石峠  340m            


 2011.10.1(土)   


  晴れ    単独       宝達地区からの林道より          行動時間1H29M


@地形図実線ルート入口12:31→(8M)→A鉄塔下12:39→(6M)→・林道の藪が濃く撤退12:45→(6M)→B入口に戻る12:51→(6M)→C地形図にない廃林道入口12:57→(28M)→D310m高点13:25→(10M)→E石峠13:35〜36→(24M)→F廃林道入口14:00


rindou.jpg  saisyoni.jpg  hasenru-to.jpg  jyunshi.jpg 
宝達志水町の宝達地区からの林道を詰めて行く。途中の宝達山山頂への分岐を右に見る。 @地形図の載る実線入口。巡視路標識あり。 水の流れがあったり、基本モシャモシャの道。蜘蛛の巣が多くて閉口。 途中の分岐箇所からは、道形のある方へ進んでみる。
textutou.jpg kokokara.jpg  modoru.jpg  hutatabi.jpg 
A鉄塔の下に出る。道を間違がっている(判って登って来たのだが)。 ここが分岐。撮影している背中側に巡視路がある。地形図の実線は左に進むが、葛の藪で単独では到底進めない。 B入口まで戻り、藪が濃く撤退しようかと思ったり・・・。 C林道をさらに進むと、廃林道入り口があり、その入口に舗装余地がある。ここから入山。
yabu.jpg  akebi.jpg  yabu1.jpg heitanchi.jpg 
藪を撮っているのだが、本当の濃い藪はカメラなど出している状況でなく・・・。 300m付近でアケビが生っていた。 310m付近道形が複雑に藪の中にあった。 石峠南の鞍部付近から。左の上の方が山頂。
nishi.jpg  higashi.jpg  minami.jpg  yabu2.jpg 
D山頂から北側。  D山頂から南側  D山頂から西側。ここを伝って来たほうが楽だったかも。 300mを越えた付近は、ほとんどこのような状態。防備をしないと、虫刺されが・・・。実際に沢山刺されてしまい。 
mumouno.jpg  toucyaku.jpg     
下りに選んだ小尾根は、下草が無い場所もあり良かったが、廃林道に降り立つと、手強い葛の藪が待っていた。  Eかなり疲れた状態で下山。なかなか手強い山だった。複数人で鎌を持って入りたい山。     



 能登半島の入口、ここを口能登と言うのだが、その場所にどっしりと構えているのが宝達山。一等点があることから地元より、全国のマニアにも良く知られた山となる。その北側に、地形図を見ると石峠と言う場所がある。しょう肩体で書かれていないので、登山対象にしていなかったが、最近になって大本営から有効座とみなされた。峠と名の付く山では、南アルプスの風巻峠がそれに類するが、峠と言いながら、しっかりとした山の形をしている。ようは石峠山とでも表記されていれば、山のように思うのだが、峠とあると峠と思ってしまう。そんなこんなの石峠。少しスマートじゃない部分が魅力的に思えていた。

 この日は、珍しく下道を地走りして現地入りした。小用が控えているので、行動のタイムリミットは14時。じつは現地に出向く前は、楽勝と思っていた。それには、地形図にある実線と破線表記。これらを伝えれば、僅か数分で到達してしまうだろうと踏んでいた。しかし・・・。

 合併して宝達志水町となった。昔を知っているとなにか違和感を感じるのは私だけか。宝達地区の中に入って行くと、そこに宝達葛会館という施設が左に見える。さすが宝達葛の産地。それを表したものであろう。そこを過ぎ、ズンズンと奥の方へ進んで行く。進む道を村落側を選んでしまったようで、ここは会館前を通らない、南側の道を通った方が良いようだった。ただし間違えた事で、「宝達葛」を感じる事もできた。進んで行くと、宝達山への道が右に入っている。それを見ながら直進。この道はとても整備が整い、車道脇の草刈がとても丁寧にされている場所であった。地形図を見ながら進む。送電線を頭上に越して、そろそろ思っていたら左側に林道が入っていた。251高点と思しき高みも目の前に見えていた。

 分岐点の周辺には適当な駐車余地は無く、路肩に寄せて駐車。すぐに準備をして楽な気持ちで歩き出す。歩き出して僅か、周辺状況が察知できた。使われていない・・・。ただし入口に巡視路標識があったので、鉄塔管理のためにそこそこの踏み跡はあると思えた。雑草の中、道の上には流れもある。それより何より、プックリとおなかを膨らませた女郎蜘蛛が多い。それらの堅い糸を払いながら進むのが大変な作業だった。どれだけの蜘蛛の巣を壊したか・・・。忍びないのだが、我が欲求は突き進む方に・・・。

 地形図を見ながらヘヤピンカーブに差し掛かった。しかし続くべき方向には道が無い。いや有るのだが、完全に藪化している。ここから西側の220mピークに向けて階段状の巡視路が上がっていた。調査の為に伝ってみようと登って行くと、鉄塔が立っていた。地形図を見ながら現在地を把握。間違いなく道は廃道になっている。分岐点まで戻り、何とか進むように251高点寄りの藪の中を漕いでゆく。しかしその先に行くと林道に乗り、一面の葛の蔓延る海であった。まず無理。鎌でも持って、3人ほど居ないと、到底登頂などできない。悔しいが撤退する事を決めた。こんなに厳しい場所とは、ここに来るまで思わなかった。林道を戻り、車の所に到着。残り1時間の猶予。狙えるのか、諦めるか・・・。

 しかしそう簡単には諦めないのが私。登れずとも次に繋がる調査はしたい。林道本道を沢に沿って東に進んで行く。すると地形図の破線ルートが書かれている(これは見当たらなかった)より東側に、もう一本道形があった。見るからに廃林道の様子で、入口に1台分の舗装スペースがあり、そこに停める。道があるなら伝ってみようとの判断なのだが、先ほどの事も有るからあまり期待はしない。

 モシャモシャの雑草の道を進んで行くと、50mほど入った所で道は東側にカーブをしだす。その先はけっこうに藪化している。ここで北側を見ると、小さな流れのある谷が入っている。ここに入って行く。入るのだが、ここも場所を選ばないと手強い藪。谷の左岸側を木々に潜りながら身を屈めるようにして伝って行く。谷はそのまま突き上げられそうだが、その右岸側の尾根が歩きやすそうでそこに乗ってゆく。しかしこの尾根も最初こそ良かったが、すぐに上で詰まった。完璧なる葛の藪。もがいてもほとんど進まない状況。焦りと諦めと登頂意欲がここで葛藤しだす。見上げると見える高みははるか先。これじゃ届かない(時間的な制約の中で)。諦めようか・・・楽に構えてきた事を悔いた。ただし、ここまで来て結果が出せないのも不甲斐ない。自分の中の秘めた根性も知っている。ラグビーで言えば最前列のフロントローな感じで、体当たりで押し込む。

 葛の蔦を選り分けながら、潜ったり越えたり避けたり・・・。時間を要すがここさえ抜ければとの思いで分け上がって行った。左右にズレるも、あまり大差なく、そのまま突き進む。首を引っ掛かれ足をぶつけ、腕は擦り傷だらけ・・・“何してるんだろう俺”とも思えていた。それでもなんとか標高300m付近、上部の尾根に乗った。ここから西に進路を変える。すると何となく道形の幅があるような場所。そこを分けて進む。途中には立派なアケビも生っていた。そしてその先でやや複雑地形になる。目の前を谷が横切り、どうに進めばいいのか判らなくなった。順当なのは谷に沿って北東側に進むのかと、少し入ったが、伝い難いほどに藪がある。戻って伝って来た延長線上に潜ってゆく。あとで判ったのだが、この場所が地形図の実線が途切れる辺りで、谷と見えたのは道形のようであった。現地では自然地形にしか見えなかったのだった。

 310mピークに乗り、ここからは少し痩せ尾根を交えた通過点。何となく尾根の西側に道形があるのは判るが、ほとんど小動物の獣道程度であった。その先の300m付近は平坦な地形。しかし上手いコース取りをしないと、藪の中に倒木があったりして歩き辛い。特に西側には倒木が多い。いつになったら藪から開放されるのか、道形が現れるのか、“現れたら下りはそれを伝っていこう”そう思っていたのだが、いっこうに現れぬまま山頂に到達した。

 石峠山頂。その名前から、石像や石碑などがあるのかと思っていたが、全く何も無いピーク。好事家もほとんど訪れない場所なのであろう。嬉しいのは、山頂部は本当に円錐状を成していて、尖った場所となっていた。三方からの尾根が合わさり、半畳も平坦な場所が無い特異形状。そして展望は皆無。そこから西側の尾根を見ると、植生は薄かった。もしかしたら南側の地形より、裏地形と言える西側とか北側を伝った方が正解だったのかもしれない。けっこう漕いでの登頂なので短時間だが大満足。しかししかし登頂感に浸っている余裕は無く、時間が迫っている。急いで降りる。

 310mの高みで、ルート取りを失敗して、少し時間のかかる藪漕ぎとなってしまった。と言うのも、ここには破線ルートがあり、現地に何となくそれらしい道形が見えた。藪の中をトラバースするような道であり、歩き辛く進んだのだが、その後が悪かった。深い藪と倒木地帯。東にルート修正しつつ戻るのだった。

 300mの肩の場所からは、往路伝うのは酷いのでルートを見定めながら斜面と尾根を選んだ。すると、意外にも下草の少ない場所もあり、そこに獣道があった。これが往路に見出せていれば・・・。それを伝い高度を下げ、廃林道に降り立つのだが、そこからが悪かった。一面の葛。でもここを抜けねば帰れず、またまた根性の藪漕ぎ。この道は何処に・・・と思って伝って行くと、右側に小滝が見え、その先のカーブの場所が、往路に入った谷の場所となり、それを見てホッとした。足許を見ると、ズボンは泥だらけもいいところ。泥と言うより木々の樹液が着いているような緑色。車に着いてズボンを脱ぐと、打撲痕と血が滲んでいる箇所が多数。腕や首も引っ掛かれ酷い事になっていた。それらを見ながら苦笑い。なんでここまでして・・・。

 考察。狙うなら、木々の葉が落ちた時期に入るのが得策。もしくは残雪期。葉が茂った時期は、入らない方がいいだろう。これは南側斜面の話。北側からのアプローチなら、もう少し優しかったかも・・・。昔の趣のある道を伝おうなんて思っていたのだが、根性を据えて入山せねばならない場所であった。鎌か鉈は必携。

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