三笠山 671.6m 星ヶ城山 816.7m 寒霞渓山 610m
2011.11.26(土)
快晴 同行者あり 寒霞渓駐車場より 行動時間:1H33M
@駐車場9:30
→(3M)→A三笠山登山口9:33→(9M)→B三笠山9:42〜43→(31)→C星ヶ城山10:14〜20→(24M)→D三笠山帰り10:44〜46→(2M)→E三笠山登山口10:48→(2M)→F寒霞渓山最高所10:50〜11:00→(3M)→G駐車場11:03
@駐車場から寒霞渓山頂園地へ | A三笠山への登山口。 | 直登ルートと巻き道が選べ、往路は巻き道で行く。鳥居の場所。 | 鳥居の場所から寒霞渓を見下ろす。 |
B三笠山の東側 | 三笠山の西側 | 三笠山の東端に星ヶ城山への散策路入り口がある。 | よく整備された散策路。 |
星ヶ城神社 | 西峰の西峰阿豆枳島神社 | 西峰からの展望。 | 西峰から東峰 |
東峰の東峰阿豆枳島神社 | C星ヶ城山山頂 | C一等点 | C星ヶ城山から東側。 |
C烽火台。東南アジアにある遺跡のよう。 | 東の出隅側から山頂。 | D三笠山帰り | E登山口に降り立つ。 |
F現在の寒霞渓山最高所 | F観光客だらけ | F展望台から瓦投げに興じたり。 | G駐車場に戻る |
本当は、銚子で行われている「サバ祭り」に行こうと思って予定していた。しかし、いまひとつ祭りの盛り上がりが見えてこない。悶々としているところ、なぜかふと小豆島が頭に浮かんだ。と言うのも、前週末に妙義山に入って、きしくも紅葉がすばらしかったから。妙義山と言えば、耶馬渓と寒霞渓と並んで日本三大奇勝と言われている場所。この三大奇勝で行っていない所が寒霞渓なのだった。そう思ったのが前日の夕方。思い立ったら吉日。すぐさま行動に移す。最低限の島に渡るための準備として、フェリーを押さえる。最後の1台が空いており、滑り込みだった。
前夜19時に家を出る。ごとう日からか、上信越道は途切れる事のないトラックの車列。東部湯の丸で夕飯をして、長野道・中央道と経由して行く。途中で降雨。“あれっ天気はいいはずでは・・・”心配になるくらいに長時間降られていた。それでも滋賀に入る頃には雨も上がり、予報どおり。山陽道から分岐し姫路ジャンクションで高速を降り現地入り。休憩と食事時間を除けば7時間ほどかかった。まぁ速い方だろう。手柄山公園で仮眠をして、朝7:15発の小豆島行きのフェリーに乗って島に渡る。小豆島福田港に着いたら、他の車列はほとんどが時計回りに左折して行った。ここを反対側に右折して、狭い港町の中を抜けて、R246を突き上げてゆく。そしてR29号の小豆島ブルーラインと出合ったら右折して行き、寒霞渓に到着する。既に待ち受けていた整理員によって駐車場所を指示され、とりあえずの最初のゴール地に到着。
駐車場から寒霞渓に進むと、既に凄い人。流石の観光地と言える。そしてこれから向かって行く三笠山の方へも散策者の姿がちらほら見える。観光ついでに登れる山って事になる。巻き道を利用して伝って進む。もう一つ直登コースがある。冬場はこの直登コースの方が日当たりがよく、寒くなく歩けるかもしれない。三笠山の山頂部にさしかかると、大鳥居が現れる。その僅か先が三笠山の山頂大地。ここから見下ろす寒霞渓はけっこうに見応えがある。山塊の全てが見えるのだった。
三笠山は芝生広場のような場所で、その北側にちょこんと東屋もある。山頂に立っての展望はなく、広大さからの気持ち良さを味わうような場所。その東端に星ヶ城山への散策路が続いている。この先も、よく管理された道で歩き易い。ただし赤土地形で、お湿りの日は滑るであろう。三笠山から15分ほど進むと、左側に星ヶ城神社が現れる。簡素ではあるが存在感のある雰囲気。祠の前にある大きな平たい石が印象的であった。この先も一級の道。最初の分岐は右に進む。少し勉強不足で出向いて来たのだが、城址らしい遺構が残る。そうか、星ヶ城山の「城」とは、そう言う事かと理解できた。
星ヶ城山西峰到着。そこには西峰阿豆枳島神社があった。石積みの塀に囲まれ、小さいながら雰囲気のある造り。静かに頭を下げる。そしてここからの展望は素晴らしい。島に居る感じが強くするような、そんな地形が眼下に広がっていた。東を見ると、こんもりとした高みがある。そこが最高点の東峰。この先はやや大きく下って行く。分岐を経て登り返してゆくと、今度は東峰阿豆枳島神社が現れた。これで本日3つ目となるが、これだけ近接して神社があるとは思わなかった。それでも解説文を読むと、それぞれに謂れがあるようであった。その前の「烽火台へ65m」に従って進むと、目の前に見るも珍しい構造物が現れた。
星ヶ城山到着。なんだろう、アンコールワットの遺跡群の中にあるような形状と造り。これが烽火台と言う事なのか。烽火台にしては「火」を灯す場所が良く判らなかった。それはそれとしても、すばらしい遺構。これが見られただけでも来た価値がある。これがあるために、その北側にある一等点が霞んで見えてしまう。日頃なら嬉しい一等点であるが、今日は完全にその存在が烽火台に消されてしまっている。ここからの展望は東にあるが、先ほどの西峰に比べると落ちる。温かい日差しを浴びながらしばし休憩。東側に行くと、「東の出隅」なんてのがあるのだが、土塁の事なのかよく判らなかった。予定が押しているので長居は無用。下山に入る。
古井戸も見学するのだが、この標高にして今もなお水を湛えていた。帰りは西峰を経由せず、北側のルートを選択。鍛冶場跡を見たりするのだが、こちらのルートへはブルーラインからの最短ルートも上がってきていた。星ヶ城山だけなら、北側からアプローチして来るのが早いだろう。戻って行くと、大汗をかいた家族連れが上がってくる。「あとどのくらいですか?」。「あと10分くらいです」。適当に言ったのだが、10分って誰しもが頑張れる時間だと思っている。
三笠山に戻ると、ここでものんびりと日差しを浴びている家族連れの姿があった。それと共に、下から上がってくる運動会のような声と放送。寒霞渓は凄い事になっているよう。下って行くと、その先に見えるのは予想どうりの人の群れ。登山口に降り立ち、その群れの中へ進んで行く。事典から寒霞渓山の座標を拾うと、ロータリー辺りを指しているが、ここでは東屋の場所が一番高いようで、そこに向かって行く。それこそ人を縫うように進むとはこのことで、都内を歩いているかのような感じであった。
寒霞渓最高所。東屋からの景色は最高。ただし、暖かい日が続いているせいか、色付きが悪い。先だっての妙義山は最高の彩だったが、ここでは少し残念であった。名物の「瓦投げ」をやったり、売店に進み香ばしい揚げ物を食べたりして、山頂と言うよりは観光地を楽しむ。本来のここの楽しみは、下から歩くかロープウェーを使う方法。車で上がってしまっては勿体無いのかもしれない。存分に楽しんだら車に戻る。
おかげさまで、これで日本三大奇勝の全てを見ることが出来た。