かに巻いて進むと、山頂が待っていた。


 鳩ヶ峯到着。先ほど同様に坂城町の道標がある。広い山頂で居心地はいいが、周囲展望が無い。展望の事だけ言えば、先ほどの大道山の方に軍配が上がる。ただし大勢での休憩なら、こちらの方がはるかに適している。下界への連絡をと少し携帯を操作するのだが、なかなか送受信が出来なかった。場所をずれて大道山側に行くと、通信可能。些細な場所の問題なのだろう。往路を戻り、コルの所から林道に降りる。この尾根への道の入口には2本の倒木があるので目印となる。


 帰りは林道の道形を追ってみた。北に進み途中から北西側に進路を変える。この辺りからの里山展望が綺麗。そして1301高点から西派生する尾根があるのだが、その尾根上の1190mピークを巻き込むようにして南進する道になった。この道は、上の方で一箇所、南進しだしてもう一箇所の押出し箇所があり、その為に現在は車は通れないような林道になっていた。上にあった道形は、何処から入ったのやら。それにしてもタラの植生が凄い。当然採取されているのだが、「宝庫」って言葉がぴったりとはまる。そして往路に伝った山道の入口を左に見て、僅か先で車に到着する。

林道の下りは、平沢の集落からは舗装路に従う。細い作業道で、果樹園の中を通過して行く道。そして分岐箇所も非常に多く、その分岐には、明瞭な道標は少ない。なかには「平沢→」と書かれた場所もあったが、「もう一度伝ってみろ」と言われても自信が無いような場所であった。和平公園への道標でもあろうものなら、少し場所を違えるだけなのでいいのだが、それもあまり見えなかった。私の目に入らないだけで、あったのかもしれないが・・・。でも、この入り組んだ林道が楽しかったりする。すんなりと行ける場所よりは、少々困難の方が、そして少し迷うような場所の方が楽しいと思える。ほとんど病気かも。



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