雁田山  899m      
 
 2011.12.4(日)   


   晴れ    14名パーティー            現代中国美術館側より反時計周り         行動時間:3H27M


@中国美術館車道側P10:18→(5M)→A登山口10:23〜29→(43M)→B鬼のつぼや11:12→(6M)→C雁田山11:18〜35→(5M)→D756高点11:40〜12:05→(20M)→E千僧坊12:25〜31→(19M)→F大城12:50〜53→(9M)→G小城13:02〜03→(3M)→H岩松院13:06〜17→(17M)→I往路登山口13:34〜39→(6M)→・駐車場13:45


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@現代中国美術館の車道側駐車場。現在はボーダーの車で埋まる。 登山口へ向けてリンゴ畑の中を行く。 登山口の場所は、突き当りを左に。通行止めを進まない。 A登山口を探すのに6分ほどかかってしまった。
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一の岩 二の岩 680m付近。急峻が終わり緩やかになる。 B「鬼のつぼや」に立ち寄る。なにか洞穴でもあるのかと思ったら。広みがあるのみ。
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B東側に古い石碑がある。円形のものは珍しい。 C雁田山反射板跡。撤去され基部のみ残る。 C唯一の山名表記 C一等点
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C展望は最高。 Cお約束で・・・。 縦走路を行く。アップダウンが多い。 物見岩通過。
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D756高点から D先ほどの山頂に比べ、ここの方が休憩適地。 これから自然の蚕糸が取れる。 地形図にも掲載されている「姥石」。
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E千僧坊から一気に下降。 バラエティーに富んだルート。 F大城 落ち葉を深く踏みながら下る。
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G小城。ここもまた展望がいい。 H岩松院に到着。天井絵より、和尚さんの説法が楽しいお寺さんのよう。 H山門側へ下って行く。 雁田山のルート図。
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里側から見る歩いてきた尾根。 I登山口に戻る。どうも時計回りの周回者がほとんど。 I日が高くなり、ジャンパーが次々と空を舞っていた。


 

 安代温泉の山崎屋さんを出発して、14名を乗せた車列は雁田山の登山口を目指す。昨日と打って変わっての好天。1500m以上では、新雪の乗った寒々しい風景も見られていた。現地入りし、登山口は小布施温泉側。と言う事で反時計回りでの周回と理解。それはともかく、雪の無い今季において、その到着した駐車場ではスノーボーダーが蠢いていた。何があるのか・・・半信半疑。普通に人工スキー場でもあるのかと思い山手側を見るも、その様子はない。はてさて・・・。

 

 一同準備が完了し、リンゴ畑の中を抜けて行く。するとボーダーが居た訳が判った。人工も人工、無積雪期用の人工芝のジャンプ台が設けられていた。ジャンプ台の下は、ホバークラフトみたいにエアーを送って膨らませた大きなマットがある。なんか凄い施設。初めて見るものに少なからず感動。しかし、そのジャンプ台を見つつも登山口を探していた。場所が判らないのだった。駐車場から突き当たった場所には通行止めのロープが張られている。何となく行きたくなるが、これは違う。周囲をよく見渡すと、顕著な尾根はここの北側にある。そこに取り付かねばおかしいので、予想を立てて北側を気にして探して行く。すると、現代中国美術館の場所から190mほど北に進んだ場所に登山口がひっそりとあった。なにか案内看板でも途中にあれば・・・と思ったのだが、迷うことが少し楽しかったりする。

 

 さてやっと山道に入る。僅か数分だが、迷った時間が長く感じた。乾いた斜面に階段が切られた登山道。松林の中では松露でも採っているのか、きのこ採りのおじさんも居た。「頂上直下にムラサキシメジがあるんだけど」なんてアドバイスを受けるのだが、その場所はピンポイントの場所。初めて訪れた者に判るはずもなし。一の岩、二の岩と、ゆっくりと足を上げてゆく。出てくるのは昨晩飲んだアルコール。汗を拭う回数がどんどん増えてゆく。

 ひとしきり登り、勾配が平坦になるのが680m付近。もう山頂も近い。東進を続けると、途中に「鬼のつぼや」と言うそそる名前の案内看板があった。それに誘われ南にトラバースして行く。その場所は予想外の普通の広み。これまでも岩が多かったので、岩窟のようなものがあるのかと予想していたが、“ああ、こんな感じか”なんて印象であった。この場所の東側には、石で出来た祠があるのだが、珍しい円形状のものであった。ここからは往路を戻らず、藪の中を直登して行く。ザクザクと落ち葉を踏みながら、この時期らしい山行。途中で登山道に乗り、僅かに進むと「反射板」と書かれた標柱が現れた。

 

 雁田山山頂。あったとされる反射板は撤去され自然に戻されていた。ただしコンクリートが打たれた基部は残る。百名山の荒島岳も撤去され、これらのものは排除・撤去方向にあるのか・・・。まあ場所に寄るのだろう。ここからの展望は素晴らしくいい。反射板があったための切り開きが、そのまま展望の良さに繋がっていた。山頂の南の端に一等点も鎮座。落ち葉の中から僅かに顔を覗かせていた。笑い声を交えた大休止をした後、北に縦走して行く。

 

 稜線の上は、やや冷たい風が吹きすさんでいた。昨晩のアルコールで満たされていたからいいものの、素面だったら、もっと体感温度は低かったであろう。隊列が狭い岩と岩の間を抜けて行く。バラエティーに富んだコースで、飽きないで歩いて行ける。先ほどの山頂で3名とすれ違った。周回にしては速いと思っていたが、そんな人が756高点にはわんさか居た。東屋のあるピークで、ここは本当に展望ピーク。我々の他に3パーティーが休んでいた。総勢30名を越えるハイカーが山頂に居たのだった。それほどに人気の場所なのであろう。やはり好まれる登山対象の山は、展望ありきなのか・・・。少し雲が垂れ込めているが、北アの白い神々の座が遠望でき、北信五岳も間近に見えていた。大パノラマと言っていいだろう。ここでも大休止。寒風に晒されながらワインを嗜んだり・・・。

 

 756高点から北に進むと、地形図にも掲載されている姥石がある。確かに特異な形。どの角度から見ても見栄えのする岩であった。解説書きに麓から見えるとあるが、下山時には下から探してみよう。この先もアップダウンが続き、のんべんだらりとしておらず、歩き応えのある尾根道であった。けっこう汗して歩ける道と言ったらいいだろうか。北進して行き、もうわずかで786.7三角点峰という場所が千僧坊というピーク。単独なら僅か北の三角点を拝んでいるが、ここは周囲に歩調を合わせる。ここからは急下降。上層は落ち葉が少ないが、高度を下げる毎に、その量は増えていっていた。多くの人はここを登っての時計回りの周回。どちらが楽しいのか・・・。足元の深さが判らない状況下だと、登りに使った方が安全なのかも。

 

 大城で小休止。登山口にあったのと同じ真鍮の鐘が設置してあった。鳴らすとそれが里山全体に響く感じであった。祠に軽く首を下げる。城跡と言う事で、勝手に空想しながらその大地を見回していた。この先は落ち葉の中に15センチほど足が埋もれつつ歩くような感じであった。前後してキャッキャと声がする。スリップして自然と戯れてるのであった。次ぎに小城。先ほどの大城の案内看板からは、ここに物見城があったとのこと。確かにすばらしい高台。城の設置にはちょうどいいだろう。ここにも祠があり、挨拶をしてから降りて行く。

 

既に景色は麓に下りていた。再び真鍮の鐘が見えたら、もうその先が岩松院公園。立派な桜が何本も植えられ、今の紅葉時期もいいが、春先もすばらしい場所であろう。そして岩松院の本堂に向き合う。中から解説の声が聞こえ、少しそそられるが、端折って足を進めてゆく。すれ違う団体客。全く知らなかったのだが、このお寺は人気の場所のようであった。ここからの道は「せせらぎ街道」と名前が付けられていた。周回を前提とした楽しいコース・環境づくり。これらは訪れた人を満足させてくれる。そして先ほどの姥岩を探すのだが、視力が良くないためか、見つけることが出来ない。単眼鏡を持っていたが、なぜかこんな時ほどそのアイテムに気づかないのであった。その代わりと言ってはおかしいが、山腹に真っ赤なお尻を見せつけながらのニホンザルの群れが居た。先だっての寒霞渓でも見ているのだが、ここの群はその固体が異常に大きい。リンゴやら葡萄やら、美味しい物を食べているからか。

 

おぶせ温泉側の登山口に戻ると、続々とハイカーが降り立っていた。そのほとんどが、756高点でお見かけした人。そしてスノーボードのジャンプ台で、しばしその演技を堪能してから駐車場へ向かった。久しぶりのパーティー行動、終始楽しく同行することが出来た。仕上げに穴観音の湯に浸かり、各々の帰路につく。

 

 

 

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